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文学フリマ初出店。準備のために買ったもの全部と、次回への申し送り

聞こえる……「そろそろ文フリの話飽きたんだけど」というフォロワーさんのお声が聞こえる……(被害妄想)

すみません、ここ3カ月ほどプライベートはずーっと文フリのこと考えてきたもので、そんで当日の情報量や心の動きももンのすごかったもんで、車は急に止まれない。
これにて文フリ京都関連の投稿は最後になる予定なので、あと少しお付き合いを……何卒……。

で、今日は何を書くかと言うと。
また出展したいな!! という気持ちがモリモリですので、その機会に備えて運用面の振り返りを残しておきたいと思います。あわよくば、出展に興味がある方の参考になれば幸いです。

ここ実際どうなの? という疑問点などあればわかる範囲でお答えしますので、気軽にコメントなどくださいませ~!

▼文フリにまつわるここまでの記録はこちら


買ったもの・課金したものまとめ

世の中には便利なものやサービスがいろいろあるな~! と感動しながら、ソイヤソイヤと買ったものたち。
情報を残してくださっていた先人のかたがた、便利な商品をリーズナブルに提供してくださる企業の皆さま、ありがとうございます。

(1) 印刷・製本サービス

①本:ちょ古っ都製本工房
何社か見積もりを取って、圧倒的にお安かったのがちょ古っ都製本工房さん。
最初の本は500円以内にしたいな……という希望があったのですが、ちょ古っ都さんのおかげで実現できました。印刷もきれいだし、入稿方法もわかりやすかったのでおすすめ。

②無料配布(ポストカード):プリントパック
ネットでいんさ~つ、のプリントパックさん。ついCMソングを口ずさみがち。やすいんさつ、はやいんさつ。
ここもお安かった。なんなら無地のポストカードを買うのとそこまで変わらない。どういう仕組みなの。ロットが100枚~でやや怖気づいたけれども、余裕で配り切れた(なんなら足りなかった)。
そういえばあんまり文フリ関係でプリントパック使ってる方を見ないんだけど、なぜなのかしら。

③A3ポスター:セブンイレブン かんたんnetprint
ポップや値札なんかは家のプリンタともともとあった紙で印刷できそうだったのですが、ポスターのためにA3用紙を購入するのはなあ……キンコーズは遠いし高けぇなあ……と渋っていた時に知ったセブンイレブンのプリントサービス。
言ってみれば普通の複合機なので印刷自体のクオリティはそんなに高くないけども、初心者にとっては十分。100円だし。もっとこだわりたくなったらポスターも印刷所にお願いしよう。

(2) 製作ツール

Office365
原稿はGoogleドキュメントで書いて、縦書き・文庫本仕様に仕立てるときにWordへ切り替え……という流れで、2カ月間Office365のサブスクに課金。最初からWordで書いてればもっと楽なんだろうけども、コストを優先してこのやり方に。仕事で使い慣れてるのでスムーズでした。
データの作成過程は以下の記事に詳しく載せています。

Canva
無料でも使えるんだけど、有料素材や透過機能を使いたかったので1ヶ月だけ課金。
有料版の圧倒的な素材の多さオシャレさと、機能の多さ……! 本の表紙も宣材(ポスター、ポップから試し読み画像まで)もすべてCanvaで作成しました。大感謝。

が、印刷所によってはCanvaで作ったデータの入稿は避けた方がよいようなので、次回はどうしようか考え中。おすすめのソフトなどあったら教えてください。

(3) ブース用備品

①ブックスタンド
本の見本と、ポップを挟んだ手持ちの写真立て(自立しない仕様。なぜ)を立たせるためにセリアで購入。見た目がかわいくて選んだんだけど、ワイヤー製かつ幅がA6ギリギリなので、文庫サイズの本は立てかけるときにスカッとなりやすかった。アクリル製の隙間がないやつに買い替えようかなあ。

▼ちょっと仕様が違うのですがこんな感じ

②ポスタースタンド
Amazonで安かったやつ。会場で、さてはお揃いだね? という出展者さんがたくさんいてニコニコしてしまった。

③敷布
別に100均のテーブルクロスとかで充分っちゃ充分なんですけども。早時期さんの布選び記事を読んでまんまと「かわいい布、買いてぇ……」となり、同じサイトで100センチ分購入。

ちょいと高めだけど、何回も使う(希望的観測)し、かわいいからよし!! Officeのサブスクはケチるのに、こういうところでは財布の紐が緩む。
チャーハン柄とかにも惹かれたけど、どんな装丁でも馴染みそうなやつにしました。

最後まで迷ったのはこのあたり。どれもかわいい……。

④布用両面テープ
敷布の端(プリントのない余白、裁ちっぱなしでピロピロしてる)を処理するためにAmazonで購入。ミシンなんてものはうちにはない(あったとしてもきれいに処理できる自信がない)。
めんどくさがり故、一瞬「もうピロピロのままにするか……?」とも思ったんだけど、せっかくかわいい布買ったんだし、結構見栄えが変わるのでちゃんと処理してよかった。

布の裏にこんな感じでテープを貼りまして
はくり紙をはがしながらピロピロ部を折り込んでいく
(プリントの境目がガイド代わりになって助かる)
角はこんな感じに
処理後の布の表側。
アイロンしなくても結構ぴしっと仕上がる

⑤コインホルダー
これもセリアで。お釣りをさっと出せて便利。あとお店屋さん感があってテンション上がる。

⑥透明ブックカバー
試し読みの本に付ける用。カバーの上からマステを貼って、サンプルの表記を付けた。手に取ってもらいやすくなってよかったんじゃなかろうか。

次回出店への申し送り

以降は今回の出店のレビューです。あくまで私の場合なので、当てはまらない方も多いかも。話半分でご覧ください。

(1) 頒布物

①タイトルと表紙デザインは存分に凝れ
無名の一般人のブース、通りすがりの方になんとか立ち止まっていただくには、マジのマジのマジで表紙とタイトルが大事……ということを接客していて痛感した。今回はテーマがはっきりしているというのもあり、無料素材をお借りして何とかなったけど、本職の方にデザインからお願いするのもやってみたいな。

②無料配布は次回もポストカードで(1種類でいいかも)
ポストカード、デザインにも凝れるし配りやすいしなので次回もぜひ作りたい。
で、楽しくてつい2種類作っちゃったけど、無料配布の役割を考えると1種類でよかった。今回は途中で配り切ってしまったので、種類を減らしてその分印刷する数を増やしたい。

③取り置き用にかわいい袋さがそうね
今回は本が1種類だけで、取り置きの方がいらしたタイミングでは残数に余裕があったので、普通に在庫の山からホイっと渡してしまった(取り置き分の本は奥に保管しており、ちょっと取り出しにくかったので)。
が、その後こちらが取り置きをお願いしていた方からラッピングした取り置きセットをいただきまして、その「私のために用意してくださった感」がとってもとっても嬉しく……。次は「取り置きまでしてくださってありがとうございます!」の気持ちがちゃんと伝わるような渡しかたをしたい。

(2) 設営

①盛り具合はちょうどよかった
必要最低限の販促物(ポスター、ポップ、値札)しか作らなかったので、ブースがちょっと寂しいかも? と思っていたけれど、設営してみるとちょうどよかった。たぶん布のかわいさのおかげ。

程よい設営と、うれしそうなわたし

②ポスターの視認性を上げろ
ポスターのフォントは好み全振りで「こころ明朝体」にしたんだけど(きゃわいい)、上の写真の通り、設営後に遠くから見ると「(線が)細っ……(色が)薄っ……」となった。通路からちょっと見づらそうにしている方もいたので、次回は視認性第一にしたい。デカくてかわいいゴシック体を探すぞ~!

③それはそうとポスターに筆名を書いたの偉かった
ポスターの「中島浮世」という表記を見て、「noteでお名前見たことあります!」と立ち止まってくださった方がいた。サークル名(あめふらし文庫)はふだん全然露出がないので、今後もポスターに名前を併記すべし。

④本と無関係でもいい、愛でられるものを持って行け
賑やかしでブースに置いていたガチャガチャフィギュア(天ぷら妖怪)を「何これ?」とガン見あそばす方が結構いらして、その流れで会話がはずんだりもした。アイキャッチとして非常に優秀かつ、かわいいものをお披露目できてうれしいというメリットもある。

あとおまけのお菓子を入れるために持って行った缶を見て、「ヒグチユウコさんお好きなんですね!」と話しかけてくださった方も複数。思わぬ場所で同好の士を見つけられるボーナス感があったので、売り物の内容に直接関係なくても、自己紹介代わりに自分の好きなものを持って行ってもいいのかも。休憩中に愛でられるし。

(3) 当日の過ごし方

①最初から立ってもよかったんじゃない?
基本は座りつつ、通路から弊ブースをチラチラ見てくださっているな~という方には立ち上がって無料配布を差し出すようにしてたんだけど、座ってた売り手が急にニョキニョキ立っちゃうと、あからさまに「ロックオンしました!」という感じがして怖かった疑惑あり。初めから立って接客するスタイルでもいいのかも。

②残部に余裕があるうちにお買い物へ行きたまえ
13時半くらいにひとの流れが緩やかになったのでお買い物に出たのですが、その時点で本の残部数が5部ほど。まあ大丈夫だろうと思っていたら、お留守番をしてくれていた友人から「あと1部だよ!」という連絡が入って急いで戻った。ポンコツすぎる。連絡くれたおかげで売り切れの瞬間を見逃さずに済みました、ありがとう松野氏……。

複数人での出店の場合は、残部に余裕があるうちにお買い物タイムを設けるべし。あと、せっかくブースへ来てくださったのに離席していてお会いできなかった相互さんがいらっしゃり申し訳なかった。お会いしたかったです……!!(私信)「○時まで売り場を離れます」というツイートをして出た方が良かったかも。

③おにぎりは食べられないと思え
昼食用にコンビニでおにぎりを買っていったのですが、緊張と興奮でまったく喉を通らなかった。もうカロリーメイトとかでいいよ。
食べられなかったおにぎりを家の冷蔵庫に入れたら翌日米がカチカチになっていたので、チンしてごま油で焼き目をつけて、出汁茶漬けで食べたらおいしかった。海苔は巻かずに後乗せでね。

(4) その他

①リュックでの手搬入は今回の量が限界
紙の束、重すぎる。肩外れるかとおもた。かさばるのが嫌で夫のリュック(ノースフェイスのとてもでかいやつ)を拝借したけど、次回は素直にスーツケース使おうな。

②通販ページは事前に公開しておくこと
予定では文フリ終了後に通販ページを公開するはずだったんだけど、前日に思いのほか余裕があったので前倒しでオープン。
結果、完売した次の瞬間から通販のご案内をできたので、ブースに来てくださった方に本をお渡しできない心苦しさが少しマシになった。値札の裏に通販ページのQRコードをつけておいたのも我ながらナイス判断である。

……え? 次回も売り切れるとは限らないって? 夢くらい見させてくださいよ。

リーフメモリーは二袋買え
布教も兼ねて購入者様には推しチョコをお配りしていたのだけれど、途中でふつうに足りなくなって自分用の飴ちゃんに切り替えた。不覚。
あと夏場はチョコやめといたほうがいいよね。どうしようかな。

④マステとノートとペン(太・細2種)さえあればなんとかなる
文房具、いろいろ持って行ったけど結局これらしか使わなかったな。あと養生テープ。

⑤翌日は絶対に休みを取れ
肉体的な疲れと情報量の多さと情緒の乱れで、翌日は心身共に処理落ちしました。
意地でも有給取って。せめてフレックス活用して。頼む。




こんなところかしら。とにかく文フリ、とってもとっても楽しいです。皆軽率にZINEを作って売ってほしい。楽しいから。

開催翌日の脱力感がすごかったので、このまま燃え尽き症候群っぽくなっちゃうかもと思ったんですが、ぜんぜんそんなことはなく、早く次の本を作りたいなとわくわく考えています。

次回のことはなんにも確定してませんが、とりあえず大阪かな……福岡とか岩手とか、あまり地縁のないところにも旅行を兼ねて行きたい……。東京も人とブースが多すぎて絶対無理! と思ってたけど、もう少し場数を踏んだら出てみたいかも。これがいわゆる、沼……。

最後に宣伝させてください。今回作った本は1/31まで事後通販受付中! 以降の増刷は未定ですので、この機会にぜひ。

またどこかの文フリ会場で、お会いできますように。


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