日本の朝食は何故シャケか
青森の朝。今日はなんだか晴れてて良い心地。
ホテルで朝ごはんを食べていると、たまたま横にいた英語圏の方に「どうして日本のホテルはサーモンが多いの?どこいってもある魚はサーモンだよね」と言われ、答えに窮した。
たしかに、なんで鮭なんだろう?仮に自分が海外から来た人なら、たしかに疑問に思いそうだなー。そんなことを思いながら咄嗟に出た答えは「昔からサーモンが好きなんだよ。北海道とかですごく獲れるね!」と、てきとうなことを言ってしまった。
そこで、朝ご飯を食べながらとても気になったので調べてみた。情報はバラバラしているものの、いくつか読み漁った結果、おそらくこんな要素が噛み合って鮭が日本全国の朝食に展開してるんだなーというのがわかった。
要素は5つだ。
1)塩の生産
室町時代後期、日本で多く塩が生産されるようになった
2)鮭の狩猟の簡便さ
鮭は、川を遡ってくる時に比較的安易に大量にとれた(海の場合、船や技術の有無で取れる人が限定されていた)
3)塩が北海道に上陸
鮭が多く取れる北海道に塩が持ち込まれ、内臓をとった鮭を塩漬けにすることに
4)保存性が高い
保存性が高く、全国的にヒット。どこでも鮭が運ばれ食べられるように
5)お米に合う塩気
昔は朝夕のみのゴハンスタイルであり、朝ご飯に米に合う塩気が好まれた
正直、曖昧性のある内容ではある。けれど、なるほどそういう流れがあるんだなーと概観するにはまあまあの納得感がある、ような気もする。
このどれかが欠けていたら、もしかしたら日本の朝ご飯に鮭が並ぶことはなかったかもしれないと思うと、なんだか面白い。
もしかしたら、塩漬けの別の食べ物だってありえたはずなのだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?