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野球の技術を高める:脱力と力の入れどころの極意 解説編②股関節の脱力

前回は、脱力の技術がなぜ必要なのか、そして体のどこの筋肉の力抜くのかをお伝え致しました。
関節や筋肉の動きをスムーズに動かし、インパクトの瞬間に力を最大とする為に、脱力の技術が必要になります。
そして球関節である股関節と肩関節(肩甲骨)、筋肉ではお尻と三角筋(僧帽筋)の脱力が鍵となります。直立で立った状態で、お尻の筋肉そして三角筋(僧帽筋)の脱力状態を感じて頂いたかと思います。
今回は、今回は股関節を動作中にどういう意識で脱力をさせるのかをさらに深掘りをしていきたいと思います。

股関節が使えているかチェックしよう

前回は、直立で動作がない状態での脱力を感じて頂きました。お尻の筋肉を絞めるのではなく、緩めた状態でも立っていられる事が感じられたかと思います。
今回は、その状態からバッティングやピッチングの動作でどのようにして股関節の脱力を行うのかを説明していきます。

まず、チェック法として、その場で出来るだけ高くジャンプをして、それを動画で撮って、その後動作を
確認してほしいのです。
※何も考えずに、とにかく思いっきり飛ぶ事が大事です。

高くジャンプしよう!!!

これは何かと言うと、普段どの関節を主に使って体を動かしているのかを確認したいからです。
しゃがんだ時に膝をつま先よりも前に出し、ジャンプしている場合、膝関節を主に使った体の使い方をしています。
反対に、しゃがんだ時に膝がその場からほとんど動かず、お尻を後ろに引いてジャンプしている場合、股関節を主に使った体の使い方をしています。
後者の場合、そのままの体の使い方で良いのですが、まずほとんどの方がこの動きは出来ていない事と思います。
膝がつま先よりも前に出た状態でジャンプしていることがほとんどです。
この場合は、残念ながら股関節の脱力という力を使う事が出来ません。

股関節を使えるようにしよう

股関節を使えるようになる1番の近道は「正しいスクワット」を身に付ける事です。

正しい股関節スクワット

こちらの画像のように、膝をつま先より前に出さず、お尻を後ろにしっかり引いてしゃがむフォームを何度も行い身に付けて下さい。
フォーム界のレジェンド「お尻の位置」でもお伝えしたヒップビハインド、お尻が体の後ろに預けられた状態です。

股関節を使ったスクワットでジャンプしてみよう

スクワットで、お尻が体の後ろ側に預けられたヒップビハインドが意識出来たら、その動作でジャンプしてみましょう。
膝がつま先より前に出た状態でジャンプしていたという方は、かなりの変化を感じるのではないでしょうか。先ほどよりも、力強く地面を蹴る事が出来、高く飛べたのではないでしょうか。
また関節などへの負担も少なくなったと思います
使う関節によって、これほどまでに力の出方に差が出てしまうと言う事です。
そして、股関節の脱力法は、まさにこれと同じなのです。
高くジャンプをする時に、深くしゃがむと思いますが、この時に一瞬全身の力を抜いて、重力に身を任せて、ストンっと落っこちる感覚があると思います。これが股関節の脱力です。
ピッチングやバッティングの体重移動の際には、このような意識で脱力を行う事になりますので、覚えておいて下さい。

まとめ

今回は、股関節を動作中にどういう意識で脱力するのかについて解説致しました。
我々は、高くジャンプする際、深くそして素早く無意識でしゃがんでいます。
この際、力を入れてゆっくりしゃがんでは勢いがつけられず、高く飛ぶ事が出来ないので、力を一瞬抜いて素早くしゃがんでいます。
これが股関節の脱力の感覚です。ただし、膝がつま先より前に出たフォームでは、地面に対して力を加える事が出来ず、高く飛ぶ事ができません。
そして膝関節と言うのは、非常に弱く、もろい関節なので、負担をかけてしまうと、怪我をするリスクが高まります。
このような体の使い方をされている方は、まずスクワットによって股関節を使えるようにする必要があります。
YouTubeなどを調べると、スクワットのやり方などたくさん動画が上がってますので、もしわからない場合はご自身でお調べ下さい。
ご自身で調べる事も非常に大切な事です。
次回は、肩関節、三角筋(僧帽筋)の動作中の脱力の意識をお伝え致します。どうぞお楽しみに!

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