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このタイミングで観れて良かった。「海のはじまり」特別編感想
まさに怪我の功名。
STORY:
2021年、夏。南雲水季(古川琴音)は4歳の海(泉谷月菜)と小さなアパートで暮らしている。テレビの情報番組は東京オリンピックのことを連日報道している。朝、図書館司書として働く水季は図書館入口近くの駐輪場で津野晴明(池松壮亮)の姿を見つける。時間を合わせるために、わざとスニーカーの靴ひもをほどき、その場にしゃがんで結び直す水季。津野は水季の存在に気づき「おはよ」と声を掛け、2人で図書館の中へ入る。
昼休み、休憩室でひとりで休む水季のもとへ津野がやってくる。そして「……南雲さんさぁ」と声をかけたのち、「なんか、どっか、行きたいところある?」と続ける。そして、2人で出かけないかという津野の提案に水季は驚きつつも、「津野さんのこと好きになりたくないんですよ」と自分の心を抑制していると告白して…。
主演のめめの体調は勿論心配なんですけど、ここで特別編を挟めたことは作品としては良かったんじゃないかな、と思いました。
津野(池松壮亮)と水季(古川琴音)の過去を深掘りすることで、物語に深みが生まれたような気がします。
これまでの演出から、津野くんは水季に見向きもされてないのかと思っていたんですけど。かなり良い感じだったんですね。本編では中々見れない津野くんの笑顔がかわいいです。
思った以上に水季が津野くんのこと好きな感じで、ちょっとびっくりしました。思ってたのと違うぞ。
津野くんの寄り添い方、水季専用彼氏かっていうぐらい彼女のこと分かってて、知り尽くしててすげえなと思いました。こんな奴が近くにいたらそりゃあ好きになっちゃうよ。
そして、改めてですけど本編より小さい頃の海ちゃんを演じている子役のキャスティング、お見事ですね。雰囲気めちゃくちゃ似てる。イルカ見るの我慢するの可愛過ぎるだろ(関係ない)。
海のことが大切なあまり、津野くんと付き合うことができない水季。そして、それを受け入れる津野くん。二人とも切ねえよ。
そして、一瞬の登場で作品に煌めきを与える我らが目黒蓮。
やっぱ主役だねえ。早く元気になってくれ。
ドラマが終盤近くまできたこのタイミングで、主役の出番が少ないエピソードを入れ込めたのはある意味ラッキーだったかもしれません。
今回のエピソードの有無で津野や水季の印象は大分違うし、これまでの津野の行動にも深みが出た。