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摂食障害と私①

(YouTubeご覧下さい  

https://youtube.com/channel/UCl6-XhI-rnFUaC4-s0MJc_g)

これまで何度かツイートしたことがあるが、かつて摂食障害を患っていた。

それはもう本当に本当に辛いものだった。
体験者しか知りえない辛さだ。

今回は私が摂食障害を患った時の話をしたいと思うが、そのきっかけと
日常生活にどのように支障があったか、治った理由を回を分けて話していきたい。
なお、治ったと表現しているが、厳密には「症状が出なくなっている」状態で、それ以降は6年間は症状がない&兆しもない為、そのような表現をさせてもらう。

YouTubeでも触れてます↓↓

https://youtu.be/0FHkf-6L8cI

きっかけは本当に本当に軽い気持ち

それは19歳大学進学で上京した年のこと。

親元を離れるのは初めてなのでホームシックになっていたことや、食習慣が乱れまくったこと、新しい環境・生活に順応するためのストレスにより、5キロほど太ってしまった。それに気付いたのは19歳、2002年の5、6月頃だったかと思う。

また、当時立川に兄と一緒に住んでいたが(兄は国立・私は高尾にそれぞれキャンパスがあった為、中間をとって立川)以前の記事の通り仲が悪い上、兄は深夜のコンビニバイトをしていた為ほぼ顔を合わせることもなく、ほぼ一人暮らしも同然のような生活だった。
兄はプロを本気で目指しバンドに勤しみ、昼間は学校&バンド練習、夜はバイトという感じで、家にはほとんど居なかったのだ。
兄との不仲の原因等はこちらで確認を⬇️


ある日、大学の中庭で友達数人(女子大)と話している時、ダイエットの話になった。
そんな時その内の一人が「タバコ吸うと痩せるらしいよ」と言い出し、他の子も「だってタバコの煙で気持ち悪くなったり食欲減退するっていうもんね!」と話をさらに盛り、タバコなんて吸ったことがなかった私はなんとなく聞いていたが実家では元々父も母も吸っていたし兄も吸っていたので抵抗感がなかった。

結局数人で吸い始めることになり(中学生か)、私も本当に食欲減退になんてなるのかどうか試すことにした。
すると、まあ気持ち悪いのなんの。その時は丁度流行っていた赤マルを吸ったが、超気持ち悪くなったのを覚えている。
で、結果的に食欲があまり湧かなくなる(気のせい?)ので、食事を抜いても大丈夫になった(錯覚だからw)。

※ちなみに私は現在はタバコも卒業している。結婚する年の元旦からスッパリやめたのだ。


そんなわけで、1日のうちに何食だったかは忘れたが、1、2食は抜いて過ごしていた。当たり前だが体重はどんどん落ちた。簡単だった。そもそもダイエット自体初めてだったし、実家にいた頃はお菓子が常にある家だったので食べ物の誘惑に勝てるわけがなかった。

そして、最終的には7キロ痩せた。
早速友人と町田の丸井に行って当時流行の「お姉系(ギャルより少しきれいめな、コンサバなファッション)」と呼ばれるミニスカートや白いサブリナパンツを履き、カシュクールで立ち襟の白いブラウスなどを着た。そして白いサンダル(当時夏だったため)。
楽しかった。おしゃればこんなに楽しいとは✨



と思ったのは一瞬だった。

気付いた時にはもう手遅れだった。


食べるのが怖い

そう、食べることで体重が増えることがめちゃくちゃに怖くなるのだ。
と同時に、食べたい欲求が凄い。飢餓状態の体はもはや理性で止められるものではなかった。
つまり最初から過食嘔吐になったのではなく、順を経て、
食事制限→拒食症→過食症→嘔吐
になっていった。一般的な流れはみんな大体こうみたい。


とにかく、食欲を我慢してきた分の反動は怖い。

それとよくある症状として「オールオアナッシング」状態になり、「ちょっとだけ」と思って一口食べると、そこからもう止まらなくなる。「どうせ食べちゃったし」「もう食べてしまったからおしまいだ」という気持ちになる。
そしてお腹がはち切れそうになるまえで食べ物を詰め込む。

で、もう入らないというところまで来てから、嘔吐する。

こんなことがあった。炊き込みご飯の素を買ってきたので、白米3合で炊き、翌日学校に持っていこうと思っていたのに、炊けた直後味見のつもりがストッパーが外れシャモジで3合をお釜を抱えたまま完食してしまった。

また段々「吐きやすいもの」「吐きにくもの」の判別がついたり、「これは吐くときさすがに手が汚れて嫌だから」という理由で嘔吐用の食べ物を調達する時目利きができるようになった。

アパートから徒歩数分にローソンがあった為、家の中に食べ物がないときは買いに行った。


ことあるごとに過食嘔吐

初めの頃は、食べ過ぎてしまった時だけだったが、段々頻度や発症するきっかけが変わってきた。
発症のきっかけが、ちょっとしたストレス(友人関係でのストレス)や彼氏との関係不和など。とくに友人関係は当時辛く、そうじゃなくても女友達というのは気疲れをするのに女子大にいってしまったものだから、なかなかのストレスとなった。
また別記事に委ねるが当時は恋愛依存もあったので、その面でも大変不安定だった。

当然頻度も多くなり、毎日というくらい症状が出てしまう時期もあった。

つまり目的が完全に変わっていってしまったのだ。
最初:痩せたい&太りたくないから
次第に:痩せる目的ではなく精神的な不安を解消する為

お分かりの通り摂食障害も立派な「自傷行為」だ。自分を傷つけることで精神の安定を保っていた。やらないと保てないようになってしまったのだ。
なので嘔吐した後はめちゃくちゃ爽快感やスッキリ感が味わえた。もちろんほんの一瞬だけだが。


本当はそんなことよくないのは分かっていた。過食嘔吐の自分なりの辛かったポイントは、
・便器が汚れる(洗うが手間)
・胃酸で歯が溶ける
・吐きだこが手にできる(手の甲に赤く跡がつく)
・脳が収縮する
・食費も嵩む
・嘔吐後の食事は止まらなくなりがち(つまり過食嘔吐の無限ループ)
・お腹を強く押しながら吐くのでお腹が痛くなる
他人と食事を楽しめない

以上になるが、特にしんどかったのは他人との食事。飲み会ももちろん含め。

他人の目があるから、口に食べ物をかき込めないない。
本当は目の前のものを早く口に全部放り込み、早くお腹いっぱいにして、身になってしまう前に吐き出さなければと思うからである。
時間の経過とともに”食べ物の養分が体に吸収され太ってしまう”(飢餓状態からの摂取は何倍もの威力をもって養分をからだに吸い上げるから危険)から。

と言っても吐いていても結局少しずつ体重が戻ってしまい意味がないのだか(悲しすぎる)。


とにかく自分のペースで食事ができないことが辛い。人の目が気になる。
本来楽しいはずの食事会は地獄でしかなかった。


今となっては本当に笑い話(?)だが、かくして私は過食嘔吐&タバコの二重苦を自ら背負ってしまったのだ。バカすぎて笑う。

しかしそんな私も今はなんとか吐かずに、過食もほぼ出ずに、もちろんタバコも吸わず(むしろ匂いが大っ嫌い)に過ごせている。


治したくて苦しんでいる人に少しでも楽になって欲しいと思い、この話を書きました。
「いつまでこの地獄な日々続くんだろう」と絶望の気持ちが嘘のように、吐かなくても大丈夫なるまで。
僅かでも心の支えになりたいと思っている。


※また思い出したことがあったら別記事か、追筆していきたいと思う。

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