方法論や技術のレベルが上がると全体の底が上がるけども、真のオリジナリティを持つ人の数が増えるわけでもない
表題で、言いたい事が終わってしまった・・・
そうはいかないので、以下駄文。笑
これはどの分野でも同じだなあと思うのです。
例えば・・・
エレキギターの音は実に多様ですが、大まかに言えば、クリアートーンの良い音、クランチの良い音、歪んだ音の良い音などがあり、さらに細かく、ギターのメーカーの違い、ギターのパーツの違い、ギターアンプの違い、その他いろいろな違いで大きく音が変わるので、多様な音の分だけの「良い音」の価値観があります。
エレキギターの音には実にいろいろな種類やニュアンスがあり、それぞれの良さがあります。
以前は、そのような「良い音」を出すのは大変だったのですが、今はエレキギター自体も、ギターアンプも、その周辺機材も進化洗練され、ギターの調整方法も確立され、さらに演奏法も練習法も高度に確立しているので、そこそこの資質と才能があれば、皆良い音を出せます。「〇〇っぽい音」のシュミレーション設定のあるギターアンプやエフェクターもあります。カメラもそうですね・・・本当に便利になりました。
SNSに流れて来るギター演奏の動画を観ると、プロでなくとも、とんでもないテクニシャンで、良い音を出す人が結構な数います。
プロだと、幅広い知識と技術で演奏する人の数が本当に増えましたし、現代ではそういう幅広さが無いとプロで通用しないのかも知れません。
しかし・・・エレキギターの技術が高く良い音を出すのだけど「その人の音」を持っている人は少ない気がします。
全体のレベルは上がっているし、その人数も増えているけども「“その人の音“を持っている人が増えるわけではない」んだなあと・・・
「自分の個性を自分の音に出来る人」は、稀なのだと改めて思うのです。
どの分野においても。