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自分の素直さが仇となりうつ病になった私が、素直が善か悪かを考えてみた✨

七海恋です✨

突然ですが、
『西鶴諸国話』(サイカクショコクバナシ)を
ご存知ですか?🩵✨

『西鶴諸国話』は、井原西鶴
300年前に書いたもので、
諸国の不思議な話や珍しい話をもとにしたお話が
35篇載っているものです✨

私は、星新一のショートショートや、
こういった短編の昔話が大好きで、

私の国語の授業では、こういった短編の
起承転…まで読んで、
みんなが一番いいと思う結末を考えて、
班で発表してもらうといった
アイスブレイクを行っています🩵✨

この活動は、
ワーキングメモリを鍛えるトレーニングにも
なっている気がするので、
大人の方でも脳トレにおすすめです🩵✨

今回はnoteで、私の授業を体験してもらおうと思い、

西鶴諸国話』に収録されている
正直者の金拾い
の、結末を考えてもらおうと思います😊🩵✨

むかーし昔、
大阪に、真面目で正直者の男がいました。
ある日、この男が、
大阪から江戸に出て、商売で成功した御隠居に、
「この頃商売がうまくいかないので、一つ江戸で出て働いてみたいと思っております」
と尋ねました。
さて、ご隠居はそれを聞いて困ってしまいました。よほどの運と力がなければ、商売を成功させることは難しいからです。
けれども、この真面目な男に頭から言ってもダメだから、よせ! だなんて、言えませんでした。
しばらく考えたご隠居は、
「いまごろは金拾いがいいかもしれん。なにしろ、江戸には大勢の人が行き来しているので、毎日金が落ちている。それを見つけてひろうのが、金拾いというわけなんじゃ」
と、冗談を言いました。
すると、真面目で正直者の男はすっかり感心してしまって、
「なるほど! これはいいことを教えてくださいました。早速、江戸へ行ってお金を拾ってきたいと思います」
と本気で頭をペコペコと下げるのです。
ご隠居は、今更それは冗談なんだよとも言えず、おかしかったけれど、笑うこともできません。
(まあ、一度江戸へ行ってみて、金など落ちていないことがわかれば帰ってくるだろう)
と、幾らかの金を包み、手紙と選別をやったのでした。

さて、ご隠居に書いてもらった家を探して探して、江戸にはるばる出かけて行った男は、(ここなら、きっとお金も落ちているぞ)と、全くいいことをおそわったと嬉しくてなりません。やっとの思いで、教えてもらった江戸の家にたどり着くと、
その家の人は手紙を見て、「遠いところを大変でしたでしょう遠慮なく何日でも、家に泊まってください」と親切に言ってくれました。
「なにぶんとも、お願い申します」
と言って、しばらくお世話になることにしました。

さあ、翌る日から、男は街へ出掛けていき、日暮れごろふらっと帰る生活を、次の日も、そのまた次の日も続けていきます。
とうとうそんな日が10日間続いたある日、
不思議に思った家の亭主は、男に聞いてみることにしました。
「あなたは毎日、一体どこへ出掛けているのですか。もし、商売でも始めようと思っているのであれば、何かと相談に乗りましょう」
すると、男は顔を赤らめて、
「実は、私は大阪のご隠居様から、うまい仕事を教わりましてな、金拾いをしているのです。江戸にはたくさんの人が行き来するので、道にお金が落ちている。それを拾って歩くのは、なかなかうまい仕事じゃと教わりました。それで、私は毎日、金拾いに出歩いているというわけですよ」
「なるほど、はははは……」
亭主は思わず笑ってしまいました。大阪のご隠居は冗談で言ったに違いない。それにしても、なんとまあ、正直なものがあったものだと笑わずにはいられないのでした。
「ははは……、いや、笑ってしまってごめんなさい。それで、金は拾いましたか? いい仕事になりそうですか」
「いや、まだ不幸せで、大した金は拾いませんが、それでも、一文や二文は拾います。さらに、金けのものはなんでも拾っております。見てください」
そう言って出してきたものを見ると、先の折れた小刀、寂れたハサミ、針金から、さまざまな古金などを風呂敷に一包み、拾い集めていました。
これには亭主も目を丸くして、びっくりしてしまいました。


さあ、
ここからが一番面白いところなのですが、
ここから先は
あなたに考えてもらいたいと思います😊🩵✨

素直な男は、
幸せになると思いますか?

それとも、バカを見ると思いますか?

どのような結末が待っていると思いますか?

ポイントは、
正解を当てることではなく、
自分なりの「納得解」を探すことです🩵✨

自分自身の経験などを踏まえて
考えてみるといいでしょう🩵✨️

今回は私がやってみます☺️🩵

私は、素直に人から言われたことを間に受けて、
失敗した経験が何度かあります🥺🥺✊🏻💥

例えば、怪我をして、利き手の手首の骨が
左右にずれてしまった際に、なかなか治らず、
長いこと部活に復帰できませんでした。

そうこうしているうちに、
反対側の手も過労により、
腱鞘炎になってしまいました🤨

そんなことが続く中で、
チームが勝つことがなかなか難しくなった様子を
見兼ねてヤキモキしたであろう後輩の保護者が、

「みんな怪我を我慢して練習しているのよ」

と私にこぼしました。

私は、内心、癇に障りつつも、
「それもそうだな」と
後輩の保護者に素直に従うことにしました。

しかし、
腕に針を刺しながら試合に出る私の努力も虚しく、
いまだに手首の骨は治っていません🥺✊🏻💥

また、去年のうつ病になった経験も、
自分の素直さが仇になったものです🥺✊🏻💥

上司が、私の結婚観にまで口を出すので、
内心、干渉してくんなと癇に障りつつも、

そんなに私のことを心配してくれるならと
上司に信頼を寄せ、自身の内緒にしていた
「彼氏と同棲している」話を
思い切って打ち明けました。

しかし、上司の言いたかったことは、
「私のお気に入りの男の子とイチャイチャするな」と
釘を刺したかっただけなのです🥺✊🏻💥

そのため、数日後に、
「私のその後の予定が全部パーになったの」
と注意を受けてしまい、非常に悔しい思いをしました。

言いたくなかったけど、信頼したから言ったのに……。
後悔しています。🥺✊🏻💥

その頃、
その上司のお気に入りの男の子は、
私に「可愛い」と言ってくれたり、
「電話してあげるよ」などと言ってくれたりと、
大変可愛がってくれていました🥹🩵✨️

私はそれが大変嬉しく、その言葉を信じて、
一度だけ電話をかけてもらいました。
ところが、数日後、例の上司から、
「彼はあなたの彼氏じゃないの。電話とか、負担をかけすぎなのよ。これからは相談はカウンセラーにしてちょうだい」
と言われてしまいました🥺✊🏻💥

彼は俯いたまま、何も言いません。

本当に負担だったのか、彼に確認しようとすると、

彼は、「これからはいい感じの人に相談してください」と私に言いました。

私は、「俺のせいで怒られちゃってごめんね」と言って欲しかったのです。

素直に何でも言葉を信じちゃダメなんだ……。

素直になんでも聞いていると、自分を傷つけてしまうんだ……🥺🥺🥺

この二つが、
素直に信じて、もう傷つくのが怖いから、
素直になんでも人の言うことを信じるのはやめようと思った経験です🥺✊🏻💥

だけど、
素直なことはバカを見るからダメなんだと、
思って生きる人生なんてなんて虚しいのでしょう🥺

私は誰かに、「素直に生きることはいいことだよ」
救済してもらいたい気持ちがあるのです🥺


だから、
私は、この素直で正直な男を
なんとか救済してあげたいです🔥😤💪

この男を救済することができたら、
自分の不幸なエピソードをも、
ハッピーエンドにできる気がします!🥰🩵✨️

私が考えた結末はこちら⬇️

それを見た亭主は、感心しました。
そして、夜な夜な、
はるばる江戸に来たのだから、どうにかこの男には幸せになってほしいと考えました。
翌朝、亭主は、彼がいつも出掛けていく時間よりも少し早くに出かけていき、男だけが拾うであろう光り物のガラクタを道に置いていきました。
さて、今日も金拾いに出かけた男は、たくさんの光り物があることに気が付きます。
(今日は豊作だ。なんてついているのだろう)
と、内心ワクワクしながら光り物を拾っていきます。
光り物を拾っていくと、質屋に辿り着きました。
何かの縁かと思い、質屋を尋ねてみると、
質屋のおじさんは、「その光り物、良い値で買い取るがどうかね」と尋ねました。
男は喜んで、風呂敷のものを見せると、
「おまえさんは、ゴミ拾いをして街をきれいにしてくれていたのかい? 感心だ。よかったら、うちで、アルバイトをしていかないか」とその人の良さを評価し、提案しました。

男は、アルバイトで稼いだお金と、質屋でかえたお金で、商売を始めました。
そして、男の人の良さがたくさんのファンを作り、商売は大繁盛。男は生涯を幸せにすごしたのでした。

いかがでしたか?☺️🩵

皆さんの考えた結末もぜひ、
コメントで教えていただきたいです🩵✨️

ちなみに本編の結末に関しては、
ぜひ本を手に取って、
皆さんの目で確認してほしいです🥰🩵

いつも見てくださり、
コメントをくださり、
本当にありがとうございます😊🩵

あなたのおかげで確実に
私の人生が豊かになっています🥺🙏🩵

今後とも、よろしくお願い致します🩵✨️

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