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思わず電車を降りすごしたエッセイ。


またやっちゃいました。
昔から読書に集中すると、周りの音や声が耳に
入らなくなります。

気づいたら目的地から3駅通過。
芸人さんの書かれた本を読むのは、
麒麟の田村裕さんの「ホームレス中学生」以来。
あれも衝撃的だったなあ。200万部のベストセラー本ですね。

オードリーの若林さんが書かれたこちらの本。

若林さんは幼いころから人と違うことに生きづらさを感じていました。
40歳近くになってやっと少しずつ解放されてきたと言います。

「めんどくさい人」と言われても「考え過ぎ」と何度も言われても、
この国を、
この社会を、
この自分を、
解体して解明しなければ一生自分の心に蓋をしたまま生きることになる。

本書まえがきより



若林さんのように日常の違和感にひとつひとつ
向き合っていくこと。
エッセイの中の随所の描写が
「ああ、わかる。私もそれ感じてたんだよなあ」とうなずけます。
生きづらさが
年齢とともに徐々に世間と調和していくような、若林さん自身が消化していかれたような。

すとんと、自分の中に落ちていくものが
あったのでしょうか。


私は「一人で平気なんですけど」がお気に入り。
自分とずっと会話してるの、わかる気がします。
自分と会話できるのに飽きない人間は、
ひとりでもきちんと行動し満足しているんですよね。


何だか最近、疲れてしまった人。
人と違う自分に違和感を感じて、
「あーあ」とつぶやいた人。

このエッセイがそっとなぐさめてくれます。
読後にはまた歩くエネルギーがわいてきます。


乗り過ごすほど夢中になれる本に
出会えた自分はしあわせだ。
(しっかりして、私。降りて!)


明日もよき日になりますように。


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