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【映画評】「トリコロール 白の愛」 ”愛の平等”が
Trois Couleurs: Blanc
1990年代初頭に、フランス政府の依頼を受けたポーランドの映画監督クシシュトフ・キェシロフスキが1993年に発表した
『トリコロール 白の愛』
フランス国旗の白は『平等』を象徴し、キェシロフスキはそれを「愛の平等」と解した
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前作「青の愛」の持つ重厚さから一転、コメディタッチかつ、男性が主人公の本作
性的不能を理由に、美しいフランス人の妻から離婚を突き付けられ、法廷に立たされることになったポーランド人の理容師のカロル
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法廷を去ったあと、自身のお店の理髪用の椅子で最後にもう一度だけ・・・妻に・・・彼女がショーツを下げ、彼の下半身に跨るが、今夜もだめ・・・
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言葉も通じぬフランスでの冷たい夜に、妻が新しい男を連れ込んだマンションを見上げながらカロルはひとり途方に暮れる・・・
やがて同郷の奇妙な男、ミコワイと知り合い、気が付けばそこはポーランド
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カロルはとりあえず実兄の家に身を寄せ、態勢を立て直すために一発発起し実業家に転身を図るが、ミコワイからはある奇妙な依頼が・・・
最終的に失った妻の愛を取り戻すためにカロルは一世一代の勝負をかけてフランスに舞い戻ることになるがー
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「三部作」の特徴同様に、劇中のすべての小物や照明は「白」で統一され
ヒロインを演じるドミニク役のジュリー・デルピーの触れたくなるような雪のような白い肌が、本当に美しい