ランニングで深呼吸してキンモクセイの香りを吸い込む
今年もキンモクセイの花が咲いてきました。私が気づいたのはこの前の日曜日、10月13日です。
ひまわりや紫陽花は目で見て咲いているのに気づきますが、花が小さいキンモクセイは香りで気づきます。だいたい毎年、最初はほんの一瞬「あれ、ちょっと甘い香りがしたかな」というぐらいのものです。周囲を見回してもキンモクセイの花がどこにあるのかわかりません。
でも、この嗅覚は大抵当たっています。翌日からどんどん場所を増やして、はっきりキンモクセイが香るようになってきます。花も増えてきて、ここにあるのかとわかるようになります。
私にとってキンモクセイは、春の菜の花と並んで季節の移り変わりを感じさせてくれる花です。キンモクセイの香りがすると、秋だな〜という気がします。そして、ランニング中にキンモクセイの香りが漂ってくると大きく息をして甘い匂いを吸い込みます。
香りは暗くても楽しめるのがいいですね。夜道でふわっと漂ってきたキンモクセイの匂いをたどってみたら、街灯の下でたくさんの花が咲いてました。
香りが強いキンモクセイの花ですが、咲く期間は短くて、2週間ほどでなくなってしまいます。だから、咲いているうちに毎年、キンモクセイの大木がある場所まで走っていくことにしています。
庭木のキンモクセイはあまり背が高くなくて、大体2メートルぐらいまでで剪定されているものが多いように思います。でも、私が知っている場所に、大きく枝を張り、高さ10メートル以上あるだろうというほどに育った樹があります。
そこへ走っていって、たくさんの花がついた樹を下から見上げ、思い切り深呼吸して香りを取り込みます。そうすると、体がちょっと「秋仕様」になる気がします。
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