本の内容は忘れていいから、一冊から3つ学びを獲得しよう
職場の後輩が本を読まない理由として「読んだ本の内容を忘れてしまうから意味がない」という意見を挙げてくれて、本を読む人とそうでない人の間にある溝に気が付きました。学ぶための読書方法というか心構えをお伝えしたいと思います。
本を読む人は「本を覚えていられる人」と思われているかもしれない。
これは大きな間違いで、特別な脳を持ってる人でもない限り、読んだ本の内容を端から端まで覚えているなんてことは誰にも出来ない。
私は週一冊程度本を読んでいる。正直言って内容をすべて事細かに覚えている本なんてのは無いと言っていいだろう。
そんな私が読書の軸として置いている考えが「一冊の本から3つの学びを得よう」という考え方。この考え自体は「アウトプット大全」という本にあるものだ(これはよく覚えている)。
そもそも端から端まで覚えようとするなんてのは効率が悪くてやめといたほうが良くて、本を読んだきにすべきことは自分の人生を変える優先度の高い学びを3つ選び取るということ。
すべて覚えるというのは、効果の低い学びを捨てることが出来ていないことにほかならない。学びの習得はその数が少ないほど、狭く深く自分に刻むことができる。
例えば「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1」と持ち点が異なる学びがあるとしよう。上位3個(10〜8)と下位7個(7〜1)の総得点は27点と28点と一点しか差は生まれないが、現実的には個数が多いほど習得コストは上がるし忘却リスクは高まり続ける。
だから、本の中身は「忘れるものだ」という立場に身をおいて、それでも身につけるべきを選び取ることが学びの読書には必須だと思います。