自己肯定のための恋愛はもうやめよう。
昔、理由もなく街コンにたくさん行ったり、マッチングアプリで女の子とたくさん会っている時期があった。
今考えるとあの頃の僕は恋愛がしたいんじゃなくて、誰かに必要とされたがっていた。
そして、自分には価値があるって思いたかったんだと思う。
街コンでカップリングが成立したり、向こうからデートに誘われると気分が良かった。
マッチングアプリでいいねをもらったり、複数の女の子と予定を調整していると安心した。
今考えると、本当最低の人間だったなと思う。
言い訳をすると、別に僕も最初からそうだったわけじゃない。
はじめは本当に好きになれる人を探していたし、女性とやり取りする時もドキドキしていた。
変わってしまったのは、街コンやマッチングアプリに慣れてきて「自分はモテる方なんだ」と勘違いし始めてからだと思う。
街コンは何回も行けば自分を差別化する戦略が分かってくるし、マッチングアプリも慣れると写真を変えたり数を打つようになったりする。
そうすると徐々にうまくいくようになって、うまくいっていない人たちと自分を比べて調子に乗り始めてしまうのだ。
今考えてみたら、街コンやマッチングアプリで経験を重ねてうまくいくようになるなんて当たり前である。
普通の人は慣れる前に恋人ができたり、見切りをつけたりするのだから。
その環境でモテることにそこまで価値はないのだ。
それに、自己肯定感を上げるために恋愛を使うなんて良くないことだ。
街コンやマッチングアプリでモテて、少し気持ち良くなったって僕らの人間としての価値は向上しない。
むしろ相手に対して失礼な分、価値を落としているぐらいである。
自己肯定感を上げたいなら、本当に自分が好きになれることを見つけてそれに打ち込めば良い。
そうすれば誰にも迷惑をかけることなく、自分のことを好きになれる。
他者に愛される方法は、何も恋愛だけじゃない。
何かに打ち込んだり努力して輝くことで自分の価値は高めることができる。
その方が誰も傷付けないし、何より素敵だ。
自己肯定感を高めるためだけの恋愛なんて、やめてしまった方が良い。