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【金曜日】俳句、詩、創作物

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小説以外の創作物。主に詩など。
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2024年2月の記事一覧

俳句 part.99「苺(いちご)の花」

俳句 part.99「苺(いちご)の花」

新しい種を蒔いたら、先に植えた苗の花が咲きました。
温暖化で暖かい季節が長くなっても、季節は順番に巡ってくるんだなと思います。

個人的に苺の葉っぱと花の組み合わせが好きです。
梅は葉っぱも少し丸みを帯びていますが、苺は花が一重で丸く萼がしっかりしています。

お子さんに「いちご」と名づける親は、実と花とどちらを想像しているでしょうか。
案外花の咲き方も合わせて可愛らしいイメージを持っている人もい

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俳句 part.98「猫の恋/猫の妻」

俳句 part.98「猫の恋/猫の妻」

猫の雄は発情期の雌につられて、2月頃になるとそわそわしはじめるそうです。
時には雄同士で喧嘩をするほどの春猫の行為に恋に身をやっする人の姿を見たんだとか。

鼻先の十字の傷や猫の恋

子育ての終わらぬままに猫の妻

婚約の破談して夜猫の恋

美しき長毛の白猫に惚る

君は今何しているか猫の恋

書き直しメールは未送猫の恋

猫の妻ゆくりゆくりと去りぬ庭

猫の妻大人になるはまだ早し

猫の妻靴下柄

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俳句part.98「凍蝶」

俳句part.98「凍蝶」

子どもの頃や社会人になったばかりの頃には行ってみたい場所がたくさんありました。しかし、その憧れを抱えたままその場所に今行ってみても何か違うと思ってしまうかもしれません。
時は移ろい行きます。
10年や20数年前に憧れた風景が今もそのまま保たれて来ているとは限らないのです。
変わる事は仕方ない。変わる事が悪い事ではないのですが、憧れたものがもうないとわかった時の喪失感は何とも言えないものがあります。

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俳句 part.99「冬銀河」

俳句 part.99「冬銀河」

大人になって宇宙のことを考えなくなりました。宇宙飛行士に憧れるような勇気のある子どもではありませんでした。
しかし、テレビで宇宙の特集をよくやっている時代だったので、少しは理解できるようになりたいなと思っていたら、子どもの時身につけた知識すら今は忘れてしまいました。

今年は閏年です。今月は29日まであります。
グレゴリオ暦法では、うるう年を次のように決めているそうです。
①西暦年号が4で割り切れ

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