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結局、変えれるのは”今”だけ。映画「セブンティーン・アゲイン」感想

Netflixでおススメに出てきたので、なんとくなく鑑賞。
ザック・エフロンが若くてカッコ良かった。

STORY:
1989年、17歳の高校生マイク・オドネルは、バスケットボールの選手として活躍していた。将来を期待されていた彼だったが、恋人・スカーレットの妊娠を知り、夢を諦め、彼女との人生を選択する。しかしそれから20年が経つと、出世にも見放され、結婚生活も破綻、2人の子供たちからも馬鹿にされる日々。そんなある時、彼は不思議な現象に遭遇し、肉体だけ17歳に戻ってしまう。

嫌いな人がいなさそうな優等生映画

ティーン向け青春ラブコメの皮を被った作品ですが、描いているテーマは至極真っ当。
ちょっとブラックな部分や下ネタもあるにはあるんですが、どちらかと言うと万人ウケする仕上がり。
方向性は全然違うものの、嫌いな人があまりいなさそうという意味で『マイ・インターン』を彷彿とさせる。

多分、『うわ、時間の無駄だった』と思う人は少ないんじゃないだろうか。
観ようか観ないか迷っている方がいるなら、観てみることをオススメします。

共感しやすいテーマ+好感が持てる主人公は強い

この作品、なんと言ってもテーマが普遍的。

高校時代に戻って人生をやり直すって、誰もが一度は考えることで。
日本でも同じような設定の作品を結構見ますよね。

そんな普遍的なテーマの本作を魅力的にしているのは、なんといっても主人公です。
高校時代を演じるザック・エフロンが爽やかでカッコ良いのは勿論なんですけど、大人になった後のキャラ付けも良いんですよね。
決してしみったれていないというか、行動に筋が通っていて好感がモテる。
若返った後も奥さんを一途に思い続けるのがやっぱ良いですよね。

あと、主人公の親友兼保護者となるネッドのキャラクターも憎めなくて良い。
コメディって、こういう役割の人が絶対的に必要ですよね。
演技も良い塩梅で。演じているトーマス・レノンは、出演作が多いこともさることながら脚本に協力した作品も多い多才な俳優。
その器用さが存分に発揮されていました。

結局、変えられるのは"今"

この作品の結末、はっきり言ってベタです。
特に、タイムスリップものにはありがちな結末かもしれない。

日本でいうと、ドラマ「プロポーズ大作戦」と近い落としどころ。
でも、あのドラマではまだ主人公(山P)が若くて。
過去に戻るって言っても現代がそもそも22歳ですから。
ある意味、共感性にはやや欠けるわけです。22歳なら色々まだ間に合うだろっていう。笑

その点、本作は主人公が30代後半であっても今と向き合おうとする結末が前向きで良かったです。
僕より少し上の世代の設定ですが、かなり共感できました。
ラストシーンはちょっと泣きそうになっちゃいましたよ。

軽いタッチでちょっと泣ける、みたいなテイストが好きな方にはおススメです。尺も短いので、時間がちょっと余った方にも良いかも。

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