藍治 ゆき

大学2年生の19歳です。 太宰治さんが大好きです。もし同じ時代を生きて、出会っていたら、一緒に心中していたと思うくらい好きです。 https://lit.link/aijiyuki1208

藍治 ゆき

大学2年生の19歳です。 太宰治さんが大好きです。もし同じ時代を生きて、出会っていたら、一緒に心中していたと思うくらい好きです。 https://lit.link/aijiyuki1208

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太宰治さんが好きな理由

「私、太宰治さんが好きなんです」 小説の話になれば、必ず口にしていた言葉だった。 気が付いたら、自分のペンネームに「治」という字を入れていた。藍治(あいじ)という苗字は日本に存在しない。私が創ったのだ。 藍(あい)は漢字は違うけれど、本名である。下の名前で、あい。我ながら気に入っていたのと、藍色が好きだから、藍を取り入れた。 ゆきちゃんと呼ばれるより、あいちゃんと呼ばれたほうが、私は振り向くだろう。 ペンネームの話は、私が作家になった時に詳しく話そう。なれるかどうかは、

    • 雨の日

      雨の日は、体調が悪くなる。 何もできなくなるので、布団に潜り込む。 何もしないから、ぼんやりと天井を見上げ、自分の心と向き合う時間が増える。 それは、苦しいこと。悲しくなる。 外は、どんよりとした厚い雲が覆っている。 本を読んでみても、全然頭がすっきりした感じがしない。 私にできることは、何だろうとか、私は一体何なんだろうとか、考えてしまう。 昔はこんな風じゃなかった。雨の日でも元気で、雨が好きだった。 鬱病になってから、気圧にめっぽう弱くなった。 ただ、天気が雨だ

      • いつの日か、イギリスに。

        前回の記事でも書いたが、私は大学で英語を学んでいる。 しかし、今は休学中で、日本文学にハマっている。 残念ながら、英文学には興味はない…。 私は英文科ではないが、どうやら英文科では、英語で書かれた物語を英語か日本語で読み、日本語で解釈するらしい。(噂によると) 英文学だと、シェイクスピア、ルイスキャロルとかJ・Kローリングくらいしか知らない…。しかも全員イギリス人である。 シェイクスピアでは、「ロミオとジュリエット」を、ルイスキャロルでは、「不思議の国のアリス」を、J・Kロ

        • ちょっと本業に戻っていた。

          気が付いたら最後に投稿してから10日も経っていた。 さすがに更新しないとまずいと思いながら、今、言葉を綴っている。 私は、大学で英語を専攻している。 しかし現在は大学を休学しており、英語の勉強もやめていた。 休学してすぐに私は日本文学にどっぷり浸かった。 離れていた近代文学にも、久々に手を出してみたり、小説を書いてみたり。 これは一度捨てた道だった。 小説では食っていけないから、まだ食っていける可能性のある英語を学ぼうと決めたのだ。 一度立ち止まって、あやふやにしていた

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        太宰治さんが好きな理由

          聞いてください。自分の夢について

          文学の先生に、自分のペンネームを教えたので、どこにも吐き出せずに、自分の中に押し込んでいたことがある。 でも、いい。バレたっていい。もういっそのことバレてしまえ。 事をすべて話すことにする。 このメールを文学の先生に送った。↓ そして、この返事が帰ってきた。 私はこの言い方にたいへんショックを受けた。先生の言ってることは分かる。私が一カ月未満で、他人に読んでもらえるような作品を書こうとしていることも馬鹿げたことだと、よく分かった。でも、先生は私がうつ病を患っているこ

          聞いてください。自分の夢について

          夢を諦めるということ

          大人はなぜ夢を追わないのか不思議だった。 大人が、なりたくもない職業につくのも、仕事が嫌だっていうのも、高校生のころ、満員電車の中、一緒に揺れるサラリーマンを見て不思議に思っていた。 もう昔のことのように感じるのは、私は大人になってしまったのかもしれない。 本で読んだ。何かを諦めた人のことを大人と呼ぶって。 私も、今、諦めかけている。 その方が楽なんだ。つらくないんだ。 叶わなくても、いいかなって、本当に悔しいけれど、思うようになってしまった。 あまりにもつらいから

          夢を諦めるということ

          書き続けて欲しい。

          note、小説を書かなくなって約10日ほど経った。 穏やかな日々を過ごせた。 けれど、何か物足りない。そんな日々だった。 私は、自分が生み出すことに精一杯で、他人の作品とかnoteを見てこなかった。 何もしなくなった時、やっと見たのだ。 見ていると、やっぱり自分も書きたくなる。 それはいいものを見たっていう証拠でもある。 やっぱり、私は書き続けていたい。そう思わせてくれた皆さんのnoteや小説のおかげで、私はまた書くことができた。 書き続けていて欲しい。私も、あ

          書き続けて欲しい。

          希死念慮は、悪いやつじゃない。

          希死念慮があるから、きっと私は小説が書ける。 希死念慮は、悪いやつだと思っていた。消えてなくなってしまえ、そう思っていた。 死にたい、という気持ち。 きっと、私はそんな気持ちがあったから、小説が書けた。読めたんだ。 文学の先生に見せて、好評を貰った作品も、最初の一文は「絶対、死んでみせます」から始まる。 死にたい人の気持ちが分かるからこそ、書けた作品だと思う。 「生きづらい人が感銘を受ける作品だと思う。僕は好きです」そう、先生は言ってくれた。 君は、皆から悪いも

          希死念慮は、悪いやつじゃない。

          書くのをやめたら、本当に書けなくなった。どうしようか。

          書くのをやめたら、本当に書けなくなった。どうしようか。

          一旦、書くのを辞めてみる。

          書き続けるんだああ!!と、意気込んでいた私ですが、さっそく書けなくなり…。 一度、小説から離れてみようかなあ。今は離れる時期なのかなあと思ってみたり。 本当にどうすればいいのか、分からない。 でも、私は死ぬまで書き続けたいんだ。死ぬまで書き続ける所存である。 書けと言われて書けるものでもないし、私は小説家にならない方がいいのかなあ。でも、自分の夢を自分で否定してどうする…。 文学は、書くことは、私の生きがいになったんだ。 書いている時だけ、生きてもいいって思える。

          一旦、書くのを辞めてみる。

          イヤーマフをして買い物に行ったら快適だった件

          最近、鬱状態がひどくて、昨日も希死念慮が強く、2時間くらい泣いていました。 今日もしんどかったですが、睡眠薬をいつもより多めに飲んだので、いつもより深い眠りにつくことができました。 いつも、母とスーパーへ買い物に行きますが、今日は行く気にならず……。スーパーのBGMや、甲高いレジのピッという音や、お客さんの話し声などを思い出すと、今日は行けないなって思いました。 しかし、母が「好きな物食べたいでしょ」と言ってきて、でも騒がしいところには行けない…と思ったとき、前にイヤー

          イヤーマフをして買い物に行ったら快適だった件

          書けなくて悔しい

          私は小説を書くことが習慣になるほど、よく書いていた。 ショートショートばかりだけれど、伝えたい思いが溢れてきて、ぽろぽろと、小説が出来ていた。 きっかけは些細なことだ。 私は大学を休学中だが、二日連続で先生と話に大学に行った。それが結構キツかった。次の日もへとへとで寝たきりになった。 それから書けなくなった。こう文字にしたら分かるが、無理は良くないこと、そして今は休むべきであることが分かった。 でも、私の創作の炎は燃え続けている。 書きたい。 でも、書けない。母から

          書けなくて悔しい

          カクヨム、小説家になろうにて、連載を二つ始めました。その一つは、お恥ずかしながら15歳の時に書いたものです。ご一読いただけると幸いです。

          カクヨム、小説家になろうにて、連載を二つ始めました。その一つは、お恥ずかしながら15歳の時に書いたものです。ご一読いただけると幸いです。

          純文学 ショートショート#5[猫の旅館]

           私は、少し前に、猫のいる旅館へ泊まった。それは京都にあった。可愛い三毛猫が出迎えてくれた。  私の足にすり寄ってきたので、旅館の大将に 「マタタビでも持ってます?」 と聞かれた。  持っていないと答えると、大将は不思議そうな顔をしていた。   *    猫は夜行性なので、うるさくて眠れないかと思ったら、案外静かで、眠れた。 夜眠っていると、 「ダンナァ…、ダンナァ」  と枕元でそう声が聞こえた。低く、蠱惑的な声だった。  目を覚ますと、私と同じ背丈の、八

          純文学 ショートショート#5[猫の旅館]

          復学出来ない気がする

          私は現在、鬱病で休学している。 しかし、先生との約束で、家に引きこもっているのはいけないから、週に1回か2回は大学に来ている。 昨日と一昨日、先生と話をしに大学に行ってきた。 二日連続はさすがに体にきた。今日は、ずっと寝ていた。たった二日で、こんな風になるのなら、復学は厳しい気がしてきた。 母も「今の状態だと復学は厳しいね」と言った。 私はちゃんと大学を卒業できるだろうか…。退学していないだろうか…。 私がそう考えて俯くと、母は私の考えを見抜いたのか「まだ決定する時

          復学出来ない気がする

          純文学 ショートショート#4[永訣の冬]

          「本当に、死んでしまうのか」 「だって、お医者様がそう言うんだもの」  静は、ほろり、と涙を零した。横になっている静の枕に、涙のしみが広がっていく。 「兄様を残して逝ってしまうけれど、どうか怒らないでね」 「孤独には慣れている」 「そんなこと言ったって、ねえ」  静は微笑んで俺の手を、ぎゅっと握った。温かい手だ。  俺たちは二人で生きてきた。親の顔は覚えていない。この山奥で、ひっそり暮らしてきた。  どう生き延びてきたかというと、山を通る者を襲っては食べ物を奪

          純文学 ショートショート#4[永訣の冬]