【生物基礎】DNAとタンパク質(2)【授業実践備忘録】
いよいよ2023年度の夏休みに突入している学校が多いかと思われます。
この記事をご覧になっている高校の先生方におかれましては、夏休み前までのご自身の授業を振り返ると、あの時ああすればよかった、こうすればよかったなんて思われていたりしませんか?
また、特に授業経験の浅い先生方にとっては、夏休み明けに扱う単元だとわかっていても、どのように授業を進めればよいかイメージがつかずに不安になっていたりしていませんか?
実は私自身も、ダラダラと教員を続けついに19年目のシーズンに入ってしまったなりにさまざまな試行錯誤を毎年繰り返しています。
そうした過程の中で私自身が得たことを以下につらつらと綴ります。
ただ、これが完璧というわけではありません。
むしろ、この記事をご覧になっている方におかれましては、「えっ、こんなんでいいの?」「これ以上の授業をやってやるわ!」といった思いをもって、言い換えれば私の実践を「踏み台」にしていただけるとありがたいです。
以前の記事では、高校生物でタンパク質について学ぶ意義をダラダラと綴ってまいりました。
前回に引き続き、今回は生物の体に含まれるタンパク質の種類をテーマにしていきます。
自分の体をつくるタンパク質
家庭科の教科書や小中学校の給食メニューなどでは、タンパク質=「血や肉をつくる」といった役割の表記がございました。
では、私たちヒトのからだの中で、主にタンパク質からできているのはどこなのか?
ちょっと皆様にも考えていただきたいので、下のGoogleフォームに回答を書き出してみてください。
さて、この記事をご覧の皆様はどのように回答されましたでしょうか?
ちなみに、これまで私が授業をしてきた高校生からは、このような意見が出てきました。
さて、これらの意見で、これはおかしいだろう?と思われるものはありませんか?
骨 ・・・ 主成分はカルシウム(リン酸カルシウム)。
脳みそ ・・・ 主成分は脂質(60%)で、タンパク質は40%程度含まれる。
細胞 ・・・ 細胞そのものがタンパク質というわけではない。
血液 ・・・ 水分・脂質・タンパク質など様々なものが含まれている。
授業をした際、特に骨=タンパク質という意見をもっていた高校生は、各クラスクラスとも1/3ほどいたのは、私にとっては意外でした。
逆に、爪や髪の毛はタンパク質なのか?ということで、クラスの所々で議論になってました。
上に挙げた中では、筋肉・皮膚・髪の毛・爪・酵素は確実に正解といえるでしょう。
他にも主にタンパク質でできているものはいろいろありますが、数研出版の生物基礎の教科書では、生体ではたらくタンパク質を6つのカテゴリーでまとめています。
生体の構造をつくるタンパク質としては皮膚の成分のコラーゲン、運動にはたらくタンパク質としては骨格筋の成分であるアクチンとミオシン、運搬にはたらくタンパク質としては赤血球内のヘモグロビンなどが具体的に挙げられます。
ここで一息
今回の記事ではタンパク質について学ぶ意義について、ダラダラと綴って参りました。
次の記事では、タンパク質の構成や、生体内に存在するタンパク質の種類について、私がこれまでの授業でどう扱ってきたかについて綴っていきたいと思います。
この記事が授業経験の浅い先生方や、ご自身の授業についてお悩みの先生方にとっての手助け、あるいは反面教師(笑)になりましたら幸いです。
コメント&お問い合わせ承ります
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皆様のコメントは、この記事をご覧になっている先生方や、私自身にとってもこれからの授業づくりに有益になるものかと思います。
また、この記事をご覧になっている高校理科の先生方の中には、こんなお悩みを抱えていらっしゃいませんか?
これまでの授業で生徒の反応が思うように得られなかった。
これからの授業で何をどう教えたらいいのかわからない。
夏休み明けの授業が憂鬱でたまらない。
そんな先生方のために、私YUMは2022年8月より「理科教育力向上ラボ」という屋号で、日々のお仕事でお悩みを抱えていらっしゃる先生方に向けて、高校理科の授業づくりやスケジューリングの支援事業を行っています。
この記事に関するコメントも含め、理科の授業や、お仕事のスケジューリングなどでお悩みなどがございましたら、ぜひお話をお聴かせください。
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