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―初めての入院8日目 〜 翌日に退院を控えてソワつく術後6日目 〜 ―

あと1日たてば、もう退院なんだという実感もわかず、夜はなかなか寝つけなかった。手術した最初の頃に比べ、寝返りをしても身の置きどころがなくなるような痛みはなく、このぐらいの姿勢だと痛みは楽だ、というようなポジションを模索する。相変わらず4時過ぎには目が冴えてしまうけど、痛み止めは飲まなくてもまだ大丈夫だとホッとする。

朝食後に回診があるので、午前中はいつ歩けるかわからないと思い、朝食前に歩き出す。これまで通り、30分くらいかけて3000歩ほど。ただ、昨夜の寝る前から痛み止めを飲んでないので、傷のつっぱり感と痛みを感じ、なんとなくペースダウンしていた。朝食後に痛み止めを飲み、回診を終えた後にまた少し歩いてみる。午前中だけで6000歩ほど。
家に帰ったら、こんなに歩くことに集中はしないだろう。家の中にいればこんなに歩かないだろうし。家事とかは力仕事も加わるから、別の動きになるはずだ。無理はしない、でも怠けてもダメ。案外難しいかもしれない。

午後からは、診断書の手続きに行った。生命保険の書類や職場の診断書のことを処理する。以前、退院日が決まらないと手続きできないと言われてたので、ようやく一仕事 終わったような感覚。
経済的にいえば、なるべく休まずに仕事復帰したいが、現実的に考えたら、役に立たないだろうことは理解できる。周りにも気を使わせてしまうだろうし、仕事を休むかもしれないなんて論外だ。次回受診が月末に決まっており、その日まで休養するよう職場の診断書を作成してもらっていた。入院含めて1か月近く休むことになるが、ラッキーだとかは全く思えない心情。あまり期間をおくと、復帰するのが億劫になるし、仕事のやり方とか鈍りそうでそれも困る。でも身体も資本なので、しっかり回復に専念しなければと思い直す。

その後、入院セットの解約手続きと支払いを済ませ、院内のコンビニに寄って新しい腹帯を探したが、入院前に買ったものより高くて買うのを断念した。病室に戻り、以前洗って乾かしていた腹帯を巻き直す。その後、入院日に担当してもらった看護師から、退院後の注意事項について説明を受けた。


●入浴・・・シャワー浴のみ。浴槽内に入るのは、次回外来受診時に医師が許可してから。手術創部は軽く洗い、かさぶたは無理に剥がさず、自然に剥がれるのを待つ。貼ってあるテープも、自然に剥がれるまでそのまま貼っておく。
●活動・・・退院後1週間くらいは無理せず、疲れない程度に身の回りのことから始める。仕事の開始時期や車・自転車の運転については、医師に相談必要。
●性生活は控える。次回外来受診時に医師に相談。
●次のような症状がある時は、外来予約日を待たずに受診、もしくは外来に相談。
 ①風邪症状がないのに38.0℃以上の発熱がある時
 ②生理2日目と同じくらいの量の膣出血がある時
 ③腹痛があり、鎮痛剤を内服しても治まらない時
 ④おりものに悪臭がしたり、量が異常に増えたりした時


明日退院なので、夕食前にシャワー浴に入った。そして明日に向けて、少し荷物の整理をしておく。
夕食後また30分くらい歩いて、1日トータル歩数が9500歩くらいになっていた。最初の頃に比べ、痛みもそうだけど、体力も少しずつ戻ってきたんだなと思う。息切れとか疲労感を自覚したり、たまに冷や汗も出たりするけど、まだ手術して1週間くらいだしな、と思ったり。

いよいよ明日退院なんだ、と相変わらず実感はわかなかった。手術前は早く退院したかったのに、今となっては多少不安もある。じゃあどうなれば自身がつくんだってなるけど、帰ってみないとわからないことも沢山あるし、入院してても(ある意味)もうやることはないので、やっていくしかないなーと覚悟を決めながら消灯を迎えた。


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