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絶対に忘れてはいけない国債の話:Vol.35

こんにちは、祐樹です。
起業20年目、年間50冊のビジネス書を読み、ビジネスと投資で億単位を稼いできました。
この記事は、そんな僕が多くの失敗から学んだ「絶対に忘れてはいけない知恵」を端的にまとめたものです。お役に立てれば幸いです。


🌟敗戦後、お金の価値はゼロになり、国債はチャラにされた

太平洋戦争中、日本政府は戦費を増やすために国債を乱発した。
敗戦後、ハイパーインフレが発生。
1945年からの4年間で日本の物価は約70倍に跳ね上がった。
紙幣の価値はゼロになり、戦時中に発行された国債はデフォルトした(チャラにされた)。

🌟日本国債は戦後20年間は発行されていなかった

戦後20年経過した1964年に株価が低迷。
日本は五輪不況に突入した。
翌年に田中角栄大蔵大臣は目減りした税収を赤字国債で賄うこととした。
それ以降、バブル期を除いて赤字国債は毎年発行されている。
2022年の普通国債残高は1000兆円超になる。

🌟日本政府の普通国債残高は年々増えている

普通国債残高は毎年累増している。

  • 2010年:636兆円

  • 2015年:805兆円

  • 2020年:947兆円

  • 2022年:1043兆円

  • 2023年:1068兆円

🌟日本の債務はG7諸国や諸外国と比べても突出している

国の借金の程度は「債務残高の対GDP比」で比較するとわかる。
債務残高の対GDP比=政府の債務額÷GDP。
債務残高の対GDP比が高い=借金が多いとなる。
2022年の「債務残高の対GDP比」をG7諸国で比較すると日本261%、イタリア140%、米国122%、フランス111%、英国106%、カナダ105%、ドイツ67%の順となる。
世界ランキングでみると1位日本、2位ギリシャ、3位エリトリアと続く。

🌟GDP(国内総生産)とは

GDPは国の経済活動状況を指すもので、一定期間の国内で算出された付加価値の総額。
国内でどれだけ儲けが出たのかを端的に知ることができる。
GDPには名目GDPと実質GDPの2つがある。

名目GDP:
対象の期間の付加価値を単純合計したもの。
インフレで貨幣価値が下がっても考慮しない。

実質GDP:
貨幣価値の変動を考慮したもの。
より正確な経済成長状況を把握できる。

🌟日本国債の保有ランキング

2021年時点では下記の通り。

  • 日本銀行44%

  • 保険・年金基金20%

  • 銀行等14%

  • 公的年金3%

  • 個人投資家等1%

金融機関や公的年金は、預貯金や保険料や年金の一部を使って日本国債を運用している。

🌟銀行が国債を買いたがる理由はボロ儲けできるから

日本人は貯金が大好きなので銀行口座にはお金がたくさんある。
一方で銀行が貯金に利子を払う金額はほぼゼロ。
だから預金を使って国債を買えば銀行は確実に利ザヤを稼げる。
こんなちょろい商売はない。
政府が国債を発行し続けてくれれば、銀行はぼろ儲けができる。

🌟国債の金利は地方債や社債や銀行の定期預金より通常は低い

なぜなら国債の発行体は国だから。
国は銀行や会社より安全と考えられるため、倒産リスクが低く、金利も低くなる。
会社の債券は国より倒産リスクは高い。
信用度が国より低いから、会社の債券の金利は国債より高くなる。
これをリスクプレミアムが高くなるという。
リスクプレミアムとはリスクに対するリターンの増加分のこと。

🌟低金利の時代は銀行預金より国債を買う方が得

本来は国債は銀行預金よりも金利が低い。
国のほうが銀行よりも信用が高く、リスクが低いから。
しかし低金利下では国債の金利が銀行預金を上回ることがよくある。
この理由は、国債の金利が「最低でも0.05%」という設定があるため。

🌟地方自治体も独自に債券を発行している

地方自治体の財政状況から信用度が判断され、国債を基本にして金利が決定される。
地方自治体のほうが国より破綻リスクは高いため、通常は地方自治体の公債は国債よりも金利は高いことになる。

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お疲れ様でした!

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ゆうき

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