SDGs 7: ③すべての人に健康と福祉を
おはようございます。
今日も朝から快晴で照らす朝陽が気持ちが良いけれど0℃の朝。
さてSDGsに関して学び始めたけれど、今日からは実際にSDGsの17の目標を具体的に見ていきたい。
今日は3つ目の『すべての人に健康と福祉を』から見ていこう。
持続可能な開発目標
持続可能な開発目標(英語: Sustainable Development Goals、略称: SDGs)は、2015年9月25日に国連総会で採択された、持続可能な開発のための17の国際目標である。さらにその下に、169の達成基準と232の指標が決められている。
すべての人に健康と福祉を
保健や福祉制度は、国によって様々。例えば、医療サービスが十分に整っておらず母子の死亡率が高い国もあれば、生活習慣病や薬物乱用、環境汚染が問題となっている国もある。そのため、それぞれの国や地域が課題を見つけ、国際社会と連携を取りながら状況を改善していくことが重要となる。
なお「すべての人に健康と福祉を」という目標には、以下の9つの具体的な達成目標と4つの実現方法が設けられている。
それぞれの項目の達成目標
3.1 2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する。
3.2 すべての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生1,000件中25件以下まで減らすことを目指し、2030年までに、新生児および5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。
3.3 2030年までに、エイズ、結核、マラリアおよび顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症およびその他の感染症に対処する。3.4 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健および福祉を促進する。
3.5 薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。
3.6 2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。
3.7 2030年までに、家族計画、情報・教育および性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスをすべての人々が利用できるようにする。
3.8 すべての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセスおよび安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。
3.9 2030年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質および土壌の汚染による死亡および疾病の件数を大幅に減少させる。
実現のための方法
3.a すべての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する。
3.b 主に開発途上国に影響をおよぼす感染性および非感染性疾患のワクチンおよび医薬品の研究開発を支援する。また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)および公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医薬品およびワクチンへのアクセスを提供する。同宣言は公衆衛生保護および、特にすべての人々への医薬品のアクセス提供にかかわる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである。
3.c 開発途上国、特に後発開発途上国および小島嶼開発途上国において保健財政および保健人材の採用、能力開発・訓練および定着を大幅に拡大させる。
3.d すべての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和および危険因子管理のための能力を強化する。
「すべての人に健康と福祉を」はなぜ必要か
この目標が設定された背景には以下の人たちを救おうという趣旨がある。
①子どもの死亡率が高い国や地域がある
②予防・治療のできる感染症に苦しむ人たちがいる
③世界中の人が非感染症疾患(NCDs)で亡くなっている
NCDsとは、感染症以外のすべての疾患の総称です。食生活や運動習慣、喫煙などが原因とされる、具体的にはがんや糖尿病、循環器や呼吸器疾患など。
ユニセフによる2020年の統計データを見ると、5歳未満の子どもが年間で500万人以上も死亡している。そして、これらのほぼ半分にあたる240万人は生まれて間もない新生児で、とくにサハラ以南のアフリカはほかの地域に比べて死亡率が高い傾向にある。
また命の危険に脅かされているのは、小さな子どもだけではない。世界では10〜19歳の若者が、2020年時点で約100万人も命を落としている。この背景には医療サービスの不足や貧困などさまざまな要因があるため、こうした環境下にいる人々を守るためにこの「すべての人に健康と福祉を」という目標が設けられている。
世界中の人々が健康で安心して暮らすことができれば、よりこのゴール達成も近づくことになるが、現在のままでは2030年までに 54カ国が5歳未満の死亡率の目標を達成できないと予想されている。
世界における解決への取り組み事例
世界における取り組みで、まず挙げられるのが世界保健機関(WHO)の動き。就任直後からアメリカのトランプ大統領が離脱を表明したWHOだが、すべての人が必要な時に適切な医療を受けられるよう「ユニバーサル・ヘルス・カバレージ(UHC)」を提唱。このUHCの理念に基づき、以下の活動に取り組んでいる。
国際保健事業の指導的かつ調整機関としての活動
世界各国への技術協力
感染症およびそのほか疾病撲滅事業の推進
健分野における研究の促進・指導
医薬品、食品に関する国際的基準の発展・向上
高血圧や肥満がん対策などの国際的なガイドライン策定
予防接種ワクチンの世界的な基準策定
各国への支援
こうしたWHOの取り組みと連携しながら、各国は保健・健康分野において課題を解決しようとしている。
日本における取り組み事例
日本政府は2015年のSDGs採択を受けて、「平和と健康のための基本方針」を策定。この方針には、主に以下の目標が掲げられている。
国際社会と協力しUHCを達成
公衆衛生危機・災害などに強い社会の実現
日本の知見・技術・医療機器・サービスの活用
例えば2017年には母子健康法が改正。妊娠期から子育て期にわたる継続的な支援提供を目的とし、地域ごとに「子育て世代包括支援センター」を設置することが法制化された。また政府は9月1〜30日までを「健康増進普及月間」とし、健康に関する広報やキャンペーンを実施している。
さらに企業や団体と協賛して「SMART LIFE PROJECT」というプロジェクトを発足。法律や制度を整えるだけでなく、一般市民向けの広報活動も積極的に実施。また日本国内に対してだけではなく、国際通貨基金(IMF)による大規模災害抑止・救済基金への拠出や開発途上国への支援といった対外的な取り組みも行っている。
ただ、恥ずかしながら自分はこの「健康増進普及月間」や「SMART LIFE PROJECT」ということを聞いたことがないので、少なくともこれらを必要としている子供や家族に届いてくれていることを願うばかり…。
解決に向けて私たちにできること
この達成するために最も大切なのは、自分自身の健康を守ること。風邪などの小さな病気でも予防をすれば、かかるリスクを下げられる。
日本は高齢化が進んでおり、介護や医療にかかる社会保障費が増え続けている。一方で医療設備や機器、人的資源にも限りがあるので、健康でいることは自分のためだけでなく社会全体のためになるのだ。
コロナ禍ではマスク、手洗い、消毒といった感染対策が定着した。新型コロナウイルスに限らず、感染症がはやっているときやせきが出るときには感染対策をする。
健康寿命を縮める非感染症疾患(NCDs)にも注意が必要。日々の食生活や運動習慣を見直し、リスクを下げましょう。僕自身運動はする機会がほとんどないが2つ前の駅から歩いて帰る、階段で登り降りをする、中年になって夜に炭水化物を抜くなど食べ過ぎにも注意するなど行なっている。
目標3のターゲット3.6では、交通事故に関して「2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる」ことが挙げられています。日ごろから車やバイク、自転車に乗る人は、交通ルール(道路交通法)を守り、事故を起こさない様にするのも個人でできる取り組みの一つ。そもそも自分も痛いし人に迷惑もかけたくないもの。
交通死亡事故の原因の多くが、前方不注意や安全不確認といった「安全運転義務違反」。ぼーっと考え事をしながらする漫然運転や、カーナビやスマホ、風景に気を取られる脇見運転には、特に気を付けたい。無理な運転をしなくて済むように、車で外出する時は、時間に余裕を持って行動するのもいいだろう。
後はワクチン提供などを募金で支援する方法。もちろん、いわゆる募金でもいいし最近ではカジュアルに寄付や募金ができるシステムが増えてきている。
例えば最近注目されている寄付の一つに「#deleteC大作戦」がある。
これはSNSでの投稿や拡散が、がん治療研究の寄付になる活動。賛同企業や団体の商品名からCancer(がん)の頭文字である「C」という文字を消して写真や動画に撮り、ハッシュタグとともに投稿すると、1投稿につき100円が寄付される、というかなりイマドキで取り組みやすい。
また日本リユースシステムの「古着deワクチン」という取り組みでは、いらなくなった衣類を回収袋に詰めて送るだけで、1箱につき5人分のポリオワクチンが寄付できる。
こうした寄付とは別に、日頃の生活の一部の中で取り組みから始めてみるのがいいだろう。
こちらの文章は以下のリンクを参考文献として使用しています。
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い一日を。