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きになるきじ

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真のファンを増やせ! 身内、知り合いに甘えるな!

真のファンを増やせ! 身内、知り合いに甘えるな!

現在から遡って僕が大阪のアマチュアバンドマンだった35年前。最も大きな違いは、アナログからデジタルへの変換です。

映画もコンサートも、今の時代はインターネットやアプリを使って、24時間いつでもチケットが買えますよね。

しかし、僕らの学生時代は、完全にアナログでした。コンサートのチケットを予約するために、専用電話番号に繋がるまで何度もかけたものです。その後、だんだんとチケットぴあのようなチケット

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「こだわり」か「プロのテクニック」か。僕が楽曲制作するときに意識していること。

「こだわり」か「プロのテクニック」か。僕が楽曲制作するときに意識していること。

僕はこれまでずっと、作品制作やプロデュースの秘訣として「こだわりは不必要」という話をしてきました。

曲を作る時から始まって、歌詞を書く時も、ライブの曲順を決めたり、内容を考える時もそうです。

ある程度経験を積んでくると、みんな「このコード進行だったら、次はこうでしょ!」とか、「季節的に、ここの歌詞はこうあるべきだ」とか「コンサートでも、セットリストの中盤はミディアム曲を続けるべきだ」といった、

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「良いダンサーの共通点はリズム感にある」MAHO UDO×つんく♂対談

「良いダンサーの共通点はリズム感にある」MAHO UDO×つんく♂対談

いつまで踊れる? ダンサーのキャリア問題つんく♂:MAHOくんはいろんなアーティストのライブに出演してきたと思うけど、一番大きかったのはテイラーかな? 20代後半くらい?

MAHO:そうですね。2015年なので、28歳くらいですね。

つんく♂:一番ノってるときで、体づくりもしていたよね。それは見せる体を作るの? それとも踊っていたらそうなるの?

MAHO:ダンサーの中には毎日ジムに行って見せ

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マドンナやテイラーのツアーに参加するプロダンサー・MAHO UDOと対談!

マドンナやテイラーのツアーに参加するプロダンサー・MAHO UDOと対談!

二人の出会いはテイラーのライブつんく♂:まずは、MAHOくんの簡単な自己紹介をお願いします!

MAHO:カリフォルニアのLAでダンサー、振付師をしているMAHO UDOです。よろしくお願いします。

つんく♂:年齢は公表してるんだっけ?

MAHO:現在36歳で、今年の夏に37歳になります。

つんく♂:僕とMAHOくんは、2015年に行われたテイラー・スウィフトのライブがきっかけで知り合ったん

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AIに絶対に負けないために、プロの作曲家・作詞家がこれからすべきこと。

AIに絶対に負けないために、プロの作曲家・作詞家がこれからすべきこと。

AIは作詞も作曲も「出来る」昨今、何かと耳にする言葉として「ChatGPT」がありますよね? 僕みたいなおじさんがやいやい語るより、みなさんの方がよく知ってるとは思います。

一応、ざっくり説明すると、今までも「餃子の作り方を教えて」とか、「甲子園球場への行き方」など、調べたいことを検索するためにパソコンやスマートフォンを使ってきましたよね? これが40年前なら何か一つ調べるにも辞書や電話帳をパラ

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凡人が勝つためには、結局「好き」が必要。さらにもう一つ欠かせない大事なことは?

凡人が勝つためには、結局「好き」が必要。さらにもう一つ欠かせない大事なことは?

我が長女ももうすぐ15歳。辻や鞘師がモーニング娘。のメンバーになった年齢を随分と上回りました。そんな彼女が言います。「アメリカにもたくさん2世や3世の歌手や役者がいて、活躍するんだよ」と。
 
彼女は「アメリカでも(日本の感覚と同じように)『親の七光り』でなんとかなってしまってる人が結構いるんだって」という世間の噂を鵜呑みにして、僕に伝えようとしている感じです。
 
どうやら、学校で彼女の友達から

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「プロ」になるために必要なのは、たった2つの心構え。

「プロ」になるために必要なのは、たった2つの心構え。

シャ乱Qのメンバーとして、4年弱のアマチュア期間を経て、プロになりました。が、すぐプロとしてヒット曲が出たわけではありません。アマチュア時代にも、上手にやれない時期があって、ヒット曲が出せるようになってから学んだことがたくさんあります。

それらを自分なりに言語化し、モーニング娘。をはじめとしたハロー!プロジェクトのメンバーにも口頭で伝えてきました。今日は彼女たちに伝えてきた「プロの話」を、ここで

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noteマガジン「つんく♂の超プロデューサー視点!」を楽しむ方法

noteマガジン「つんく♂の超プロデューサー視点!」を楽しむ方法

「つんく♂の超プロデューサー視点!」とは?「つんく♂の超プロデューサー視点!」は、つんく♂本人が運営しているnoteマガジンです。

内容はつんく♂の書き下ろしコラムやゲストを迎えた対談記事、プロデューサーから見たエンタメ業界の考察、ハワイでの暮らしを綴ったほのぼのエッセイなど盛りだくさん。毎月、3本以上の記事を更新しています。

さらに、マガジンに加えて、「掲示板」機能(無料)で、note記事の

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セルフプロデュースで絶対にハマる落とし穴の話

セルフプロデュースで絶対にハマる落とし穴の話

僕は音楽プロデューサーとして、曲を作り、歌詞を書き、楽器を使ったレコーディングもします。

時には、ミックスダウンをするためにスタジオのコンソールを自分で操って曲を仕上げたりもしました。さらには振り付けのアイデアを出したり、衣装の方向性なんかも決めます。

シャ乱Qが売れてからは、バンドのプロデューサー名が「シャ乱Q」自身となりました。

デビュー後、売れる前まではサウンドプロデューサーやレコード

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普通の人が輝くための7つの方法

普通の人が輝くための7つの方法

これまでにこのnoteで「庶民」とか「平凡」って言葉をよく使ってきましたが、「普通」という言葉って本当に難しいな〜、って思っています。「普通」の定義ってなんだろう? って話です。

たとえば、誰かが「私はごく普通です」と話すのを聞いた時、「普通だからそれで良い」とも取れます。ちょっと良い大学に行ってたとしても「いえいえ、普通の大学です」と答えると、「謙虚な人だなぁ」と捉えることもできます。

一方

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米津玄師「KICK BACK」をきっかけに振り返る、「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」 のフレーズが生まれた理由。 

米津玄師「KICK BACK」をきっかけに振り返る、「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」 のフレーズが生まれた理由。 

テレ東で10月11日24:00より始まったアニメ番組「チェンソーマン」。

このアニメ番組の主題歌を米津玄師くんが担当していて、その曲「KICK BACK」の一部にモーニング娘。の「そうだ!We're ALIVE」の歌詞やフレーズが使われています。

経緯に関しては以前の僕のコラム「米津玄師氏の担当の方から連絡がありました。」の中で解説させてもらいました。

アニメ「チェンソーマン」、当然14歳の

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 米津玄師氏の担当の方から連絡がありました。

米津玄師氏の担当の方から連絡がありました。

 
 米津玄師氏の担当の方から連絡がありました。
「モーニング娘。の「そうだ!We're ALIVE」のフレーズの一部を使用させていただきたい。」
と。
 
僕は、これまでに2000曲ほど発表してきたということもあって、楽曲のカバー申請や著作物の一部使用許諾申請などは頻繁にあります。
これは非常にありがたいことです。
 
たいていの場合は、ライブ音源としての使用だったり、アルバルの中の1曲であった

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伸びる人の条件5つ!

伸びる人の条件5つ!

今日は、長い間プロデューサーをやってきて、気がついたポイントをいくつか伝えたいと思います。これから芸能やエンタメの世界を目指す方、どうぞ参考になさってください。

もちろん、そのアーティストが持ってるそもそもの能力ってのは大事です。歌がうまい。ダンスがうまい。演技がうまい。美しい。高身長。手足が長い……などは持って生まれた才能ってやつですね。
 
こういうのに加えて、「性格」というのも、実は才能の

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僕が考える、「アイドルの定義」。

僕が考える、「アイドルの定義」。

アイドルの定義って、世間では何度も何度も議論されている話題だとは思います。

過去でいうと、The Beatlesはアイドルか。昨今でいうと、BTSはどうなのか。日本のモーニング娘。やAKB48はわかりやすい部類ですが、PerfumeやEXILEはどうなのか。大塚愛ちゃんや、ジュディマリのYUKIちゃんはどうだったのか、などなど曖昧です。

で、僕の定義は「『アイドル』は結果論」。

ようするに、

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