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【名作!実際に起きた天災による暴力映画!エンタメとして一切描かない痛みある災害描写!311と重なる絶望の中で起きた奇跡の実話!2004年のスマトラ島沖地震による津波を映画化!】インポッシブル
日本の311と重なる、2004年スマトラ島沖地震による津波で起こった、実際の被災者家族をモデルにした実話ベースの映画。
311から間もない時期に上映された本作を、ボクは当時観ることができなかった。あれから10年経ち、やっと観ることができた。
エンタメとして一切描かない災害描写。一瞬で全てを飲み込む津波シーンはかなり暴力的。その波の勢いと水中で襲いかかる様々な障害物は相当に痛々しい。津波に流される一瞬の出来事を永遠に感じさせる苦痛さは見事なまでにリアルに描ききっているかにも思える。
津波で離れ離れになった一家を中心に描きながらも、全ての被災者への思いやりも感じる演出加減も素晴らしい。終始顔色も悪いボロボロ姿で女優としての美しさを完全に捨てている母役ナオミワッツも好印象。他の被災者たちと精神的に支え合いながら子供たちを探すユアンマクレガーも好演。中でも、当時まだ子役のトムホランドの名演は特に輝かしい。トムホランドをスパイダーマンから知ったボクは、最近彼が主演した「悪魔はいつもそこに」で、彼の俳優としての実力を改めて知ったばかり。元々ここまでの天才子役だったとは今初めて知った。きっと監督の子役に対する演出も素晴らしいのだろう。
冒頭の津波シーン後、本作を一体どうやって残りの時間映画として成立させるのだろうと思っていたが、災害後も終始クライマックスのようなシーンの連続。
実際に起きた絶望の中での奇跡を、けして美談だけに着地させない演出は終始ブレることない。最後の最後までその他大勢の被災者を忘れないラストには、大きく心を打たれる。
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