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つんく♂
2023年7月20日 12:00
現在から遡って僕が大阪のアマチュアバンドマンだった35年前。最も大きな違いは、アナログからデジタルへの変換です。映画もコンサートも、今の時代はインターネットやアプリを使って、24時間いつでもチケットが買えますよね。しかし、僕らの学生時代は、完全にアナログでした。コンサートのチケットを予約するために、専用電話番号に繋がるまで何度もかけたものです。その後、だんだんとチケットぴあのようなチケット
2023年6月15日 12:00
僕はこれまでずっと、作品制作やプロデュースの秘訣として「こだわりは不必要」という話をしてきました。曲を作る時から始まって、歌詞を書く時も、ライブの曲順を決めたり、内容を考える時もそうです。ある程度経験を積んでくると、みんな「このコード進行だったら、次はこうでしょ!」とか、「季節的に、ここの歌詞はこうあるべきだ」とか「コンサートでも、セットリストの中盤はミディアム曲を続けるべきだ」といった、
2023年4月20日 12:00
AIは作詞も作曲も「出来る」昨今、何かと耳にする言葉として「ChatGPT」がありますよね? 僕みたいなおじさんがやいやい語るより、みなさんの方がよく知ってるとは思います。一応、ざっくり説明すると、今までも「餃子の作り方を教えて」とか、「甲子園球場への行き方」など、調べたいことを検索するためにパソコンやスマートフォンを使ってきましたよね? これが40年前なら何か一つ調べるにも辞書や電話帳をパラ
2023年3月24日 17:00
我が長女ももうすぐ15歳。辻や鞘師がモーニング娘。のメンバーになった年齢を随分と上回りました。そんな彼女が言います。「アメリカにもたくさん2世や3世の歌手や役者がいて、活躍するんだよ」と。 彼女は「アメリカでも(日本の感覚と同じように)『親の七光り』でなんとかなってしまってる人が結構いるんだって」という世間の噂を鵜呑みにして、僕に伝えようとしている感じです。 どうやら、学校で彼女の友達から
2023年2月15日 12:00
シャ乱Qのメンバーとして、4年弱のアマチュア期間を経て、プロになりました。が、すぐプロとしてヒット曲が出たわけではありません。アマチュア時代にも、上手にやれない時期があって、ヒット曲が出せるようになってから学んだことがたくさんあります。それらを自分なりに言語化し、モーニング娘。をはじめとしたハロー!プロジェクトのメンバーにも口頭で伝えてきました。今日は彼女たちに伝えてきた「プロの話」を、ここで
2022年10月26日 12:00
これまでにこのnoteで「庶民」とか「平凡」って言葉をよく使ってきましたが、「普通」という言葉って本当に難しいな〜、って思っています。「普通」の定義ってなんだろう? って話です。たとえば、誰かが「私はごく普通です」と話すのを聞いた時、「普通だからそれで良い」とも取れます。ちょっと良い大学に行ってたとしても「いえいえ、普通の大学です」と答えると、「謙虚な人だなぁ」と捉えることもできます。一方
2022年9月7日 12:00
今日は、長い間プロデューサーをやってきて、気がついたポイントをいくつか伝えたいと思います。これから芸能やエンタメの世界を目指す方、どうぞ参考になさってください。もちろん、そのアーティストが持ってるそもそもの能力ってのは大事です。歌がうまい。ダンスがうまい。演技がうまい。美しい。高身長。手足が長い……などは持って生まれた才能ってやつですね。 こういうのに加えて、「性格」というのも、実は才能の
2022年8月24日 12:00
アイドルの定義って、世間では何度も何度も議論されている話題だとは思います。過去でいうと、The Beatlesはアイドルか。昨今でいうと、BTSはどうなのか。日本のモーニング娘。やAKB48はわかりやすい部類ですが、PerfumeやEXILEはどうなのか。大塚愛ちゃんや、ジュディマリのYUKIちゃんはどうだったのか、などなど曖昧です。で、僕の定義は「『アイドル』は結果論」。ようするに、
2022年7月26日 12:00
2022年7月19日 12:00
良いチームについて思考を深めるために、日本のエンターテインメント界で数々の人気グループを生み出し続けているつんく♂さんにスペシャルインタビュー。音楽家・エンターテインメントプロデューサー、作詞家、作曲家としてつんく♂さんは、「伸びるアイドルグループ」をどう捉えているのでしょうか。オールマイティに何でもできるメンバーが存在しないこと日本におけるアイドルのなかで「伸びるアイドルグループ」の条件をあ
2022年4月25日 12:00
「プロデュースをする」「作品を作る」うえで、クリエーターやアーティストは何にこだわるべきなのか。僕が運営する『つんく♂エンタメ♪サロン〜みんなでエンタメ王国〜』の中でも、参加者から「なぜ、こだわりが必要ないのか」「実際、つんく♂さんもこだわってるでしょ?」という質問がありました。自分の中でも、改めて「本当はどうだろうか?」と、ちょっと考えてみたんです。たしかに、町のガンコ系ラーメン屋の
2022年4月14日 12:00
「プロデューサーに必要なものは何ですか?」先日出演したハイブリッド講演会『PRODUCERS 2022-これからの時代に必要なPRODUCE力とは?-』の議題のひとつ。僕も改めて、いろいろと考えてみました。僕は現在、英語圏に住んでいます。日本語の「プロデューサー」や「プロデュース」という言葉と、英語の「Producer」や「Produce」の意味は少し違うようです。もちろん大枠は一緒なんで
2022年3月18日 12:00
これまでに約2000曲の作曲を手がけてきたつんく♂。長年音楽家として活動してきて辿り着いた、「作曲の心得」を書き下ろしコラムでお届けします。<文 つんく♂ / 編集 小沢あや(ピース) / イラスト みずしな孝之>今日は作曲の心得、をテーマにお届けします。まずは、曲作りにおいてよくある質問から並べて行きますね。「作曲って、どうやってするんですか?」「曲を作ったんですが、合っているのかわか
2022年1月5日 12:00
noteマガジン「つんく♂の超プロデューサー視点!」のご購読、ありがとうございます。お年賀スペシャル! ということで、つんく♂が「シングルベッド」でブレイクするまでに実践したことを、全文無料でお届けいたします。<文 つんく♂ / 編集 小沢あや(ピース) / イラスト みずしな孝之>1991年、アマチュアバンドとして大阪で人気バンドとなって、全国区のコンテストで優勝し、完全に調子に乗っていた