
絶対に忘れてはいけない国債の話:Vol.25
こんにちは、祐樹です。
起業20年目、年間50冊のビジネス書を読み、ビジネスと投資で億単位を稼いできました。
この記事は、そんな僕が多くの失敗から学んだ「絶対に忘れてはいけない知恵」を端的にまとめたものです。お役に立てれば幸いです。
🌟日本銀行の資産は500兆円、負債は実質的にゼロ
2022年の日銀のバランスシートをざっくり出すと下記になる。
資産 500兆円(国債)
負債 500兆円(銀行券等)
負債の多くは銀行券と当座預金になる。
ただし銀行券は無利子であり、利子負担も償還負担もないため、債務ではない。
当座預金は白川総裁時代に便宜的に有利子になってしまったが、銀行券と交換できることからも本来は無利子であり、債務ではない。
つまり日本銀行の負債は実質的に債務ではない。
すなわち資産500兆円、負債ゼロになる。
🌟政府は債務超過はしていない
2022年の政府のバランスシートをざっくり出すと下記になる。
資産 1000兆円
負債 1500兆円
500兆円の債務超過に見えるが、日本銀行は実質的に政府の子会社であるため、政府のバランスシートには日本銀行のバランスシートを統合する必要がある。
日本銀行は資産500兆円、負債ゼロのため、政府のそれらと合わせると資産1500兆円、負債1500兆円となり、バランスする。
すなわち政府は実質的に債務超過はしていないということになる。
🌟バランスシート上では政府に財政問題はない
2022年の政府の国債債務残高は約1000兆円。
2022年の日本の名目GDPは約500兆円。
対GDP比率は2倍を超えており、各国の対GDP比率と比べても圧倒的に多い。
といっても先述したように日銀の負債と資産を合わせれば政府の負債は相殺される。
加えて政府には金融資産が500兆円超ある。
さらに徴税権という目に見えない資産もある。
このことからもバランスシート上では政府の財政問題はないと言える。
🌟日銀が国債で損しても何ら問題ない
なぜなら日銀と政府は子会社と親会社だから。
日銀の資産(国債)が評価損になっても、政府の負債(国債)は評価益となる。
政府と日銀のバランスシートを合算すれば何ら問題はない。
🌟もし政府が財政的に問題なら、政府所有の資産を売ればいい
政府の資産を売って財政の足しにすればいい。
倒産を避けるために資産を処分することは、民間企業でもやっている当たり前のこと。
しかも日本政府の資産の大半は金融資産だから、売ることはたやすい。
財政問題があるからといって増税で借金を返す必要などない。
🌟日本政府の金融資産の多くは「天下り先への出資金と貸付金」
財務省は財政問題があるというスタンスで、政府の金融資産を売らずに増税しようとしている。
なぜなら財務官僚の天下り先だから。
つまり自分たちのために資産を売りたくない。
天下りは各省庁の組織ぐるみで行われている。
法規制には抜け穴もあり、天下りはなかなか減らない。
🌟政府の国債の利払いは国債と金融資産の利子収入でまかなえる
日銀は国債の利子収入をまるごと国庫納付金として政府に納めている。
これは政府にとっては税外収入となる。
また政府の資産の多くは金融資産であり、その利子収入も政府に入る。
この2つの利子収入で国債の利払いはまかなえてしまう。
🌟民間金融機関にとって国債は買い続けたい金融商品
なぜなら民間企業の株や社債ばかり買うのは心もとないから。
国債の利子収入はわずかだが、破綻リスクという意味では民間企業より国のほうがはるかに信用できる。
企業はいつ倒産するかわからないが、国は大抵のことでは倒れないから。
🌟実は国債発行額は足りないぐらい
国債発行残高はGDPの200%超。
借金が多すぎるように見えるが、実際は国債発行高の半分は日銀が所有している。
つまり金融市場に出ているのはGDPの50~60%。
G7各国と比べても国債発行額は少ない。
金融市場では国債は品薄状態になっている。
🌟世界的ショックで円高になった例
1.リーマン・ショック(2008年)
2.ギリシャ危機・欧州債務危機(2010年)
3.東日本大震災(2011年)
4.イギリスのEU離脱決定(2016年)
5.朝鮮半島に対する緊張(2017年)
・・・・・・・・・・
お疲れ様でした!
お読みいただきありがとうございました。
お金・ビジネス・投資の知識武装にお役に立てることを祈っています。
もしよろしければスキやフォローをいただけますと嬉しいです!
✅同じテーマの記事一覧
国債の記事一覧|祐樹せつら@ビジネスと投資|note
フォローすると最新記事の通知が届きます。
✅全記事一覧
絶対に忘れてはいけないお金・ビジネス・投資の話|祐樹せつら@ビジネスと投資|note
フォローすると最新記事の通知が届きます。
✅第1回から読む
絶対に忘れてはいけないお金の話:Vol.1|祐樹せつら@ビジネスと投資
✅僕のプロフィール
✅僕のメルマガ
祐樹せつらの「英単語をあきれるほど覚えるメルマガ」
総読者数12万人。英単語力をガッチリつけたい人向け。無料なのでどうぞ。
✅おすすめの本
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
よろしければスキやフォローなどいただけますと嬉しいです!
今後とも応援のほどよろしくお願いします😊
ゆうき
・・・・・・・・・・
本ページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失について一切の責を負いかねますのでご了承ください。また当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または削除する場合があります。当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
いいなと思ったら応援しよう!
