俳句 part.98「猫の恋/猫の妻」
猫の雄は発情期の雌につられて、2月頃になるとそわそわしはじめるそうです。
時には雄同士で喧嘩をするほどの春猫の行為に恋に身をやっする人の姿を見たんだとか。
鼻先の十字の傷や猫の恋
子育ての終わらぬままに猫の妻
婚約の破談して夜猫の恋
美しき長毛の白猫に惚る
君は今何しているか猫の恋
書き直しメールは未送猫の恋
猫の妻ゆくりゆくりと去りぬ庭
猫の妻大人になるはまだ早し
猫の妻靴下柄の足揃ゆ
猫の妻雄から隠る先のなし
宵闇に白長毛の猫の妻
人恋し余夜更けや猫吼ゆる
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