あらしろ ゆうき

1991年秋田生まれ逗子暮らし。聴くこと、読むことに集中する人生。旅先や日々の中で感じ…

あらしろ ゆうき

1991年秋田生まれ逗子暮らし。聴くこと、読むことに集中する人生。旅先や日々の中で感じたことを連ねていくのが好き。 高頻度出没先→沖縄、京都、秋田、長野

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自己紹介 | あらしろゆうき

はじめまして、新城勇気(あらしろゆうき)と申します。 noteはちょっと前から始めていましたが、よくよく考えると自己紹介的なことをしていないので、ここで。 (上の写真は、京都のとあるホテルの「文豪プラン」というプランページに掲載されている写真。フリー素材として使用されています。ちゃんと撮影されるとは思わず、中学生の頃から持ってるYONEXの短パンを履いてるのがポイント) 1991年生まれの33歳で、秋田県能代市という、日本海と白神山地に挟まれバスケが有名な街で生まれました

    • drawing/エッセイ『生ピーマンサンドイッチ』

      調理されていない生ピーマンだけが挟まったサンドイッチを毎日食べ続けたことってありますか? 中学3年生の頃、オーストラリアで数ヶ月間のホームステイをしに行ったことがあった。メルボルンから少し離れたあたりの田舎町。海外に1週間以上いたことなんて当時なかったので随分なドキドキワクワク。 平日日中は現地の大学でなにやら学ぶというプログラムで、何を学んだのか何も覚えていない。学校でこっそりモンスターハンターをしていた記憶がある。親に多少の申し訳なさがある。 そのホームステイでステ

      • drawing/エッセイ『うちの顎髭がすみません。』

        髭があることで喜びを得ることもあるのだが、最近は申し訳ない気持ちになることが多い。 2019年頃から、髭を伸ばし始めた。自分の髭の形態としては、鼻の下にちょびっと、顎にちょびっと、というスタイルである。顎と言ってももみあげに連結するようなものではないし、鼻の下の髭と顎の髭は連結していない。 こう書いて初めて気がついたが、自分の髭の形態を文章で説明するのはなかなか難しい。まあ、このnoteのアイコンを見てもらうのが1番早そうだ。元も子もないけど。 そんな髭に関して、昨日申

        • drawing/エッセイ『選挙の日にはシュークリームを食べる』

          選挙の日には、シュークリームを食べる。 いつの日からか、なぜかそんな行動をするようになりました。 日本は昨日、選挙だった。ここ数日、地元では演説がデッドヒートをかまし続け、ついに終わった。個人的には演説を聞くのが面白くて好きです。その場にいる市民と対話しながら演説するような方もいれば、自分の名前を連呼し続ける方もいる。脳裏に名前を刻み込むためだろうしそれも大事なことだろうけど、名前を連呼するだけの方はちょっと苦手だなあと感じます。 さて、そんな選挙の昨日。ぐうたらな日曜日

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        • 体験記
          7本
        • ごはんノート
          5本

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          drawing/エッセイ『死を亡くなると言い始めたとき』 

          「え!死んだの!」 と大きな声が聴こえる。 昨晩、地元のカフェで妻が仕事から帰ってくるのを待っているときにその声が響いてきた。 振り返ってみると、中学生の女の子たちが話している。どうやら、学校の近くで交通事故があったらしい。その車の中にいた方が亡くなったみたい。 「そんなに大きな声で言うことじゃないよ」 周りの友達が声の大きさをいさめる。 「あ、ごめん」 大きな声の出し主は小さな声で言う。 それを聴いた時に思った。いつ人は人の死を「亡くなる」と表現するのだろうと。 自

          drawing/エッセイ『死を亡くなると言い始めたとき』 

          drawing/エッセイ『あのときの自分に400円があったら』

          今月の売上は400円だった。 なかなか厳しい売上である。 売上と呼ぶのも躊躇われる。 ゆうてもそれは本屋のこと。 シェア型という本屋の形態。 各ブースにオーナーがいる。 場所代/月は4000円である。 本の仕入れ代もかかってる。 端的に激しい赤字ってこと。 牛丼も買えないねそれだと。 と本業の同僚は言い放った。 400円は牛丼すら食せない。 でも思い返してみてほしい。 百円玉を握り走ったあの頃。 400円なんて、大金だった。 駄菓子屋さんで何を買おう。 あれとこれと

          drawing/エッセイ『あのときの自分に400円があったら』

          drawing/エッセイ『おともだちパンチをね』

          まんまるのその姿が、なにか優しさをくれる。そんな大仏さんが長野県にいる。 長野県、諏訪。「ちょうどいいサイズだなあ。いいなあ。」と見るたびにため息をつきたくなってしまう諏訪湖。琵琶湖も好きだけど、ちょっと大きすぎる。対岸が見えて、あちらにも人がいるのね、と思えるあのくらいのサイズが心地よいとぼくは思うのです。はるか昔に地震で地面が引き裂かれ、そこに川の水が入ってできたらしいけど、あのレベルで引き裂かれるって怖すぎません? そんな諏訪湖のほとりに、諏訪大社あり。春宮、秋宮、

          drawing/エッセイ『おともだちパンチをね』

          drawing/エッセイ『日本に若いボーイフレンドがいるの』

          「あなた、日本人?」 「ええ、そうですよ」 「実はね、わたし日本に若いボーイフレンドがいるの。ふふっ」 フィンランドの中部、湖水地方のサヴォンリンナという街からパリッカラという街に向かう列車に乗っていた。しばらくどんよりした曇り空が続いた日々。仕方ないけどそろそろ晴れてくれないかなと思って、列車の窓から空と森を眺める。スカンジナビア半島にあるフィンランド、古くはロシア領、そのまた古くはスウェーデン領だったこの地に立つ木々は、その地の歴史的な厳しさを表すようにピンと天を突

          drawing/エッセイ『日本に若いボーイフレンドがいるの』

          「弱い紐帯の強さ」 旅の間で

          京都の雨夜。雨の京都もいい。 今週は移動が多かった。神奈川→東京→青森→大阪→和歌山→京都、という流れでの移動。 そんな移動と、連続した外食の影響か激しくもたれている胃に若干の疲れを感じつつ、2月が終わろうとしている。 この2月、Jackさんの呼びかけにより1か月間毎日ブログを書くという生活をしていた。 正直、書けない日は後から挽回しようと数日分を書いた日もあったけれど、このnoteが29日目。よかったよかった。 この1か月を振り返って、最も心に残っているものはなんだろ

          「弱い紐帯の強さ」 旅の間で

          「他力と自力の違い」棟方志功記念館@青森

          先日、青森市内にある「棟方志功記念館」に行ってきた。民藝の世界が好きな自分としては彼の名と作品はちらほら見聞きしたことはあれど、青森に記念館があるとは思っていなかった。 青森県立美術館に行くことを目的に青森入りしたのだが、棟方志功記念館が3/31に閉館してしまうといろんな人が教えてくれて、「それは行ってみよう!」と行ってみた。閉館間近だからなのか、小さな記念館に対してとても多くの人が、作品をじっくり眺めていた。 彼の作品は、「板画」である。 その色づかい、メッセージ性が高

          「他力と自力の違い」棟方志功記念館@青森

          熟語「実家」考察

          「実家」という言葉を見て、あなたが連想するものはなんだろう? 生まれた家?育った家?両親のいる家? 秋田に生まれ、幼稚園の時に神奈川に引っ越した自分として、その「実家」という言葉の意味の捉え方は曖昧だ。 生まれた家なら、秋田だ。 育った家なら、秋田も神奈川も両方だ。 両親のいる家なら、神奈川だ。 いつも「実家」という言葉を語るとき、戸惑う。 そして気になる。正確な定義はなんなのか? そう思って調べてみた。 weblioではこのような定義。 そもそも「生まれ育った」と

          熟語「実家」考察

          「地下には真実、地上にはロマン」三内丸山遺跡@青森

          先日、青森の三内丸山遺跡に足を運んだ。 いまから1万五千年前から、4000年ほど前までの少なくとも1万年ほど続いた縄文時代を代表する遺跡。 90年代なかばに野球場をつくろうと開拓した土地に、それは見つかった。発掘作業をしながらも野球場の開発も進み、もう三塁側の座席まで建築されていたらしい。 それを、その時の青森市長が「やめる!」という鶴の一声をあげて、遺跡として残されることに決まったらしい。えらいぞ市長。歴史に名を刻んだね。 その遺跡には、直径2mで高さも3mほどある穴

          「地下には真実、地上にはロマン」三内丸山遺跡@青森

          動詞「続く」考察

          今日、同僚と話してる時に、「昨日、1番好きなバンドのライブに行ったんですよ」と教えてくれた。 なにやらかなり昔から活動してるバンドのようで、結構コアなファンに支えられてるらしい。 「いいバンドだから残ってるわけでもなく、 うまいバンドだから残ってるわけでもなく、 やめなかったら残ってるんですよね。 やめてたら残ってないですよね。」 同僚はさらりと言い終えて話題を1つ終了、という雰囲気を醸す。その傍らで、ぼくは内心その言葉をじんわりと味わっていた。 そうか。たしかに、や

          動詞「続く」考察

          「美術館で、1つの言葉を持ち帰ろう」ポーラ美術館@箱根

          5〜7年くらい前、箱根のポーラ美術館に中高生数十人を連れて行ったことがある。 友人が主催している合宿かなにかで、全国の中高生が集まった。その1コンテンツとして、僕が担当していたのがポーラ美術館での滞在だ。 「美術館で、1つの言葉を持ち帰ろう」 という内容で、絵を眺めながら頭に浮かんだ単語を紙に書き出していってもらう。 その時のことはよく覚えてる。1人の女の子。中学2年生。髪を後ろで1つに結び、千葉からきたその子は、モネの作品の前で1時間ほど立ち尽くしていた。 何も言わ

          「美術館で、1つの言葉を持ち帰ろう」ポーラ美術館@箱根

          ゴミ拾いで千日回峰行の仏様

          昨日、知人から紹介されて青森県内でゴミ拾いの活動を15年ほどされている方に会った。もともとは函館のお生まれ。ご結婚とともに、旦那さんの地元の青森市内へ、津軽海峡を渡って移動された。 その旦那さんの地元の海岸が、めちゃくちゃ汚かったらしい。青森は日本でも有数のゴミ排出量らしく、不法廃棄されたゴミが川から海に流れ、沖にいく前に海流の影響で浜辺に戻ってくる。 そのご夫妻は、家の近くの浜辺を毎日散歩しながら清掃していたらしい。けど、綺麗にしたと思ったら、次の日にはまた増えている。

          ゴミ拾いで千日回峰行の仏様

          日本の朝食は何故シャケか

          青森の朝。今日はなんだか晴れてて良い心地。 ホテルで朝ごはんを食べていると、たまたま横にいた英語圏の方に「どうして日本のホテルはサーモンが多いの?どこいってもある魚はサーモンだよね」と言われ、答えに窮した。 たしかに、なんで鮭なんだろう?仮に自分が海外から来た人なら、たしかに疑問に思いそうだなー。そんなことを思いながら咄嗟に出た答えは「昔からサーモンが好きなんだよ。北海道とかですごく獲れるね!」と、てきとうなことを言ってしまった。 そこで、朝ご飯を食べながらとても気になっ

          日本の朝食は何故シャケか