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川の浅瀬をジャブジャブ歩く。そして夜は

子どもの頃から川遊びが好きでした。足首〜ふくらはぎぐらいまでの深さで、流れが穏やか、そこそこきれいな川で、魚やエビを網ですくったりするのは本当に楽しいです。川は身近に自然を感じる場として最高の場所だと思います。

でも、そんな「遊べる川」が都市部ではほとんどなくなってしまいました。私も大人になってからは長いこと、川から遠ざかっていました。

だから数年前、日帰りできて浅瀬で楽しく遊べる川を見つけたときは「やった〜!!」となりました。以来、年に一、二度訪れています。


1年ぶりの川

川が楽しいのは、やはり気温が高い時期。今年は暑さが収まらないので水遊びの期間を長く取れます。出かけた川は中流域でざっと15〜20mぐらいの幅でしょうか。ところどころ、流れが二手に分かれていたりします。

好天の日が続いたので、期待どおり穏やかです。

普段から様子を見ることができる場所ではないので、川に行くときは慎重になります。たまに行う、波打ち際のランニング以上に。

川は、行く場所が好天続きでも、上流で前日激しい雨が降っていたりすると水量が増えます。また、思わぬところで急な深みがあるかもしれません。自然の中にどっぷり入る分、気にすべきことも増えます。

今回はシュノーケリング用のライフベストを持って行きました。使うときに空気を入れて膨らませるタイプです。移動時はペタンとたためて、かさばらないのがいいところ。

水の中へ

土手でサッとラッシュガードなどに着替え、さあ川の中へ。水が海よりも冷たいです。

川底の石が日を浴びてきらめく
岸辺がコンクリートでなく草地になっているのが
重要なポイント

履き物にサンダルはおすすめしません。滑りやすいところや、木の枝など尖ったものが水中て突き出ている場所もあったりするので、足全体を保護できるものが適しています。使い古しの軽量ランニングシューズもありですが、やはりマリンシューズがいいと思います。乾きが早いですし。ひとつあると、海でも川でも使えます。

水の中をズンズン進む

ランナー・ハイカーの習性として、魅力的な場所はあちこち歩き(走り)回りたくなります。川の中は走るとコケそうなので、この日はハイカーになりました。急な深みを避けながら、川の中を下流に向かって歩いていきます。

見る角度によって水の青さが変わる
場所によっては中洲の上を進む

気温は30度越え。でも川の中を歩くと、まったく暑くありません。深さはふくらはぎぐらいでも、しゃがめば下半身を水に浸けて冷やせます。水深のあるところで、ライフベストを使ってプカプカ浮いて進むこともできました。

上流に戻るときの楽しみ

出発地点に荷物を置いているので、進んだ分は戻ってこないといけません。この日は1.5kmぐらい下ったでしょうか。そろそろ戻ることにしました。

下流に進むときはあまり意識しませんが、穏やかでも川は流れています。上流に向かうのは、下流に行くよりもかなり力を使います。深いところ、流れが速いところは無理せず岸に上がるのがいいでしょう。

疲れも出てきた上流への戻り道は、面白いもの探しをしながら進みました。流れてきた鳥の羽(アオサギでしょうか)や、削れて端が丸くなったガラス片などがありました。海辺で見つければビーチグラス。川なら「リバーグラス」かな。

網を持参してさらに楽しむ

心地いい川は、歩くだけでも楽しめます。網を持っていくと、さらに楽しみが増します。岸辺の草むらの下にガサガサッと網を入れ、魚やエビを探すのです。

ハゼのように川底に暮らす魚や小さな川エビ、ドジョウ、ヤゴ、アメンボなど、いろいろな生きものがいます。

ほとんどはそのまま川に戻しますが、テナガエビだけは家に持ち帰りました(漁業権が設定されていない川です。念のため)。そして、夜。

油で揚げて、美味しくいただきました。

魚やエビなど自分で捕まえた動物を食べるのは、植物を摘んだり木の実を採ってきて食べたりするのとはまた違う重みを感じます。大切に、味わって食べなくてはという気持ちになります。

川の恵みに、感謝。

いただいたサポートは、ローライ35Sやローライフレックス2.8Cなどで使用するフィルムの購入や現像などに使わせていただきます。