絶対に忘れてはいけない国債の話:Vol.20
こんにちは、祐樹です。
起業20年目、年間50冊のビジネス書を読み、ビジネスと投資で億単位を稼いできました。
この記事は、そんな僕が多くの失敗から学んだ「絶対に忘れてはいけない知恵」を端的にまとめたものです。
お金・ビジネス・投資でお役に立てれば幸いです。
🌟国債は、財務省と民間金融機関の間で入札で売買される
財務省は「こういう国債をこれだけの額発行しますよ」と民間金融機関に向けて通達する。
それを受けて民間金融機関は「いくらでこれだけ買います」と入札する。
なお国債の入札は1度きり。
その入札額によって購入可否が決定する。
🌟国債の入札で値段が吊り上がることはない
国債の入札は多数の金融機関によって行われる。
ただしこの入札は1度きりだから値段はつりあがらない。
金融機関同士ではどこがいくらで入札したかはわからない。
なお国債の基本単位は100円のため、100円1銭や100円5銭といった小幅な入札額の競争になる。
🌟財務省が国債でお金を調達する流れ
1.財務省がある国債を民間金融機関に通達する。
2.民間金融機関が入札する。
3.入札が出そろったら財務省の担当者は入札額が高い順に売り先を決めていく。
4.発行額に足りたところで切る。
それ以下の入札額を出した民間金融機関は国債を買えない。
🌟国債発行時に財務省が民間金融機関に伝える3つのこと
1.利率
2.償還日(返済日)
3.発行数
たとえば政府が100億円調達したいとき、財務省は「利率1%の10年債を額面100億円発行する」などと通達する。
なお10年債とは「10年で償還する国債」という意味になる。
🌟国債の「額面」とは国債の販売価格ではない
たとえば「利率1%の10年債を額面100億円発行する」と財務省が言う場合、「100億円で売ります」というわけではない。
「100億円必要なので100億円分発行するが、いくらで買うかは民間金融機関が決めてね、入札して高い値をつけたところに売ります」という意味。
🌟国債の基本単位は100円
民間金融機関が「額面100億円を100円で買います」と入札すれば100億円を支払うことになる。
「額面100億円を90円で買います」と入札すれば90億円を支払う。
実際の入札額は1銭刻み。
入札額はその時々の民間金融機関の担当者の判断になる。
🌟ゼロ金利政策が続く限り、民間金融機関にとって国債は保有したい債権
ゼロ金利政策が続く限り、国債の金利は預金金利より少しは高くなる。
なぜなら預金金利はゼロに近いが、国債には最低金利があるから(0.05%)。
本来は国の方が民間金融機関よりも信用度が高いので、国債の金利は預金金利より低い。
しかしゼロ金利政策では国債の最低金利よりも預金金利が低くなる逆転現象が起こっている。
なので民間金融機関は利ザヤで必ず儲けることができる。
民間金融機関にとって国債はおいしい債権。
🌟国債の入札額は民間金融機関の国債担当者の腕の見せ所
たとえば額面100億円・金利1%の国債の場合、毎年1億円の利子収入になる。
100億円で買えば利回りは1%。
90億円で買えば利回りは1.1%と高くなる。
ただし国債発行額には限りがあり、あまりに低い入札額では買えない。
入札を低くしすぎて「今回は買えませんでした」という事態はなるべく避けたいため、担当者には慎重な判断が求められる。
ただし国債の入札は毎週あるので、次のチャンスはある。
🌟民間金融機関の国債担当者は、今後金利が下がると予測したら入札額を少し高くする
なぜなら金利が高い今のうちに、確実に国債を買っておきたいから。
たとえば金利2%、額面100億円の国債を100億円買えば利子収入は毎年2億円。
将来金利が1%に下がれば利子収入は1億円に減ってしまう。
そこで入札額を高くしてでも買う。
🌟民間金融機関の国債担当者は、今後金利が上がると予測したら入札額を少し低くする
国債の利子は購入時と変わらない固定金利だから、今後金利が上がるなら後で買った方がいい。
とはいえゼロ金利政策においては民間金融機関にとって国債は常に欲しい。
そこで安めに買っておこうということになる。
たとえば額面100億円の国債を、100億円ではなく90億円で入札し、できるだけ高い利回りになるようにする。
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