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◯◯からの学び【1】広報編

おはようございます。

毎日更新していると、「今日は何を書こう〜」と迷う日がたまにあります。

せっかくの貴重なアウトプットをする場なので、過去自分が経験してきたことを「◯◯からの学び」とシリーズ化して書いていこうと思いたちました。

第一弾は、広報担当として広報の仕事から学んだことや体感したことを話してみたいと思います!

0. 広報担当になった理由

私が広報の仕事に携わったのは、新卒で入ったベンチャー企業でした。

当時営業をしていた私は、ある日社長に「ちょっとちょっと」と手招きされます。

呼ばれて社長室に行ってみると、知らない方が社長と一緒に座っていました。

そこで社長からひとこと。

「優乃ちゃん、広報やってみんか?」

今まで、その会社には広報という部署はなく、広報担当もいませんでした。
しかし、会社も大きくなってきたので広報が必要、となったようです。

そこで、誰を広報担当にするか?
という場面で、たまたま私がそこにいたからなのか、向いていそうと思われたからなのか、私にお声がかかったというわけです。

社長と一緒にいた方は、広報のコンサルの先生でした。

新しいことは何でもまずやってみたい!
という性分の私は、広報が何かも知らずに二つ返事でやりたいと答え、その日から営業と兼務で広報もやることになりました。

広報のコの字も知らない私が、その会社で初めての広報担当となりました。

ただ、コンサルの先生が週一で来てくださり、とても丁寧に教えてくださったのでありがたかったです。

というわけで広報担当になった理由はたまたまチャンスを得たから、ということになりますが、今でもそのチャンスを掴んで良かったなと思います。

1. 広告と広報の違い

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広報が何かも知らない私がまずコンサルの先生から学んだのは、広告と広報は似ているがまったくの別物だということでした。

広告と広報の違いは下記のとおり。

《アプローチ方法・料金》

広告:広告料を支払って、広告代理店・新聞・テレビ・雑誌・Web媒体等メディアの広告枠に掲載してもらう

広報:メディアに取り上げられやすい価値のある情報を発信し、広告料を払うことなく掲載してもらう
《発信者》

広告:企業側

広報:メディア側
(ある程度のチェックはできますが、基本的に企業側はどのように情報が載るのかコントロールできません)

そんな、基礎の基礎から学ばせて頂きました。

2. 広報から学んだこと

 2-1. 世間がどう感じるかがすべて

報道機関に向けた、情報の提供・告知・発表のための文書を "プレスリリース" と呼びます。

広報担当としての私の最初の仕事は、プレスリリースを書きまくることでした。

とにかくたくさん書いて、「コレほとんど修正なんじゃないか?」というくらい赤ペンを入れてもらう、の繰り返し。

書きまくる中で、少しずつ赤ペンが入る量が減っていくのは嬉しかったです。

ただ、一番指摘を受けたのが、

「『おすすめはこれ!これを伝えたい!』といくら自分が思ったところで、その情報が世間に価値がある(目新しい、おもしろい、役に立つ)と見られなければまったく意味がない」

ということ。

そのことばかり、耳にタコができるくらい言って頂きました。

世の中からどう見られるかがすべて。

自分がどう思うのかは関係ないのです。

そして、記者や編集者という情報のプロは、プレスリリースを1秒見ただけでそれを判断します。

いかに、相手目線で情報を発信するか。
それは、最初の段階でかなり鍛えられた気がします。

 2-2. 地道な努力は何かしらの結果になる

広報の活動とは実に地味なもので、プレスリリースを作ったあとは、ひたすら電話やFAX、メール、飛び込み訪問と、ほぼ営業と同じような仕事をします。

雑誌の編集社や記者クラブ(記者が集まる場所)にはじめましてで訪問したところで、最初はほぼ相手にされません。

何度も何度も通ったりFAXや電話を続けるうちに「なに、また来たの?」というところから顔を覚えて頂き、少しずつ話を聞いて頂けるようになりました。

非常に泥臭いですが、少しでも進歩があると楽しくなってきます。

最終的に、雑誌やテレビ、新聞に取り上げられて頂けるまでの関係になるのは、とてもやりがいがありました。

ただ、興味を持って頂き繋がる人もいれば、何度行っても繋がらない人はいます。

ご縁があろうがなかろうが、続ければ何かしらの結果になることを学びました。

 2-3. 大事なのはWin-Winの関係

とある大手新聞記者の方にはとてもお世話になり、3度ほどその新聞に取り上げて頂きました。

ネタが少なくなる時期には「最近、何か新しいことありますか?」と逆に聞いて頂くまでになりました。

記者さんは常に、まだ世に出ていない新しい情報を探しています。

新しいネタが欲しい記者さんと、掲載してもらい情報発信したい企業側がWin-Winの関係になることがとても大事だなというのを感じました。

「あの会社は、いつでも何かしら新しい取り組みをしている!ネタがなくなったら話を聞いてみよう」

そう思われたらお互いが嬉しい関係。
自分側だけではなく、やはり相手目線がとても重要だということです。

 2-4. 情報は内容よりも出すタイミング

情報はナマモノです。

一瞬でその重要性も価値も変わってしまう可能性があるため、情報を発信する前はかなりの緊張感が漂います。

例えば、「これは業界初!」というプレスリリースを打ち出そうとしていた直前に、他社が同じようなサービスのプレスリリースを先に打ち出したらどうでしょう。

もう、そこで出そうとした情報は古くなり、価値が下がってしまいます。

また、早ければいいというものでもありません。

私がいた会社はベンチャーだったのでそのようなことはなかったのですが、大企業であれば人事異動や役員変更などの発表は、ギリギリまで一部の人しか知らない機密情報。

重大発表をフライングで出してしまおうものなら、大問題になってしまいます。

情報はもちろん内容も大事なのですが、それ以上にタイミングが大事だと教えて頂きました。

3. 広報という仕事の魅力

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広報ってなんだか華やかそう、というイメージを持っている方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。

表に出る仕事もなくはないのですが、私の感覚で9割は裏方や事前準備の仕事だなと思います。
華やかに見えて、実は地味な仕事がとても多いです。

取材の前は事前準備に何時間もかけ、当日はいかに会社や社員、社長がよく見えるかを考え、取材側と企業側の間に立ってものごとを進める。

気を配る力や臨機応変さ、調整力などが身につくことは間違いありません。

ただ、そのような力より何より私が価値があるなと思うのは、やはりどう見られるかという客観的にものごとを捉える力が身につくこと。
客観的にものごとを捉える力は、広報のみならずあらゆる仕事に活きています。

もうひとつの魅力は、結果が目に見えて分かること!

✔️  テレビに出た
✔️  雑誌や新聞に載った
✔️  知名度が上がった
✔️  売上アップに貢献した
✔️  採用がしやすくなった

など、広報は営業や人事、役員など会社の全部署・全社員に関わるとても価値のある仕事です。

そんな、会社の顔といってもいい広報の仕事につけたことを誇りに思います。

いまや、企業だけでなく個人もブランディングをしていく必要がある時代。

ここで学んだことが今でも役に立っていて、当時の会社と社長には本当に感謝です。


以上が、「◯◯からの学び」シリーズの第一弾、”広報編” でした!

この記事を見て広報の仕事に少しでも興味を持って頂ける内容になっていたら幸いです。

第二弾もまた、学んだことを書いていきたいと思います!

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