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“マイナスな出来事”に1日が飲み込まれてしまう人へ

人って、良いことよりも悪いことに目が行きがちらしい。

良いことがあっても、1つの悪いことに飲み込まれてしまい、その日は憂鬱な気持ちになる。

実際に、生物が進化をする過程でリスク回避をするために、このような傾向が身についたのではないかと言われています。

人はポジティブな情報よりも、ネガティブな情報に注意を向けやすく、記憶にも残りやすい性質を持つ、ということを表す心理学用語。たとえば個人の過去の記憶でも、幸福な思い出よりは、辛い経験のほうが鮮明に記憶される傾向がある。

Baumeister, R. F., Finkenauer, C. V., Kathleen D. (2001). Bad is stronger than good. Review of General Psychology. 5, 323–370.

そのため、ネガティブなことばかり思い出したり、繊細になったりするのは生物学的に仕方ないことです。

しかし、意図的に良かったことを思い出してみると、「意外と良い日々を送れていたのかも?」と思えることに気が付きました。

直近1週間〜1ヶ月の間で“良かったこと”を無理やりにでも3つくらい出してみると、気分が上がってきます。

これだけを聞くと「そんなバカな」と思うかもしれませんが、実践してみると意外と効果を感じます。

実際のやり方は2パターン。自分自身で行う方法と、人と話しながら行う方法があります。

1人で振り返る方法

1人で行う場合は、時間さえあればいつでもできてしまうので、とっても手軽です。方法は以下の通り。

①紙とペン、もしくはメモを準備します(電子でも可ですが紙とペンがおすすめ)
②良かったことを3つ書き出す
③なぜ良かったことが起こったのかを考える

〈例〉
昨日友達と食べたピザが美味しかった。
→友達がすめのイタリアンを予約してくれたからお店に行くことができ、たわいのない話をでき美味しいだけでなく楽しい時間を過ごせた

上記ように、ただ良かったことを書き出すのではなく、「なぜその出来事が起こったのか」まで考えると、感謝の気持ちや幸福感が増します

これを習慣化し、1ヶ月ほど続けると幸福度が上がっていきます。

会話しながら振り返る方法

会話しながら進める方法は、自分以外に協力者が必要になります。しかし、対話を通して進めたほうが効果を感じやすいです

もし、協力してくださる方がいらっしゃれば、一度試してみてください。方法は以下の通り。

①良かったことを聞いてもらう
②なぜそれが良かったのかを聞いてもらう
③さらに具体的にしていく
④他にはどんな良いことがあったかを聞いてもらう
⑤これを3回繰り返す

3回も聞かれると「良いことなんてそんなになかったよ!」と思いがちですが、意外と出てくるんです。もっと言うと、3回目に出てくることが、“実は1番話したかったこと”であることが多いです

また、第三者から質問してもらうことで、自分1人で考えるよりも多くの気づきや感情が引き出されます。

心の中で眠っている「良かったこと」や「感謝の気持ち」を口に出すことで気持ちが整理され、ポジティブな気持ちが増すのです。

家族や友人とこのようなコミュニケーションを行うことで、より関係性が深まるので、ぜひやってみてください!

さいごに

このように、日々の中で「良かったこと」を思い出し、書き出したり、誰かと話し合ったりすることで、ネガティブな情報に引っ張られやすい感情をコントロールできます。

目まぐるしい日々の中で忘れがちな「小さな良かったこと」を受け止め感謝する習慣をつけることで、毎日の幸福感が大きく変わるでしょう。

少しでも落ち込んだり、疲れを感じたりしたときは、ぜひ「良かったことを思い出す」を試してみてください。

良いことも意外とたくさんあったじゃん!」と思えた瞬間が、きっとあなたを元気にしてくれるはずです。


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