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drawing/エッセイ『うちの顎髭がすみません。』
髭があることで喜びを得ることもあるのだが、最近は申し訳ない気持ちになることが多い。
2019年頃から、髭を伸ばし始めた。自分の髭の形態としては、鼻の下にちょびっと、顎にちょびっと、というスタイルである。顎と言ってももみあげに連結するようなものではないし、鼻の下の髭と顎の髭は連結していない。
こう書いて初めて気がついたが、自分の髭の形態を文章で説明するのはなかなか難しい。まあ、このnoteのアイコンを見てもらうのが1番早そうだ。元も子もないけど。
そんな髭に関して、昨日申し訳ないことがあった。いつも通ってる近所の美容院に髪を切りに行って、いつものように他愛のない話をする。髪を切る前に、髪を洗ってもらう。髪をある程度切った後に、髪を洗ってもらう。
髪を洗ってもらうのはその2回。そのタイミングで、髭の申し訳なさをいつも感じる。お分かりだろうか。髪を洗ってもらう時、水が首下に入らないようにする首輪(としか表現できないけど決して首輪ではない)があるじゃないですか。髪を洗ってもらう前に付けて、終わったら外すあれ。
あれを外してもらう時に、毎度それを外す美容師さんの手にぼくの顎の髭がちょっと引っ掛かって、多少さらりと触れるのです。
その度に、「うちの顎髭がすみません。」ってめちゃくちゃ思ってる。ほんとうに申し訳ない。でも、その瞬間に顎を上げるのをいつも怠ってしまう。そして、「あ、ごめんなさい」っていつも言うんです。
これの申し訳なさ、分かってくれる方いませんかね?美容師さんとしても、別に顎髭さわさわしようとしてるわけがないんですよ。それなのに、ふとした瞬間に触れてしまった。ゾワゾワしそうじゃないですか。
どうか、この謝罪の気持ちが伝わっていますように。そして、出来ることならば、もうちょっと手と腕を遠くに放つようにして、顎髭に触れないルートであの首輪みたいなのを取ってほしいです。切実に。
ちなみに、あの首輪みたいなやつの正式名称も誰か教えてほしいです。すごい気になってきた。