ドラマ「silent」が面白いぞ
明日は第3話。
久々に連ドラにハマれそうだ。
川口春奈・目黒蓮W主演、フジテレビ木曜22時枠で放送中の本作。
なんてったって、久々の王道ラブストーリーっていうのが良いですよね。
フジテレビって、しばらくラブストーリーから遠ざかってましたよね。
月9も「コンフィデンスマンJP」とか「ミステリという勿れ」とか、ラブストーリーじゃない作品ばっかり当たってたし。
でも、フジテレビといえばやっぱラブストーリー。
「101回目のプロポーズ」や「東京ラブストーリー」で一世を風靡したフジの原点回帰といったところでしょうか。
ドラマの内容的には、TBSの名作「愛していると言ってくれ」の令和バージョンと言っても過言でもないかもしれない。
あの作品も聴覚障碍を抱えているのは男性の方でしたね。
ただ、「愛していると言ってくれ」と全然違うのは設定ですよね。
あの時は男性が画家、ヒロインが女優の卵という設定でしたけど、「silent」はより身近な感じ。
川口春奈演じる青葉紬はCDショップの店員さんだし、目黒蓮演じる佐倉想も普通の仕事をしてるっぽい。
想が聴力を失うのが18歳の時だったり、26歳現在の二人にはそれぞれ恋人や理解者がいたりするのもまたリアル。
主演の二人の演技の良さにも心を揺さぶられます。
目黒蓮も川口春奈も、こんな演技うまかったっけか。
メディアでは目黒蓮の方が取り上げられがちな気がしますけど、僕は川口春奈の凄さに目が行きましたね。
いやいや、めめも充分うまいんだけど。
2話のラスト付近、涙の演技はちょっとびっくりしました。
ブワッと涙が溢れるところを、あんなにエモーショナルかつ自然にやっちゃうのはすごい。
あと、キャスト的にすごいなと思ったのは夏帆ですね。
目黒蓮と同じく聴覚障碍を持った役なんですが、びっくりするぐらい表情の作り方がうまくて。
表情だけで聴覚障碍を持ってから年数が長いんだろうなとわかる。手話ネイティブと見紛うレベルです。
鈴鹿央士や篠原涼子も色々抱えてそうな役をうまくこなしていて、今後暴走しそうな予感がプンプンします。
演出は一見簡素に映るんですけど、多分めちゃくちゃ凝って作られています。
この部分については、僕ももうちょっとしっかり観てから書きたいんですけど。
何気ないカットが美しかったり、印象的だったりするんですよね。でも、決して凝り過ぎて見えない。
少し前の「ミステリという勿れ」なんかは凝りに凝った演出で作品の世界観を作ってたんですけど、「silent」は真逆。
良いストーリーとキャストを活かすには濃い味付けがなくても塩で充分、という感じ。
でも、その塩もちゃんと良いのを使っているというか。そんな感覚なんですよ。
視聴率はそんなに高くないですが、毎回ネットでは話題だし配信の成績も好調な様子。追いつくなら今です。