なんじゃこりゃ。豪華キャストで贈る謎ドラマ「滅相もない」第1話感想
でも、これ面白いなあ。
新進気鋭のクリエイターと8人の豪華キャストが描く不思議なドラマ
公式サイトからあらすじを引用しましたが、ちゃんと読んでも意味不明ですよね。
というか、そもそもこのドラマ準キー局であるMBSが制作している深夜ドラマなんですが。
何故こんな豪華キャストが集まったのか、まずそこからして意味不明なんですよね。笑
なんせ、中川大志×染谷将太×上白石萌歌×窪田正孝×堤真一ですよ。
キー局制作のG帯ドラマでも、ここまでのメンバー揃えるのは難しいでしょう。
この豪華キャストが実現したのは、多分制作側の新しいものを作ってやろうという気概がキャスト陣に伝わったからなんじゃないでしょうか。
何せ、設定も演出もストーリーも攻めまくってますからね。
まず、日本に突然大きな”穴”が現れるというぶっ飛んだ設定。
超突飛なんですけど、何かどことなく現実感があるんですよ。
あれだけ大きなものが出現すると、それが宗教的な意味を持ち始めるっていうのも含めてね。
で、日本では日に日に”穴”に入っていく人が増えていく。
何故なら、”穴”に入って、戻ってきた人はいない。だから、”穴”の中には幸福が待っていると思われている。
この設定自体、よくよく見ると闇が深くて。
僕は結構現実味があるって感じてしまったんですけど、裏を返せば『入って戻ってきた人はいない』というだけで日常よりそっちの方が良いと考える人も多いだろう、って思っているってことで。
つまり、僕自身も日常って救いがないものだって認識してるってことですよね。
なんか、イヤなところ抉られたような気がします。
で、”穴”に入ることを決めた人たちがそれぞれ過去の自分について語っていく、っていう流れなんですが。
その時の演出もすげえんですよ。これは、是非観てほしいんですけど。
まるでスタジオの中で舞台をやっているように、小道具と役者だけが入れ替わっていくんですね。
本作で脚本・監督を務めている加藤拓也氏は、若干30歳にして有名なドラマや舞台を手がけるクリエイター。
彼がドラマと舞台で磨いてきた手腕がしっかりと活かされています。
とりあえず、1話を観た段階では個人的に脚本への共感力が高くて。
中川大志演じる大学生の気持ちが結構分かっちゃっいました。
で、本作の見どころはここからどう物語を展開していくのか。
正直、1話を観た段階では全く想像がつかなくて。
普通に考えたら同じフォーマットで違う人物にフォーカスしていくんですが、なんかこの作品からはそんな予想の範疇には収まらない暴れん坊っぷりを感じます。
地上波のドラマでここまでめちゃくちゃやってる作品は珍しいので、個人的には今後の展開がとても楽しみ。