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振り返り

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懐かしい話や忘れたくない話や思い出した話を書き留めています。
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雉鳩の思い出

雉鳩の思い出

雉鳩が鳴いている。一定のリズムで。癖になる鳴き声は忽ち教科書の文字にモザイクをかけた。外を見ると夕焼け空が広がっている。小学6年生になったばかりの私は6時間目まである日をやけに長く感じた。企画委員長、つまり生徒会長の私は委員会が6時間目の後に残っていた。16時10分に6時間目が終わり、3階にある図書室で打ち合わせがあった。打ち合わせといっても政策を打ち出すとか、学校をよくするための種々の改善点を議

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灯火

東日本大震災の時、山形にいた僕は中学3年の卒業式前の時期だった。校舎の3階で全校生徒の合唱をしていた。全校生徒と言っても50人弱の小規模校だ。壁に架かっていたクリスマスリースの様なものが落ちたと思ったら、立っていられない程横に揺れた。2、3時間学校に待機になりそれから帰路に着いた。度重なる余震で揺れる感覚が体に染み付いていた。

家に帰ると父以外みんないた気がする。その日は電気や水道が止まり、茶の

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眠れない時の小話

眠れないので文字を書くことにした。僕は星を見るのが好きだ。暗い空を埋め尽くすほど賑やかにしてる、みんな同じに見えるけどみんな違う星。何年も何光年もかけて僕らの目に飛び込んできた光たちに魅了されたのは半年前のことだ。

仕事で新聞配達もしていたため、週3回ほど深夜早朝外に出て、YAMAHAのギアやホンダのカブを走らせていた。栃木配属だったが、茨城の配達に行くことが多かった。車を25分ほど走らせて茨城

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切り口自由入射角自由

切り口自由入射角自由

 大学2年の半ばだった。ゼミを変える決断をした。きっかけはM先生の授業を受けたことだった。授業名は定かではないが、哲学書・思想書を一冊みんなで読んでいき討論する授業だった。半年間書物を深読みしていく作業は初めてだった。M先生が5、6冊本を持って来てぼんっとコの字のテーブルに投げた。「こん中から決めて〜。」朗らかな口調で、視線が定まってない先生は開始時間の5分後に教室に入ってきた。なんやかんやでルソ

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叶わなかったけど

 大学生になってからテレビのない生活を送っていた。テレビを買うお金も無く、最初の一年は友達の部屋に行ってテレビを見せてもらうことが多かった。その一年でテレビっ子からテレビの無い生活にすっかり慣れてしまった。今25なので、そうやって7年以上テレビを持たない生活を送っている。実家には4台のテレビがあった。僕の部屋と母の部屋と兄の部屋と茶の間の4箇所だ。7人家族とまあまあ大きな世帯だったのでチャンネルの

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出会ったら。。。

出会ったら。。。

 僕が半年前まで住んでた横浜市の白楽はとても好きな街だった。老舗や新しくできた商店が1.5kmほど立ち並ぶ街だった。そこに1年半ほど住んでいた。家から持って来た大学の時に買った本などは殆ど読み尽くしてしまい、新しい本を読もうと思った時に古書店を探した。仕事柄日曜日しか休みが無かったため、今日こそは本を買いに行くぞと寄ったお店は家から1km程の行きやすいところにあった。ジャズがずっと流れており、40

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