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【理念で売るコーヒー #7】理念に紐づくKGI設定。売りではなく、ブランドの言葉を指標にする。 ~覚悟を持ったCSVを促進する「BIKASマーケティング」の発足~

2021年12月8日。振り返る間もなく、月日は流れ、『BIKAS COFFEE』というブランドが生まれてから2年が経ちました。

この2年ただひたすらにミライを目指し続け、たくさんの出会いと別れを繰り返してきました。確実にその歩みはファンの心を動かし続け、ついにファンのファンによるファンのためのイベント「CAN BIKAS COLLECTION 2021」を実店舗で開催することができました。

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2年前からの支援者でもある、もとやを中心にイベントを開催。そこに集まるのは理念に共感している熱狂的なファンだけではありません。近くに住んでいて前から気になっていたという方や、最近イベントに参加した方や、友達・パートナーを連れてくるファンも。

少しずつですが、その共感人口・関係人口の数が増えてきていることに喜びを感じ、ついつい魂のこもった僕のプレゼンも熱くなり、感極まってしまったのはここだけの話です。。。

イベントでも約束しましたが、本当にこのファンの期待を裏切りたくないなと。始まりの始まりを支えてくれたファンには残り10年、そしてその先も必ずBIKAS COFFEEが目指すミライを実現すると覚悟を固める僕でした。

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さて、2021年も終わりを迎える中で今年最後のnoteです。

今回のテーマは「理念に紐づくKGI設定」ということで、この冬から自治体・法人・事業者向けに新たな取り組みを始めるにあたって、チームBIKASが提供開始するtoB向けソリューションのお話です。

「経済合理性を前提としない」|バリューチェーンに沿った『Key Goal Indicator(KGI)』設定

昨今、ビジョンドリブンという言葉が出てきたりする中で、ある意味ビジョンが「流行り」になってきています。ビジョンの重要性はとうの昔から謳われています。それがモノコトでは消費が動かなくなったからと言って、ソリューションとしての「ビジョン」で勝負しようとするプロダクトやサービスが多いように見受けられますが、僕たちの解釈で行けば、「ビジョン」はソリューションではありません。

ここまで6回のnote投稿を経て、BIKAS COFFEEなりに「理念の重要性」を説いてきました。【理念で売るコーヒー】の改めてのおさらいですが、ありたい姿(ビジョン)を掲げ、その価値観を好きと支持させる覚悟を約束することまでがBIKAS COFFEEです。

ここで重要になってくるのは、ありたい姿を掲げればいいという話ではありません。そのありたい姿を好きと支持させるために約束すること。真の理念にはこの覚悟が反映されています。

「想い(なぜ)」に人は集まります。強い「約束(なに)」は人を動かします。その『覚悟』が投影された理念ほど最大の武器になるものはありません。いくら優れたビジネスモデルやアイディアを考えてもなぜやるのかに答えられなければ説得力がありません。そのファウンダーの動機が生活者の期待になり、選ぶ理由になるのです。そして、この世界にはもうすでに「理念でモノやコトが選ばれる時代」は存在しています。

それがCAMPFIREをはじめとした「クラウドファンディング(どのように)」。資金調達や社会課題の発信を目的とするのではなく、覚悟を示し、その想いに共感する「価値観が近いヒト=ファン(だれ)」が集まり応援消費が生まれるのだと僕たちは考えています。

ビジョン=ありたい姿を一貫し、それを支持するファンに価値を届けていく。これが「バリューチェーン」。事業とバリューが紐づいていることによって、製品開発、流通、販促、アウトバウンド全てに理念の乗った価値の連鎖が生まれ、トレードオフ(選択と集中)が実現。ここでしか得られない関係(消費)を顧客と結んでいくことになります。
その中で僕たちが目指しているのは、短期的な関係ではなく、中長期的な関係。コトモノで差別化を図ることができない世の中で、意味があるから選び続ける価値観が集まるコミュニティを形成することは、関係を維持し続ける循環社会(持続可能な経済社会)を生み出し、消耗戦のマーケットから抜け出すことを目的としています。

そんなバリューチェーンを浸透させ、ビジョンを実現するために重要になってくるのが、目標設定です。

BIKAS COFFEEでは、このバリューチェーンから目標となる指数を定めています。

1. BIKAS COFFEEの消費量【消費された豆の総合計kg】
 →どれだけネパール(ハルパン村)の発展に寄与したか
2. GLOBALACTIONの関係人口【MEMBERSHIP SILVERの会員数】
 →どれだけ理念に共感する人を増やせたか

僕たちが「売り」を目標としないのは、到達したいビジョンがあるから。「売り」を目標としたときには短期的な目線かつ短絡的なアイディアしか生ません。それではこの消耗線の世界から抜け出せません。自分たちの言葉を指標にすることは対内的・対外的にも、常にビジョンを意識する行動を生み出します。

僕らの場合、豆が消費され、GLOBALACTIONの関係人口が増えれば増えるほど「適切な価値=売り」がつくられていることになる。ビジョンを信じることは「売り」をもつくり出すことを証明します。

覚悟を持ったCSVを促進する【BIKAS マーケティング】発足!

この2年間、理念に向き合い続けたBIKAS COFFEE。そんなBIKAS COFFEEの実店舗に集まるファンや覚悟の一貫した物語とコーヒーを届けていく中で、ある事業者に僕たちのブランドが目に留まり、是非うちのビジョニングからアウトプットまでサポートして欲しいとお声がけがありました。

僕たちの考え方やナレッジをソリューションとして外部に提供することは目指していませんでしたが、「理念でコミュニケーションはできる」と信じてきた僕らの理論が確立してきた今だからこそ、覚悟を持ったCSV(Creating Shared Value)=GLOBALACTIONを促進していくために、【BIKAS マーケティング】を発足することといたしました。

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僕らが提供するのは2点です。

「ビジョンを磨き続けること」「覚悟の一貫した物語を生み出すこと」

BIKAS COFFEEのフレームワーク共有からビジョニング、商品開発、PR(クラウドファンディング)まで一気通貫したプロセスを共有し、そのヒトの【ありたい姿】を実現させます。

ここで一つ重要になってくるのが、僕らは代理店ではないということ。ありたい姿を掲げる主役は本人(事業者・企業・自治体・個人)です。ありたい姿を僕らが語るのではなく、彼らが自分の言葉で語れるようになることが重要だと思っています。なので、僕らはあくまでもファシリテーションと伴走がメインになります。

その上で、僕らが目指すのは新しいGLOBALACTIONの開発。すなわち、僕らのビジョンを実現するということです。課題解決ではなく、アート創出として各事業者と向き合っていきます。ビジョンを磨き続け、覚悟の一貫した物語を生み出すことを徹底していきます。

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そして、ありがたいことに、僕らの覚悟に触れ、一緒にGLOBALACTIONを開発したいと言っていただける事業者と出会いました。2022年1月から、ビジョニングの取り組みが早速スタートしていきます(公式発表は近日中)。

こうして名もなきBIKAS COFFEEのチャレンジ(Start-up)の機会をくれたこと。最初の取り組みとしては、これ以上ないパートナーさんが見つかりました。

そして、これからもBIKAS COFFEEと一緒に新たなチャレンジを起こしていきたい事業者、企業、自治体、個人を積極的に募集していきます。興味ある方はお気軽にTwitterからDMください!

お仕事の相談・依頼はこちらから
→ https://twitter.com/suga3D

2021年の終わりに

ここまで難しい話をしてしまいましたが、、、
最後はハートフルな話で2021年を締め括りたいと思います。

ちょうど1年前、この記事を執筆していました。

【自分たちの理念を信じる】
理念は目に見えないモノです。だからこそ言葉だけ並べられても自分がそれを体験や実感をしないとなかなか自分の中に落とし込みにくいモノです。ですが、一度理念を実感した人は、それを信じることができます。自分の中で意味を噛み砕き、理解することで初めてココロを動かす理念(WHY)を他者に伝えることができる。

理屈ではない領域の話をしてしまいましたが、1年かけてやっと自信を持って「BIKAS COFFEEはすごいんだ!」と理念を信じることのできる私たちになりました。ここからが私たちの新しいスタートなのかもしれません。

【理念で売るコーヒー】の本質にたどり着くために、必死にありたい姿と向き合い、磨き続けた2021年。目に見えないモノを信じた先にあったのは、『夢・希望・愛』でした。これ以上にBIKAS COFFEEの2021年を伝えられる言葉はありません。

「BIKAS CAN BIKAS」

気持ちは今も変わらずネパールの人たちとあります。

まだまだスタートして間もないブランドですが、少しずつ僕らの覚悟が生活者の期待になってきていると日々実感させてくれる、そんなファンの方々やパートナーさんへまずは「ありがとう」という気持ちと、更なる強い覚悟と約束を持ってミライへ皆さんを連れていきます!

皆さん、ココロの準備はできましたか?

2022年は、皆さんの期待をいい意味で裏切り、大きな希望を届けていきます!

2021.12.31
BIKAS COFFEE ブランドマネージャー
菅 勇輝

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