不安になったら
こんにちは、辰巳です。
突然ですが皆さま!
皆さまは不安な事はありますか?
不安になった時はどうやって過ごされますか?
コロナ禍において、音楽講師•演奏家の皆様は仕事や将来に不安がある方も多いかもしれませんね。もちろん、これはこの業界だけの話ではありませんが、、。
また、コロナとは関係なく、日々のちょっとした不安、将来への漠然とした不安などは、どなたも経験がある事と思います。
今日は、不安との付き合い方のお話です。
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不安との付き合い方を知るには、まずは「不安」の正体を知るところからです。
「敵を知れば戦い方も分かる」という感じです。
不安とは、、、
「危機的状況が予想される時に、それを回避させる行動を起こさせようと脳が出しているサイン」
これです。コレが不安の正体です。
不安や焦りといった感情は、危険回避のための脳からの「やばいぞ!」「何か行動しろ!」というメッセージなのです。
不安や心配を感じるからこそ、人は身を守る対策や行動を取れるのですね。
この防衛的な本能のおかげで私たちは多くの危機を無意識に回避出来ている事と思います(^^)
「行動させるために脳が不安を作り出している」
という事は、
「不安を解消する方法は、行動する事」
コレです、とってもシンプルですね(^^)
しかし、ここにちょっとした落とし穴があるんです。
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皆さまは学生時代、試験前になると部屋の掃除を始めてしまう、なんていうご経験はありませんか?
コンサートを控えて練習をしなければいけない時に限って手の込んだ料理を作り出したり、
子供であれば、宿題やピアノの練習をするべき時にゲームをやってしまう、
などなど、「やらなきゃ、、」と焦る不安な気持ちとは裏腹に、本来やるべき事ではなく、突然違う行動を取ってしまう事、
誰しも身に覚えのある事ではないでしょうか。
「本来取るべき行動」というのは、たいてい「面倒くさい事」だから、腰が重くなるものです。
そこで、
「本来とるべき行動の代わりに、別のお手軽な行動を取ってしまう」
これを、
「マイナスディストラクション」
と言います。
解決には繋がらない行動に逃げちゃう事ですね。
別の行動であっても、「行動」には変わりないため、脳はちょっと騙されてしまうんです。
「ヨシヨシ、ご主人様は行動を開始したぞ」とばかりに、不安メッセージを緩めちゃうんです。
このため「ダミーの行動」であっても、
不安や焦りは軽減してしまうのです。
このせいで、本来取るべき行動をますます遠ざけてしまいます。
また、脳は賢いので、
「マイナスディストラクションをする事で一時的に不安から逃れられる」と学習してしまいます。
すると、
ますます悪循環になるわけです。
例えば、練習をしなきゃいけないのにマイナスディストラクションでスマホやゲームをしちゃう生徒さん。
こういうタイプの人は、
「スマホやゲームをすれば、練習への不安や焦りがなくなる」
と、脳が学習してしまうというわけです。
こうなるともはや、
練習は精神力!!
とか、
自分に厳しく!!
では、
マイナスディストラクションをやめる事ははなかなか難しくなってきます。
脳が学習した行動にはなかなか反抗できませんからね。
とは言え、、
ピアノの生徒さん、練習たまにはサボりたいですよね、気持ち分かります笑
その時はどうか、先生が中毒性のないマイナスディストラクションをオススメしてあげてください( *´艸`)
例えば、カードを何枚か準備して、そこにオススメのマイナスディストラクションを書いておきます。「散歩」「走り込み」「ご飯の手伝い」「逆立ち」「部屋の掃除」などなど、何でも良いです。内容は生徒に決めさせると良いでしょう(私の教室では「探偵」という項目が人気です♪)
そして、
「どーしても練習サボりたい時は、ピアノの代わりにこのカードを引くがよい!そこに書かれた事をすれば練習サボってオッケーとしよう!」
とか言って渡します( *´艸`)
「そなたに伝説のタロットを授けよう」
とかね、渡し方は何でも良いです( *´艸`)
おうちの方には意図を説明しておいて、おうちで協力していただけると尚よしです♪
そう、コレは「サボり方」を教えてるんです。
上手なサボり方を教えてあげる「ブレーキの遊び的部分」のある先生の方が、先生自身も生徒さんもお互い気持ちがラクになるのかな、と思っています( *´艸`)
何事も、遊び部分が心地よさの鍵かもしれませんよね♪
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先ほどの例のように、マイナスディストラクションは、意識的であれば、適度な良い逃げ道にもなってくれます。
簡単に気分転換や気晴らしになってくれますので、悪い面ばかりではありません。
不安な時に「散歩」というマイナスディストラクションをするだけでも不安はやわらぎますから、そういうプラスの使い道もあります。
しかし、
マイナスディストラクションに選んだ行動が、
中毒性、依存性のある事なら要注意!
中毒性・依存性のあるマイナスディストラクションは、例えばゲーム、お酒、買い物、ギャンブル、薬物などです。
もとは気分転換のつもりでも、いつの間にか、そっちに生活を支配される可能性が高いのです。
これにより、本来取るべき行動がいつまでも取れず、行動していれば成し得られるはずだった事をいくつも逃してしまいかねません。
これはとても勿体ないですよね。
というわけで!
もし先生方ご自身がに不安や焦りがあり、
しかしあえてマイナスディストラクションに逃げる時は、
掃除や料理、読書に散歩など、中毒性もなく、
ついでに副産物のある事がオススメです( *´艸`)
さすがに大人は「伝説のタロット」は使わなくても大丈夫ですよね?笑
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はじめの話に戻りましょう。
不安とは、脳が引き起こす「行動を促すサイン」でしたね。
ですから、まずはご自身の不安の内容をよく観察して、取るべき行動を考えましょう。
行動すれば、不安は解消します。
例え問題が解決していなくても、行動を始めた時点で不安はかなり軽減されますから、とにかく動く事!
この際、マイナスディストラクションにはご注意を( *´艸`)
また、日常的に不安の多い人は、ご自身の行動ををよくチェックしてみてください。
もしかしたら、無意識にやってしまっているマイナスディストラクションが多いのかもしれません。
心理学の研究では、マイナスディストラクションを頻繁に行う人は、不安を感じやすかったり、些細な事や他人の目を気にしてしまうタイプの人が多いという事も分かっています。
「それは本当にやりたくてやってるの?」と自分に質問しまくってみてください( *´艸`)
無意識のマイナスディストラクションに気付き、それをやめる事が出来たら、とてもスッキリした気持ちになれます♪(経験談)
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今回は不安の正体と、付き合い方のお話でした。
フリーランスや自営業者にとって、不安は付き物だと思います。
「自分の機嫌は自分で取る」という言葉がありますが、
「自分の不安は自分で消す!」
フリーランス、自営業者の皆様には是非とも身につけて頂きたいスキルです(^ ^)
他力本願はアテになりませんからね( *´艸`)
コロナ禍で将来に不安のある先生方も多いと思います。
そんな時は不安を解消してくれる行動を探してみてくださいね(^ ^)
「不安を解消する行動って何だろう?」って探すだけで、不安はちょっと軽減しませんか?その行為がすでに「行動」だからですよ♪
お読みくださってありがとうございました♪