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紫がたり 「真木柱」創作部分解説 髭黒右大将編

みなさん、こんにちは。
次回、紫がたり 第二百九十話 梅枝(一)は4月23日(日)に掲載させていただきます。
 
さて、本日は先日掲載終了しました真木柱の帖の創作部分について解説させていただきます。
この帖は玉鬘が髭黒右大将と結婚することになる怒涛の展開でした。
髭黒右大将という人物はどのような人物なのか?
創作部分はここから始まりました。
原典では髭黒の年齢はだいたい二十代後半という設定です。
ですが、右大将にまで上り詰めた武官ですので、私のイメージは35、6歳くらいの印象で描きました。
中年の恋、という設定ですね。
物の怪に憑かれた北の方は年上だったので、38歳くらいでしょうか。
 
では髭黒の右大将の姿、背格好は?
原典ではそのあだ名の通り、黒々とした髭に覆われた武官という表現ですので、それは雄々しく体が大きいのだと想像しました。
みなさんは刀を持ったことがあるでしょうか?
私は一度刀の重さを体験できる展示で持ったことがあります。
ものすごく重いです。
その重さで人の肉や骨を断つのですから、当然なのですが、あんな重い物を携帯して振り回すなんてものすごく大変だと思いました。
恐るべし鬼殺隊・・・。
横道にそれましたが、髭黒は大将にまで上り詰めた人物ですので、屈強で力も強かったでしょう。
 
真木柱の帖ではこの髭黒という人物をどう描くかで物語の深みが違ってくると考えました。
真面目、実直で通してきた中年男が玉鬘姫恋しさでおいおいと泣いてしまったり、不慣れゆえにうまく愛を囁くこともできずに大きな体でモジモジしているような男性。
そうとして時折大胆不敵なことをやってのけるふてぶてしい部分。
子供に愛情を注ぐ頼もしい父親。
色々な面を持つ髭黒を描くことに重点を置いたので、かなり暴走してしまったのはご覧の通りでした。

明日は「真木柱」創作部分解説 玉鬘編を掲載させていただきます。

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