辰巳友紀

こんにちは。音楽講師の皆様、思い通りにならない生徒さんにイライラしたり、生徒さんのご家族とのコミュニケーションで困ったご経験はありませんか?ここでは音楽講師にとって必要な心理学的知識やカウンセラー的なアプローチをご紹介します。 相愛大学音楽学部講師、心理カウンセラー。

辰巳友紀

こんにちは。音楽講師の皆様、思い通りにならない生徒さんにイライラしたり、生徒さんのご家族とのコミュニケーションで困ったご経験はありませんか?ここでは音楽講師にとって必要な心理学的知識やカウンセラー的なアプローチをご紹介します。 相愛大学音楽学部講師、心理カウンセラー。

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自己紹介♪

こんにちは、はじめまして(^^) ピアノ講師、心理カウンセラーの辰巳友紀です。 私は約20年に渡りピアノ講師をしてきました。また、並行して心理学やカウンセリングも学び、研究してきました。 私の周りには、ピアノをはじめ、様々な楽器の経験豊かで素敵な音楽講師の先生方がたくさんおられます。音楽のレッスンに経験が大切である事は間違いありません。 しかし、経験だけでは解決できない事もたくさんあります。 自分の教えた事をちゃんと守って練習してくれる生徒さんのレッスンは楽しい!育

    • 否定形で話していませんか?

      こんにちは、辰巳です。 皆さま、下の二つの文章を読み比べてみてください。 ①頑張らないと成果は出ないよ ②頑張れば成果は出るよ 、、、いかがでしょうか( *´艸`) 話している内容は同じですよね。表現方法が違うだけです。でも、それだけで聞き手はニュアンスの違う受け止め方をします。 では表現方法が違うと、何がどう変わってくるのでしょうか? 人は言われた通りになるさきほどの文章、同じ内容を、前者は「否定」、後者は「肯定」で伝えています。 前者、つまり「否定の表現」

      • クレームから心を守るために

        こんにちは、辰巳です。 皆さまはお仕事をされていてクレームを受けた事はありますか? また、ご自身がクレームを言った事はありますか? 「クレーム」は、それ自体が悪い訳ではないのですが、行き過ぎた内容や、主張の方法が適切でない場合は問題となります。 今日はそんな「行き過ぎたクレーム」についてのお話です。 クレーム対応とは「クレーム対応」と聞くと、どんな事をするとイメージされますか? 相手を説得する話し方の事でしょうか? そういう方法もあるかもしれませんが、ここでは「

        • その判断、根拠は何ですか?

          こんにちは、辰巳です。 突然ですが皆さま! もし手元に100万円あったとしたら、次のABのどちらに使いますか? A:倒産の可能性ナシ、超低金利の預金 B:倒産リスク未知数、超高配当の投資 、、、、 いかがでしょうか( *´艸`) どちらかを選ぶ場合、どのような根拠で判断されますか? 人生は「選択」と「判断」の連続ですよね。 選択にも判断にも、何かしらの根拠があるはずです。「根拠ナシ、カンで決めてます!」という人もおられるかもしれせん。しかし、勘も直感も、経験

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          大人の発達心理学

          こんにちは、辰巳です。 皆様のまわりに、「40代になって考え方が変わった」「60代になって価値観が変わってきた」という方はおられませんか? 皆さま自身はいかがでしょう? 40代では、 考え方、価値観が変わった、 事業を始めたり仕事で独立した、 新しい事にチャレンジし始めた、 メンタル不調を患った、 60代ではこれに加えて、 熟年離婚なども見られます。 、、、転機だらけの40代と60代、一体何が起こっているのでしょう? これには、「大人の発達心理学」が関係

          大人の発達心理学

          足場とスモールステップの原理

          こんにちは、辰巳です♪ 皆さま! 何かチャレンジしたい事はありますか? ダイエット?新しい仕事?難曲の譜読み? 音楽講師の先生方なら、生徒に何かにチャレンジさせたい事も多いですよね( *´艸`) しかし、目標を達成するには大変な事がたくさん! 自分も生徒も、どうすればスムーズに「チャレンジ」出来るのでしょう。 足場づくりあなたが、小さな子供と一緒に歩いていたとします。目の前に小さな小川が流れていて、飛び越えなければ向こうへ行けません。 川幅は50cm位。大人で

          足場とスモールステップの原理

          宿題はスマートに♪

          こんにちは、辰巳です。 音楽講師の皆様、生徒さんに練習の宿題を出しても、きちんと取り組んでくれなくて困る事はありませんか? せっかくレッスンノートに宿題を書いているのに、意味がない! 出された宿題をきちんとこなしてくれたら、今頃もっと上達していたのになぁ、、 と思うものの、、、 なかなかそうはいきませんよね^^; こんな時は、「スマート」に宿題を出してみてはいかがでしょうか(^^) ******** SMARTの法則「SMARTの法則」では、課題に対するモチベ

          宿題はスマートに♪

          メタ認知育成③メタ認知を鍛える「メタ活!」

          こんにちは、辰巳です。 先日より、「メタ認知は自己コントロールに貢献するぞッ!育成ガンバっ!」 という記事を続けています。 前回までは、ピアノのレッスンにおける「生徒のメタ認知育成」や、舞台における「緊張のコントロールに資するメタ認知」のお話でした。 しかし言うまでもなく、メタ認知は音楽レッスンや演奏のためにだけ存在する概念ではありません。 ですから、音楽やレッスンを通してだけメタ認知を強化しよう!、、というのは少々不自然です。 そこで今日は、音楽以外でのメタ認知

          メタ認知育成③メタ認知を鍛える「メタ活!」

          「基礎」に定義はあるか

          こんにちは、辰巳です。 先日、とある心理学の学会誌を読んでいた時に、目からウロコのお話がありました。 それは、 物事はまず応用から学び、応用を学んでいるうちに基礎に辿り着くのが自然である という考えです。(桐原 葆見先生 1946) コレには目からウロコでした。 確かにその通りですよね。 ピアノのレッスンをはじめ、スポーツでも勉強でも、まずは「基礎」を、その次に「応用」を習う順番だと思っていました。 しかし、この思い込みが覆るかもしれません。 #基礎とは

          「基礎」に定義はあるか

          1人1人に合わせたレッスンって何をどうするの?

          こんにちは、辰巳です(^^) 私は音楽大学でピアノ科の学生の教授法の授業を担当しているのですが、そこで毎年学生に、 「どんな先生になりたい?」 と質問します。 色々な答えが返ってきますが、 「1人1人に合わせたレッスンが出来る先生」 という答えが多数派の1つです。 また、大手の音楽教室のキャッチフレーズにも 「お1人お1人に合わせたレッスンを♪」 と書かれているのをよく見かけます。 レッスンの常套文句のようなこのフレーズ、では「1人1人に合わせたレッスン」

          1人1人に合わせたレッスンって何をどうするの?

          すぐに泣いちゃう生徒さん。誰が機嫌を取れば良い?

          こんにちは、辰巳です。 講師の皆様、小さい子供のレッスンで、ちょっとした事で生徒さんが泣いてしまったり、機嫌が悪くなってテンション最悪モードになられてしまい、困ってしまう事はありませんか? 今日は、そんなちびっ子を笑顔に戻すアプローチについてのお話です。 *********** 「たいした事ないよ」は励ましにならない? 本題の前に、まずは下のエピソードをご覧ください。 A子さんは一重まぶたにコンプレックスがあり、気にしている。 長年、二重まぶたに憧れては、毎日鏡

          すぐに泣いちゃう生徒さん。誰が機嫌を取れば良い?

          メタ認知育成②舞台では「緊張したい!」と願うべし

          こんにちは、辰巳です。 前回は、レッスンシーンにおける生徒さんのメタ認知の育成についてのお話でした。 今日は、舞台での緊張をコントロールするためのメタ認知の育成についてのお話です。 ********* 舞台での成功•失敗の要因は技術のせいか 生徒さんが音楽コンクールや発表会に出演した時に、感想を聞くと、 「緊張していつも通り弾けなかった」 「いつもより力が入ってしまった」 「手に汗をかいて指が滑った」 「客席が気になって演奏に集中出来なかった」 などなど、

          メタ認知育成②舞台では「緊張したい!」と願うべし

          メタ認知育成①「教えないレッスン」とは

          こんにちは、辰巳です。 前回の記事で「思い込み」から解放されるには「メタ認知」が大切!とお話しました。 今日は、メタ認知についてもう少し詳しくお話します(^^) ************ そもそもメタ認知とは まずは、言葉の意味からいきましょう。 「メタ」とは「高次の」という意味です。 「メタ認知」とは、「認知を認知すること」 「メタ分析」とは、「分析を分析すること」 、、えっと、、つまりどゆこと? 、、ってなりますよね( *´艸`) メタ分析は「分析を

          メタ認知育成①「教えないレッスン」とは

          仕事に対する信念は必要か

          こんにちは、辰巳です。 突然ですが! 音楽講師の皆様は、次のように聞かれたらどう答えますか? 「良い先生ってどんな先生?」 「レッスンの目標って、結局何?」 、、、いかがでしょうか?(^^) この質問は、答えの内容はさほど大切ではありません。 そうではなく、 明確に答えられるかどうか、という事が大切なのです。 やりたい事やイメージがハッキリ持てている事が大切なわけですね(^^) そして、答えた内容が、その先生にとっての「良い先生」「レッスンの目標」の概念な

          仕事に対する信念は必要か

          2つの質問を使い分ける

          こんにちは、辰巳です。 皆さまは、日常的に「質問」をされますよね。 「今日の晩ご飯、何?」 「昨日、あのテレビ見た?」 「もう宿題やった?」 こんな質問や、 「映画どうだった?」 「休みの日は何してるの?」 「将来の目標は?」 こんな質問も。 前の3つの質問と、後の3つの質問、それぞれに共通点があるのにお気付きでしょうか? 今日は「質問の方法」についてのお話です。 ********* 「今日の晩ご飯何?」 「もう宿題やった?」 などのように「イエ

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          練習の3つの段階

          こんにちは、辰巳です。 ピアノ講師、音楽講師の皆さま、 生徒さんが、「とりあえず楽譜通り弾けました」という所から先へなかなか進んでくれなくて、もどかしい!と思われたご経験はないでしょうか? 生徒さんからは「間違わずに弾けてるんだから良いんじゃないの?」のオーラが出ているものの、 先生としては、もっと弾き込んで、自分のものになる所まで弾きこなして欲しい、 と思っているような状況です。 この壁、取っ払いたいと思いますよね( *´艸`) 演奏って、「音を楽譜通り弾けた

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