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特に評価されることもなく生き残るスキル

私は、現状染め物を作ったり、絵を描いたりしたものを販売して家族+弟子たちで生活しております。(仕事場と私の住まいは別です)

だからといって、子どもの頃から美術の授業の成績が良かったかと言われれば、そういうことはありませんでした。

美術や音楽や料理は大好きでしたが。。。

私は学校の美術の授業で褒められるように描いたり、作ったり出来なかったし、美大の受験を通れるように描いたり作ったりも出来ませんでした。

社会に出ても、多くの人たちにそこまで言うか、というぐらいに人物と作品をボロクソに言われました。

私は学歴も修行歴も所属も受賞歴も認定も、コンスタントにお仕事をいただける取引先もありません。

私の本が出版されることはありませんし、作品集が出版されることもありません。

たま〜。。。に、取材が入る程度です。

(ちなみに、取材されても、工房に取材記事を観たという問い合わせが来ることはまずない。。。笑)

それでも独立して二年目には生活出来るぐらいの売上を立てることが出来ましたし、今まで加工職人ではなく、制作だけで24年間家族を持ち、生活出来ています。

そのような独自のスキルを作り上げるには、ビジネス本や、有名芸術家の成功譚は、ほぼ役に立たないんですね。

一般的な、成功法のようなものを参考にしたら、私のような者は一年も保たずに社会から排除されていただろうと思います。

が、私が「なんにもない状況で制作のみで、どうにか都内で市井の一般人として家族生活をする実験」で実証している小さい規模では、社会では全然興味を持たれないので、私の「自分の制作で社会を泳ぐスキル」に対して全然需要がありません。

単純な話で「お金持ち」や「有名人」にはなれていないからです。

あるいは、少年ジャンプ主人公のように「彼は貧乏生活はしているが、実は幻の〇〇の唯一の血族であり、凄まじい力を持っているのだ。一子相伝の秘法を守るため、あえてひっそりと貧乏生活をしている」というようなストーリーが無いからです。

世の中で認めてもらうには、権威に認定されたり、娯楽的感動を与えるストーリーが必要です。

私には、そういうものが徹底して無い、無いのがむしろ売り、なのです。

まあ、そのように「メディアや社会からほぼ相手にされなくても」生きていくスキル、なわけですが。

モグリで生きるためのスキルですね。笑

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