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痛い思いに、向き合う

誰かの言葉や、態度や、出来事で、深く傷ついた時、
私は、自分が崩れてしまわないように、
「こういう理由があるから、仕方ないよね」と、
とっさに、自分に合理的説明をつけて、事を終わらせようとしていた。
こんな時に、怒りや悲しみを感じてはいけない、と思っていた。
そうやって、理性的な大人であることを、演じていた。

合理的な説明がついているので、それで決着したつもりでも、
煮え切らない感情が、心の奥に残っている。
それを、見ないように、感じないように、していた。

いい感情は、感じていいけれど、ダメな感情は、感じちゃいけない。
これだと、「ダメな感情」と烙印を押された感情が、いつまでも振り向いてもらえずに、自分の中でグツグツし続ける。

「ダメな感情」も、堂々と感じていい。
感じ切ったら、消えていく。

そんなことが、いくつかの学びに共通しているなあ、と思っていた矢先に、
自分に再び、傷つく場面がやってきた。

なんで、そんなことを言うんだ!
私のことをわかっていないくせに、どうしてそんなことが言えるんだ! と、ムカッとした。悲しかった。心が傷ついた。

応戦せずに、ぐっとこらえて、その場を去った後で、
その感情を、味わってみた。

何で、その言葉が痛かったのか。
それは、自分でもできていないと思っていた急所をグサッと突かれたから。
その通りなんだよ。だから、深く悲しかった。

本当に、本当に、悲しいよね。
そんなに、悲しかったんだね。
そんなに、やりたかったんだね。
ならば、その気持ちに、しっかり向き合おう。
頑張っていこう。

何とかしなくちゃ、と思いながら、逃げていたけれど、
本当は何とかしたいことに、しっかり向き合っていこう!
という思いが固まった感じがした。

痛い思いが、自分の根本の願いに、向き合うきっかけなった。

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