企業がSNS発信を始める前に社長が知るべきことと担当者がやるべきこと
先日、他の会社の広報さんたちとお話する機会がありました。
社長のSNS総フォロワー数が46万人を超えているほか、ただの社員に過ぎないわたし(広報)の個人アカウントにも2.5万人のフォロワーがいるとなると、
少しだけ「SNSに強い会社」と見ていただくことができ、SNSを使った広報活動についてたくさん質問をいただくことができました。
その場でうまく言葉にできなかったので、noteに書いておこうと思います。
また、この内容は、広報だけでなくさまざまな立場の方に共通するものだと思いますので、
社長
SNS運用代行業者
SNS運用担当者
広報
といった方に、いち広報の声として届いたら嬉しいです。
「丸投げ」では発信活動は成立しない
結論から言うと、SNSを使った広報活動において、もっとも忘れてはいけないことは、社長が担当者に発信活動を丸投げてはいけないということです。
発信活動も広報活動も、本来は社長自らが行うもの。
世の中に発信するべきは「社長の言葉」だからです。
その前提で、限りある社長の時間を経営活動に全投下できるよう、運用代行業者や広報担当がいるわけです。
社長の声ありき。
社長の思いありき。
のSNSであることを、双方が握り合っておくことが重要だと思います。
「うちの広報にSNSを任せているけど全然伸びない」
「運用代行業者に入ってもらっているけどフォロワーが増えない」
というお悩みを掘っていくと、社長と各担当者とのコミュニケーション不足にいきつくパターンが多いと感じます。
SNSはあくまで社長の声を世に届けるためのツールでしかありません。
要はメガホンのようなもので、その源泉となる「声」は社長からしか生まれることはありません。
具体的に言えば、
「社長が何を考えているのかわからない」
「社長がどんな言葉を使うのかがわからない」
「企業の向かう先がわからない」
「誰に何を届けたいのかわからない」・・・
そのような状態では、どれだけ優れた広報もマーケターも、ターゲットにインパクトを与えるような発信はできません。
そのようなコミュニケーション不足によって、泣く泣く生まれてくるのが、バズ(インプレッション・再生回数)だけを追った、トレンドコンテンツ。
もちろん、バズを狙うことも必要です。
ですが、”それだけ”では、企業や社長の「声」の聞こえない、量産型コンテンツになってしまいます。
わたしは、1ヶ月後に「古い」と感じてしまうような使い捨てのコンテンツではなく、10年後に「歴史」を感じられるような資産性あるコンテンツを残していきたいと考えています。
歴史が、ブランド文化を語ってくれると思うからです。
そのためには、表面的なキーワードではなく、社長の「言葉」が必ず必要です。
「広報」は「社長/企業の代弁者」
ということで、今日からできることお伝えします。
まず、社長のみなさま。
繰り返ししなりますが、SNSはあくまで「メガホン」であり、コンテンツの元は自身の言葉から生まれてくるものであることを知っていただきたいと思います。
そして、広報・各担当者のみなさま。
社長の言葉を定期的に拾い続けてください。何を考えているのか、何を課題に感じているのか、誰に何を伝えたいのか、を知ってください。
「定期的に」と言ったのは、わたしたちの想像以上に、社長(経営者)には激しい変化があるからです。
「今」伝えたいメッセージは、月ごと・週ごと・日ごとに変わるもの。それをすかさずキャッチしてください。
わたしは「広報」の仕事は「社長/企業の代弁者」であることだと考えています。
個人の言いたいことではなく、社長/企業のメッセージを発信するのが企業発信です。
「私は~」が主語のコンテンツだとしても、そこには必ず、社長/企業からのメッセージをはらんでいます。
そこに体温を乗せるためにも、社長/企業の「今」を拾うことを忘れないようにしていきましょう。
わたしは、社長登壇のイベントやミーティングにはなるべく出席して、「今」何を考えているのか、何を発信したい/して欲しいのかを拾うようにしています。
最後に
ということで、企業のSNS発信について語ってみました。
遅くなりましたが、わたしは「Laboratous株式会社」にて広報をしています。
さまざまなSNSを使った発信をおこなっていますので、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
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