私のコーヒー時間
タイトル通りのタグを見かけたので、書いてみることにしました。
私のコーヒー時間は、休日のお昼の後に飲む一杯。
午前中は家事や用事でバタバタと忙しく、動き回っていることがほとんど。お昼になると今度はキッチンに立ち、簡単に昼食の準備。
その洗い物まで終えれば、やっと、ホッと一息入れることができます。
カップにコーヒーを注ぎ、ゆったりと飲めば、午後のはじまり。
コーヒーはとくにこだわりはなく、苦すぎない味わいのものなら大丈夫です。
飲むのは、主に瓶詰めのインスタントコーヒー。
気分によって粉やお湯の量を調節し、その日の濃さで美味しくいただきます。
熱いコーヒーを少しずつ飲みながら、録画しておいたドラマを見たり、スマホで気になっていたページを読んだり、漫画や本の続きを追ったり。
3月も下旬を迎える頃になり、ドラマは続々と最終回を迎えています。
私が今期で最も推していたのは、
TBS連続ドラマ『100万回 言えばよかった』です。
見ていた方、いらっしゃいますか?
主演は井上真央さん、その恋人役を佐藤健さん、事件を追う警察官役を松山ケンイチさん。(ポスタービジュアルにはこの3人が映っています。)
キャストの皆さんの演技が本当に素晴らしく、切なさや後悔、やり切れなさといった、はっきりと定まらない感情が、見ている私にもじわじわと痛いほどに伝わってきました。
毎回心を揺さぶられ、自然と涙が出ることも......。
“突然大切な人に会えなくなる”という重い設定ではありますが、ファンタジー要素とコミカルで笑ってしまう場面がバランス良く盛り込まれていたので、重くなりすぎずに見ることができました。
詳しいあらすじや感想は省きますが、ドラマの中に、ある一冊の絵本が登場しました。
『100万回生きたねこ』
ベストセラーにもなったこの一冊、私が小さい頃に親が買ってくれました。
何度も、何度も、生き返っては、ずっと独りで生きてきた一匹のねこのお話です。
タイトルで“生きた”と過去形になっているのはなぜなのか。読んだことが無い方は、ぜひお手に取って確かめていただければと思います。
(少しだけ、内容に触れます。)
ねこが初めて涙を流す場面は、幼かった私の心に静かな衝撃を与えました。
「死」というものに向き合うことができた思い出深い一冊です。
小学校の低学年のとき、夏休みの課題に「読書感想画コンクール」というものがあり、私はこの絵本を選びました。
描いたのは、ねこが泣く場面。
いちばん感情が盛り上がったという理由からこの場面を選び、感じ取った「悲しみ」を表現しました。
当時の自分の気持ちをはっきりと覚えていませんが、失うことの悲しみを本当の意味で分かっていたのかというと、そうでない気がします。まだぼんやりと、悲しいだろうな、というくらいの。
今、そのページを読めばどう感じるでしょうか。
あの頃よりも、大切なものを知ってしまった今、
ねこの涙は異なる色を映すかもしれません。
ちなみに先ほどのドラマの最終話は録画してあるので、今日このあと見る予定です。
いつ泣いても大丈夫なようにティッシュを準備しておこうと思います。
4月からのドラマはまだ悩み中ですが、良いドラマに美味しいコーヒーを合わせて、ゆるやかな午後のコーヒー時間を楽しもうと思います。
2023.03.19 朝
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