見出し画像

引きこもりから社会復帰するときに力になるたったひとつのこと

数年間の引きこもりから社会復帰したい
まったく外に出ない生活をしてしまいどうしたらいいかわからない
社会に出たいとは思うが、自信がない

現在の日本では、引きこもりの数は140万人を超えているとされています。

それだけたくさんの人が、自分を守るために社会から離れる必要があるのだと感じます。


引きこもりの人は「楽をしている」と思われることもとても多いです。

しかし、私はむしろ逆だと考えています。引きこもらなければならないほど傷つき、そして不安で、今なおその不安と真正面から戦っている人がほとんどです。


いつか社会復帰したい。


このままではよくないと考えている人が、明日への力になる考え方をお伝えします。


それは、



自分の全部を褒める

です。




これは冗談抜きで、自分の全部を褒めてください。


たとえば、
・今、引きこもりであること
・不安に苛まれていること
・イライラして人に当たっていること


すべてにおいて、自分を褒めてください。


そんなことできないですか?

いや、あなたは褒められることをしています。

・今、引きこもりであること
→無理に社会に出続けて、本当に生命を絶つ危機から守っている。偉い

・不安に苛まれていること
→このままでいいと思っているわけではない。将来のことを考えていて偉い。

・イライラして人に当たっていること
→自分の中にイライラを溜めるのではなく、発散させている。偉い。


ね?
すべてほめることができますよね?



人間は、
というか生物全ては、
すべからく生きるために行動しています。

引きこもることも生きるためであり、不安になるのも生きるためです。

現代の資本主義社会が求めることなどより、身体や心の方が生命を維持する方法を正しく知っています。

その心と身体が起こしている行動は、必ず自分の生命を維持させるために行なっていることなのです。


しかし、人間は非常に頭が良く、自我もあります。
なんのバグなのか、地球上最強の生物として君臨するために発達した代償なのか、生物として正しい生命維持の行動を、頭が否定してしまいます。


生命維持のための回復期間が伸びます。
回復期間は回復期間であり、回復に必要な行動が今起こっている行動です。社会的に見ていかにそれが間違っていたとしても正しい行動です。

たとえば、同じ「寝る・休む」という行為をするとします。


「本当はやらなくちゃいけない仕事があるのに」と思いながら寝る場合と、「もう今日はここまでにして、しっかり寝ます」と思いながら寝る場合では、回復率が変わるというデータがあります。


現在身体が欲していることや発していることを、頭でも褒めて認めてあげてください。心と身体を一致させてあげることで、結果的にその行動が改善されるでしょう。


褒めることが上手くなると、
階段を登れるようになる


この考え方は、引きこもりから社会復帰をする時にも大きな力を発揮します。

社会復帰する際は、今自分にできるひとつひとつのことを積み重ねていくことで実現します。

社会復帰はスモールステップの積み重ね
・一回外に出て散歩してみようかな
・コンビニで買い物してみようかな
・タイミーなどで単発バイトしてみようかな


今の自分にできることをやってみた時に、できた自分を褒めたり、そもそもやろうかなと思った自分を褒めてあげることができるようになっています。

小さな小さなことが自分にとっての成功体験になり、スムーズに階段を登ることができるでしょう。


▼具体的にステップを踏んでいきたい人向けはこちら。


自分が何を感じているのかを認知できるようになる

自分の今を褒めるには、自分が何をしているのかを認識しないといけません。

イライラしていることを褒めるには、イライラしている自分を発見しないとできませんよね?

褒めようとする過程で自分の気持ちや行動に気づきますし、続けていくと自分の気持ちの変化にも敏感になります。

これまで1日中イライラしていたけど、今日は夜寝る時そんなにイライラしていなかった。
などの事実に気づいていくことができます。


同じ引きこもり期間でも、自分の内面は日々変化していくものです。

その変化がキャッチできると、徐々に行動が変化していきます。
社会復帰も早くなる可能性が高いです。


社会復帰などしなくてもいい。


ここまで社会復帰を前提に書いてきました。しかし、必ず社会復帰するべきだと思っているわけではありません。

現在引きこもりの状態の人で、将来的に社会復帰をしたい人も多いのではと思います。その人にとって、今の自分を全部認めてあげることがパワーになるし、副次的な効果もたくさんあるという意味です。


本来、社会とは生産活動をしている人のみを指すのではありません。まだ学び中の学生も、引きこもりの人も、障害を持って福祉に支えられている人も、全てを含めて社会です。人間として生きる以上、社会から逃れる道はありません。


あなたも社会の一員であり、私も社会の一員なのです。その中で、どう生きるかを自由に選んでいきましょう!


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集