ディエゴ・シメオネから人生を学ぶ
元アルゼンチン代表で1998年フランスW杯では日本が史上初めてW杯出場を決めた初戦にも出場している。当時はバデイストゥータやべロンも有名だったが、このシメオネも情熱的な選手として私は印象に残っている。
その後選手としてのキャリアを終え、南米や欧州で指導者の道を歩み、2011ー2012シーズン途中から、出身チームでもあったアトレティコ・マドリーの監督に就任する。
スペインには、FCバルセロナとレアル・マドリードという欧州を代表するチームがある中でも、国内のリーグ戦では存在感を示し、特にここ5年の間に2度もUEFAチャンピオンズリーグの決勝に進出し、両方とも同じマドリードに本拠地を置くレアルに惜しくも敗れている。
バルサやレアルは言わずもがな素晴らしいチームでもありますが、この2チームが素晴らしいチームであるのは、間違いなくシメオネ監督が指揮を執っているアトレティコの存在があるからだと思っています。
アトレティコの選手が見せるサッカーは、技術や戦術だけではないというのを体現しており、ピッチ上で見せる情熱であったり、私がサッカー指導者として大切にしている3つのキーワードとしての「球際、切替、運動量」が飛び抜けており、テレビレベルでしか観てないが、とても魅力的でワクワクします。
そして監督のシメオネは選手との関わりを大切にし、街やサポーターの心を掴んでスタジアムを一体にするパフォーマンスも素敵です。
シメオネの「試合から試合へ」という言葉が心に響き、この本と出会いました。
サッカー界では「オシム語録」なども流行った事もあったが、この本に紡がれているシメオネの言葉は、サッカーの戦術や技術も大切だが、ココロの部分であったり、人生にも活かせる言葉が多く書かれている。サッカーを知らない人やあまり興味のない人にもわかりやすい本だと思います。
ブックレビューが少なく、発売部数も少ないが、私は困った時、悩んだ時、ちょっと背中を押してほしい時と、一日一語を読むと「今日も頑張れる」って思える超オススメの一冊です。