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感情の飾り棚。ひとりごとを並べて眺めるのが好きです。

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最近の記事

答え合わせ

 辛い事が多い今の仕事だけど、今日は涙が出るほど嬉しかった。この仕事をしていてよかった、自分のしてきた事は間違いじゃなかったと初めて思えた。  宇多田ヒカルが言っていた。  『今のこの苦しんでいる状況も幸せに向かっていれば不幸せではない』  『今を今だけで評価できない』  『もしかしたら今すごい辛そうだけど、その出来事のおかげで5年後10年後、今よりももっと幸せになっているかもしれない』  本当にその通り。すべては途中でしかない。死ぬまですべてが途中。  長い長いトンネル

    • ブラックコーヒー

       時々、仕事の昼休みに職場近くのカフェに行く。いつもパスタかホットドッグ、そして甘いラテを注文する。自他共に認める生粋の甘党である。  けれど今日は珍しくブラックコーヒーを注文した。コーヒーか紅茶か聞かれたら迷わず紅茶を選ぶし、家でも職場でも普段コーヒーは全く飲まない。それなのにどうしたものか。今日は苦いコーヒーが飲みたかった。  久しぶりのブラックコーヒーは相変わらず苦くて美味しくなかった。美味しくはなかったが、全身に沁み渡った。舌というよりも脳がコーヒーを喜んでいる気

      • 冬生まれ

         タイトルのとおり私は冬生まれである。そのせいかは分からないが、寒い季節が好きだ。秋も好きだけど特に冬が好き。寒くなればなるほど、不思議と気持ちが上を向く。  楽しいイベントは夏に偏っているし、一夏の恋とか言うし、夏って暑さと勢いでなんとかなってしまう季節。夏のあの陽気な雰囲気もいいんだけど、私にはやっぱり眩しすぎる。冬の寒さに堪えながら、ゆっくりと思考を巡らせる時間が愛おしい。  体が冷えるとともに、頭の中もクールダウンして、冷静に物事を見れる気がする。ノリや勢いでこと

        • 大発見

           気づきました。太陽の光を浴びると眠くなることに。  昨日はちゃんと8時間睡眠をして、今朝はスッキリ目覚めて、8時には家を出ました。外出の予定があり、徒歩30分ほどかけて目的地へ。今朝はとても暖かく、太陽が眩しかったです。無事に用事を済ませてお昼には帰宅しました。  お昼ご飯を食べてしばらくすると、睡魔が。休日の朝から外出することってあまりないし、いつも動き出すのは11時くらいです。それに休日の朝に歩くこともあまりない。だから体がびっくりしたのかな。とにかく異様なくらい眠

          疲れた時こそ

           最近仕事で疲れています。残業続き。人と人との調整や交渉なんかが多くて、精神的に疲弊しています。自己主張しつつ、相手の言い分も聞いて、上手い落とし所を見つけるのって難しいですね。  ヘトヘトで帰ってきて、今までだったら適当にコンビニのご飯を食べて、すぐにベッドにダイブする生活でした。でも最近、友人に誘われて、仕事終わりにジムに行っています。プールで泳いだり、マシーンでトレーニングしたり、エアロビ教室に参加したり。最後はジムのお風呂とサウナに入って、寝るだけの状態で帰宅します

          疲れた時こそ

          こだわり

           こだわりは比較的強い方だと思っているけど、仕事をしていると、自分以上に強いこだわりを持った人に出会して驚く。  もちろん、そのこだわりが仕事の質を高めている場合も多いから否定するものではないんだけど、なんというか、「そのこだわりは誰のため?」って疑問に思う事が最近多い。   誰かのためになっていたり、利益を生んだりするなら分かるけど、自分の中の勝手なルールな時があるから、それに巻き込まれると、勘弁してくれよって思う。  例えばものづくりとか、クリエイティブな事とか、芸

          こだわり

          替わりなんていくらでも

           仕事でモヤモヤする事があったんですけど。悩んでも怒っても、私の替わりなんていくらでもいるって思うと、すべてがどうでもよくなりますね。私1人欠けたところで会社にとっては痛くも痒くもない。新しい人を採用すればいいんだから。  組織で働いていると、世の中における自分の価値の無さを実感します。  毎日必死に働いて、理不尽な事で怒られて、それでも自分はただの駒でしかなくて。きっと突然いなくなっても、何事もなく回るんだろうなあ。誰が悲しんでくれるんだろう。私が会社からいなくなったら

          替わりなんていくらでも

          機動警察パトレイバー THE MOVIE リバイバル上映を観た話

           昨晩観てきました。結論。とっっっっても良かったです。素晴らしかったです。拍手喝采です。  元々作品のファンだったわけではなく、職場の同僚に誘われて何となく行きました。最近AKIRAとか攻殻機動隊とかカウボーイビバップとか、SFものに興味を惹かれていたので、観てみようと思いまして。正直、分からないところはたくさんありましたが、作画の素晴らしさ、サウンドの臨場感、世界観の作り込みが素晴らしすぎて120点満点でした。  この時代のアニメーションって勢いがあるなあと思います。絵

          機動警察パトレイバー THE MOVIE リバイバル上映を観た話

          似合うものって意外と

           以前、スキニーを好んで履いていた。あの縦にのびる細いラインが綺麗だったから。Vネックのトップスもお気に入りだった。丸襟にはないV字のシュッとしたラインが美しかったから。要は洋服の形状そのものに惹かれていた。自分が着て似合うかどうかというよりも、洋服単体として好きかどうかが大事だった。  しかしいつからか、スキニーよりもゆるっとしたパンツ、Vネックよりもハイネックやボートネックの洋服を身につけるようになった。その方が自分に似合うことを理解したからだ。一通りファッションを楽し

          似合うものって意外と

          孤独と死生観と

           友達、家族、同僚。すべてに恵まれているのに、定期的に猛烈な孤独感に襲われる。自分の味方なんて結局誰もいなくて、どうせ死ぬ時は1人で、私が死んでも、その瞬間は悲しむ人がいるかもしれないけど、いずれ忘れ去られるのだろうという諦めの気持ちが脳内を支配する。  どんなに楽しい思い出も、この気持ちを完全に上書きすることはできなくて、ふとした瞬間に、ああ独りだなあと思い、穏やかに絶望する。生まれたからにはいつか死ななければならない。死にたくないのに、毎日着々と死に向かって生きている。

          孤独と死生観と

          現実から逃げたいなら絶叫マシーンに乗るといい

           初めて富士急ハイランドに行ってきた。最高すぎた。最高に楽しかった。すでにもう行きたい。中毒性があるね、絶叫マシーンは。  乗ったのは「高飛車」「FUJIYAMAウォーク」「ZOKKON」「FUJIYAMA」の4つ。どれも個性があって素敵だった。帰ってきてからもずっと富士急のYouTubeを観ていて、あんな鉄の塊を作った企業の方々に感無量。  四六時中考え事をしている自分にとって、無になれるのって、寝ている時と楽器を触っている時くらいなんだけど、そこに「絶叫マシーンに乗っ

          現実から逃げたいなら絶叫マシーンに乗るといい

          生活の余白と無駄の必要性について

           最近ガチャガチャにはまっています。というのも、突然自分に空前のサンリオブームがやってきまして、特にバッドばつ丸くんが大好きなんですけど、街中で彼のグッズを探してしまうんですね。ガチャガチャって、一つひとつが小さいから、飾っても部屋の場所をとらなくてついつい回してしまいます。   私は長年ミニマリストを目指して、部屋から無駄な物を取り除く作業を続けてきました。元々片付けや整理が苦手だったんですけど、散らかっている部屋にはストレスを覚えるという矛盾を抱えていたので、解消法とし

          生活の余白と無駄の必要性について

          眠れぬ夜は月のせい

           訳もなく胸騒ぎがする。今日は大きめの会議があって、無事に終わってほっとして、安心して眠れるはずなのに、なんでこんなにざわざわするんだろう。  調べたら今日は新月なんだってね。月の満ち欠けや潮の満ち引きは、人の生き死にに影響するって母が言ってたのを思い出した。お産も夜が多いらしいんだけど(母調べ)、お前は真昼間に産まれた変わり者だって言われたなあ。  新月って満月の逆だから、月が完全に欠けている状態とも言えるよね?足りないものに目がいきやすくなるのかな?今日の会議も、いつ

          眠れぬ夜は月のせい

          世界が優しさで溢れていたら

           通勤で乗ったバスでこんなできごとがあった。  小学1年生くらいの男の子が席でそわそわしている。前の席にはお母さんも座っていて、なんだかお母さんもそわそわしている。なんだろうと思っていると、今度は近くに座っていた60代くらいの男性が男の子に話しかけている。  男性は左手でパーを作って、指を一本ずつ折りカウントダウンを始めた。男性の目線は窓の外に向いている。バス停をひとつ通り過ぎたと同時に、男性の手はグーになった。その瞬間、バスの降車ボタンがピンポーンと鳴った。  降車ボ

          世界が優しさで溢れていたら

          幸せって多分そういうこと

           部屋を片付けて新しい家具が欲しくなったり、花を飾りたくなったり。好きな音楽を聞きながら洗濯物を畳んだり、お弁当の献立を考えたり。幸せってそういうことなんだと思う。  「大きいもの」ではなく「小さいもの」。幸せの定義って、とても曖昧で、なんとなく、たいそうありがたいものに思いがちだけど、一つひとつは見逃しがちなほど小さい。だけどその小さな充実感が、確実に毎日の幸せを形作っていく。  それに気づけたことでさえ、どれだけ幸せなことか。  ささやかな自分の「好き」「素敵」「心

          幸せって多分そういうこと

          変わらないもの

           職場の近くに、よく行くそば屋さんがある。行列ができるとかSNSで取り上げられたとか、そんな特別なお店ではなく、老舗の普通のそば屋さん。おそらく創業100年くらいだと思う。  夏なら冷やしラーメン、冬なら中華そば。たまに鳥そば。決まって食べるのはこのあたり。特別なことはなにもない。だけど安心する美味しさがある。日常に溶け込んだ味というのだろうか。毎日天気予報を見たり、新聞を読んだりするのと同じような感覚。  この店に来るたび、毎日変わらずにそこにあるものって尊いなと思う。

          変わらないもの