実家に住んでいた頃、毎年ハロウィンの日になると小さなかぼちゃをくり抜いたグラタンを一人一つずつ出してくれていた母の愛を、秋がくる度いつまでも思い出す
はんぶんこしたドーナツの 大きい方 あげたくなった そんなまなざし
友達が卒業の時くれた手紙に「どうしてもツラくなったら最悪2人で死のう!」って綴ってくれてたの、ずっと私の中の光 そんな言葉を投げかてくれるあなたにはまだ全然死んで欲しくないからさ、2人で楽しい事見つけて、この日までは、この日まではって延長しながらもうすこしだけ一緒に生きてみよう
曲を教えてもらった時、自分に刺さるかどうかよりも、その曲がその人の人生の1部になっていて、学校に行きたくない朝か、ご機嫌な夜か、分からないけどこの曲に寄り添ってた時間があるのかなって想像するのが好き だから相手のことが好きであればあるほど、その人がなにを好いているのか知りたくなる
人との関わりの中で「気まずさ」というものを感じることが多い。なんとなく手持ち無沙汰で常に 手を添えていたグラスの冷たい感触、喋らなくても不自然じゃないように無理やり口に詰めたおかずの味、迷子になった視線をとどめておくための場所 そういった気まずさを感じた時、妙に自分の中に残る感触や目の奥にこびりく景色、空気が薄くなっていく感覚が、こちら側に鮮明に伝わってきた 主人公の佳純は口数が少なく表情も乏しい。そのことが起因し、周囲の人間の大半からは、「ミステリアス」「他人に興味がな
やわらかに生きていて、しなやかに色々なことを許容できる人にずっと憧れ続けている。 賢くて強い人が多い気がするし、なにより自分がそうではないから。
🔅PASMOで支払うのに、店員さんに分かりやすいように「Suicaで」って言うひと 🔅私が靴ひも結んでる時に髪の毛触ったり頭なでたりしてくるひと 🔅お菓子のゴミを結んでちっちゃくするひと 🔅「からあげは衣が1番うまい」って何回も言ってくるひと 🔅ハンバーガーの包み紙で鶴をおるひと 🔅スマホの地図を見ながらぐるぐるしてる方向音痴なひと 🔅トイレの電気消し忘れたけど知らんぷりして寝ちゃうひと 🔅袋の持ち手をくるくるして渡してくれる店員さん 🔅自分で言って自分でわら
もう21歳なのに私ったらどうしちゃったのよ。と自分でもたまに思うし、親にもこの間そう言われた。 ・ 犬を見かけたら「犬だ!」と言っちゃうしクジラみたいな形の雲を見かけたら「クジラ!」と言っちゃうし、江ノ島に向かう電車の中でヤシの木を見つけては「沖縄みたい!」とはしゃいでしまう。 でも、一緒にいる人の反応を見ると、21歳は目に付いたものを何でもかんでも口に出すほど、いちいちこどもでいちゃいけないんだって分かってくる。 犬もクジラも沖縄みたいな木のことも口に出さず全部心に
たとえば、この香水が底を尽きたら次はどんな香りのものを選ぼうかと考えている時、この本を読み終わったら次はどれにしようかと考えている時。次に舞い込んでくるあたらしい風を想像して一瞬の幸せを感じたあと、それらを取り残してとんでもない不安を感じてしまうことがある 常に私の頭の中には「しめきり」のようなものが存在していて、それは学校の課題みたいな、外部から与えられるものではなく(課題の締切に頭を悩ませているのもまた、毎度のことだけど)それとは別に、セミが鳴かなくなるまでには全部大丈
ひとりで遠くへ行くための切符を手に入れた。でもきっと私はその先でも、この景色を見てあの子はこう言うかなとか、あの人はこの味好きだろうなとか、馳せてしまうのだと思う。孤独を抱きしめたいのに、こうやって思い出してしまう人がいること。寂しくて、たまらなく嬉しいと感じます。
人からおすすめされた本を読むのが好き。本をおすすめしてくれる人も好き。 去年の夏、好きな人が教えてくれた本を読んだとき、これまでに感じたことが無いくらいのときめきを感じて、心がぎゅっとなった。 それを教えてくれた人は、自他ともに認める本の虫で、人生の軸に数え切れないほどの本を抱えている人だった。その中から、ぜひ読んで欲しいと選んでくれた本。 あまり自分のことを話さないあの人のこと、言葉、景色、思い出、優しさ。どんな角度から世界を見ているのか、少しだけのぞき見出来ることが
最寄り駅に入ってたお気に入りの本屋さんがつぶれてダイソーになっちゃって、どんな感じに変わったのかな~と思い入ってみた。お客さんが居ない時はいつもこっそり本を読んでた丸メガネの店員さんが引き継ぎでそのままダイソーではたらいてて、本、好きだったろうな~、、と勝手にしんみりした
自分はいったい何を持っているのだろうと感じる。私の好きな人達はみんな、心の底から人にやさしくできたり、笑顔がかわいかったり、絵が素敵だったり、惹かれるなにかを持っていて、だから私はこの人たちのことをなんで好きなのか、原稿用紙3枚分は語れると思う。 昔からずっと、たぶん何も持っていない私は、なにかを持っていないと、愛してもらえるなにかをひとつ持っていないと、いつか周りにいてくれる人達が離れて行ってしまうのではないかという不安をやんわりと抱えている。 だから私はその人のことが大
「自分らしく生きた方がいいよ」 こんな言葉をよく耳にするようになった。この言葉の中には、自分の好きなファッションをして、素直に自分のセクシュアリティをさらけ出せて、好きなものを好きって言えるようになるといいね、、みたいな意味が含まれていると思っていた。 私は口下手で、思ったことをうまく言葉にして伝えるのが得意ではない。特に慣れていない人と話すときには自分の殻を破るのに他の人より時間がかかってしまう。他人の目も気になるし、自分をさらけ出して、本当の自分を悪く言われたり、受け
高3の時、「宛名のないメール」というサイトに1度だけ書き込みをした。このサイトは「世界一優しいSNS」というコンセプトのもと、小瓶に手紙を入れて海に流すように、誰かに聞いて欲しい悩みを匿名で書き込むことができるサイト。当時はこの場所を度々訪れていたが、しばらくしてこのサイトのこと自体、すっかり忘れてしまっていた。 ふとしたきっかけで、このことを思い出して当時の自分の書き込みを見てみたくなった。ログインIDはメールアドレス、パスワードは名前に誕生日というセキュリティガバガバな
バスを降りたところから歩いて3分、絶対に人と合わない路地がある。そこを10分ほど歩いて大学に着く。この路地は大学に通い始めて5日目くらいに発見した。色んな道を通ってみたけど、一番人に合わなくて涼しい風が通るのがこの路地だった。多分みんなが通る道よりは遠回りだけど、私はこっちが良かった。気を使って近道を選ぶより遠回りでも人と合わない方を優先する。これまでの人生を振り返っても全体的にそんな感じだったと思う。 その道にあるもの。book cafe、本を読みながらご飯が食べられるら