鬱と聞いて自覚した「異常」③
こちらの続きになります。
4月始まって3週間くらい、ほぼ部屋から出ず、なんなら布団からも出ずに過ごしていました。
(元々2,3月も過眠状態+2022年はほぼ過眠状態)
(それもおかしい)
16:00〜17:00頃に目を開けて、同居してる母が寝てから起きるまで布団から出て過ごしています。ほぼ夜生活。
食事も水を飲むのも忘れて1日が終わることも何度かあります。
この時期
・何か食べること,飲むことに罪悪感があって、手を伸ばしにくい
・アイドルやドラマ等の趣味のコンテンツを見ることがしんどい
・「死」にまつわる作品は安心感を抱いてみることができる
自分は誰の役にも立っていないし、自分が生きるためのお金すら稼いでいないのに、生存に必要な活動を行っていいわけないと考えていました。(今も考えていますが)
その生活の中で、すごくショックな出来事がありました。
2日くらい連続で、母に「今後どうするのか」について聞かれ続けました。でも、苦しくて言葉が出ませんでした。
「明日こそはしゃべって」
そう言われた日からは、「今日中に死ななきゃ」という考えが頭を占めました。
もう、母に話しかけられるのが怖くて仕方ない
【身体が固まり、震え、呼吸ができず、涙が出る。頭の中で言葉や思いがフル回転するも、一つも言葉にならない】
毎朝毎晩、玄関の開く音や階段を上る音に耳を澄ませてしまう。恐怖と緊張感が拭えない。
母が出かけている時と寝ている時にだけ部屋を出ることができました。
いつも母は20時頃に仕事から帰ってきます。なので、それまではリビングで食事をしたりテレビを見たりリラックスしていました。
しかしその日、18時頃に玄関が開く音がしました。まったく予想外。
音がした瞬間から、身体に緊張感が走り、一気に全身が強ばりました。
そして、母の姿を見る前から、、、
タバコの匂いがしました。
その場に立ち尽くした。身体が硬直した。手に汗が滲んだ。涙が出た。震えた。
すごくショックでした。
私は共感覚があります。そのためか、嗅覚が実際の匂いとは別に、感情や記憶に反応して働くことがあります。
玄関の音とタバコの匂いは、私の10代の頃のトラウマのひとつです。
(父親の帰宅に対する恐怖です)
つまり、母の帰宅が恐怖と結びついていることが身体の反応からはっきりと自覚されたのです。
寄り添おうとしてくれている母に対してこの反射が起こったことがすごく申し訳なくて、ショックでした。
確かに、責め立てられることは混乱の原因にはなっていました。
だけど、だけど、
やっぱり私にとって、玄関と階段の音はトラウマでした。そのトラウマが、母とも結びついてしまった。
もう一つ怖かったことがあります。それは、
この恐怖の感覚に対して、懐かしさを感じたことです。
「慣れ」てたんです、日常的に、家族という恐怖を避けて生きることに。
今になってやっと、10代の頃の異常さを自覚し、背筋が凍りました。
続きます。