若い人の渋好みは
和装で、若い人が着る場合は
「若い人らしい明るい色」は定番ですが
「きっちり渋い色味」
に振ってもむしろ若さを強調出来ることがあります。
若い人の場合は、体に生命感がありますから、だいたい何を着てもそれなりに似合うものですが。。。
中途半端な派手さや、中途半端に抑えた色味は若い人に似合わない傾向があります。(もちろん、人によります)
若い人が割と渋い色味を好むし、実際にそれが似合う現象を
【ホースをつまむと勢いよく水が出る現象】
と私は呼んでいるのですが、
若い人はエネルギーがありますから、身につける服の色を渋い色味でしっかり抑えることによって、むしろエネルギーは強く遠くへ届くのですね。
「ホースの出口をつまむと、水が遠くまで飛ぶ」ような感じで。
だから若い人に渋い物を着せる場合はしっかりシブくするべき。中途半端な渋さだと「貧乏くさい雰囲気」になります。
年齢を重ねて、エネルギーの水流そのものが小さくなると、ホースをつまんでも水は遠くまで飛びません。また、水流が弱く、ホースをつまむと水流が止まってしまう場合もあります。
だから歳をとったからといって、考え無しに地味するのはダメで、逆に明るい色で増幅するのは有効な場合があります。(もちろん人によるしキャラにもよる)
老齢の人に抑えた色味の物を提案する場合は「渋さのなかに荘厳さ」が必要でそれは実質的には派手の文脈です。
どちらにしても全てにおいて「地味」はダメです。
「渋さ」は実質的に「派手」の範疇に入ります。
「地味」は光を吸収してしまいますが「渋さ」はジワリと重い光を発するのです。「派手」はストレートな明るい色を発します。
「派手」の反対語は「渋い」ではなく「派手」の反対語は「地味」です。
「派手と渋みは光を発する」「地味は光を吸収してしまう」
と私は捉えています。
特に、渋みのバリエーションと使い分けは日本文化の醍醐味ですねー
そういうことを分からない人が、良くするアドバイスが
「若いんだからもっと明るい色使いをした方がいい」
というものです。
もちろん、若いから明るい色使いをする、ということもありますが、若いまだ良く見える眼を持っているからこそ、渋さの階調も良く見えているものなのです。
細かな色の階調や素材感が良く見える良い眼を持っている人ほど、渋めの色を好む傾向があるようです。
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