ミクロなイカで、ピッツァ・ペスカトーレ
毎月10日のイカの日から5日遅れでこんばんは!時差です!
いや本当、ユイじょりという生きものは季節の変わり目というものにすこぶる弱いのでありまして。気圧のせいか?これから四季のなかで最も好きな秋がやってくるというのに・・・。まあ天気も悪いし仕方ない、こういうときは俺を愛でながら粛々と過ごすことにしよう。
今月のイカの日
前日にはお告げのように府中から便りが届き、あーそうだ明日イカの日じゃん!と思い出す。
がしかし、当日マルシェに行きそびれ、買い物も夜近くになってしまった。ここは大人しくスーパーで冷凍イカを仕入れることにしよう。
前回のNIKKEIの記事で書いたように、冷凍食品が優秀なフランス、野菜も肉も魚介も、素材系がたくさん売られている。イカを冷凍食品で買うのは初めてなのだけど、まずは小さいイカで試してみることにした。
さて今回のメニューは?
そこから週末を挟んでようやく昨日実現させましたよ、パリ支部のイカの日。いくつか候補があったなかで、今回は海の幸のピザ、ピッツァ・ペスカトーレ!
肉より魚なシーフード大好き女なわたくしだが、最初にピッツァ・ペスカトーレに感動したのは6年くらい前。フランス北西部ブルターニュ地方の、城壁に囲まれた港町、サン=マロから世界遺産モン=サン=ミッシェルを訪れたときのこと。
美しいサンマロの海岸
初めてのモンサンミッシェル
まあ、旅行するときの目的といえば私の場合「食」なので、このときはとにかくシーフードを食べまくることにした。
サン・マロでのディナーがこの天国3階段。何度見返しても夢のようだ。
パリへの帰り道中、「ノルマンディーの真珠」とよばれる高級リゾートな港町、ドーヴィルで夕飯をとることにした。ココ・シャネルが、パリ1号店に次ぐ2号店のブティックをここドーヴィルに構えたのは割と有名な話。
街がとても美しい。これはたしか市庁舎
高級リゾートの定番、カジノもある
なんと可愛らしいエルメス!
さてディナー。私は最後の最後まで海の幸を通すシーフードラヴァー、ここで頼んだのが、ピッツァ・ペスカトーレだった。
これは・・・・どうやって食べればよいのだろう・・・・?
と、一瞬固まりつつも、ナイフとフォークとムールの殻を駆使してうまいこと食べた気がする。これがどえらく美味しかった。日本でよくあるクリーム系のシーフードピザじゃなく、トマトソースでにんにくたっぷり、魚介の味がきゅっと詰まっているのがよい。
ピッツァ・ペスカトーレ・コレクション
ドーヴィルのピッツァ・ペスカトーレにつづき、その後も、旅で海辺に行けばよく食べていた。ピッツァといえばマルゲリータかペスカトーレかってくらいの勢いで、好き。
母と旅したヴェネツィアにて。
これは地中海に浮かぶイタリアの島、イスキアで食べたもの。
内陸パリのイタリアンレストランでも普通に食べてた(笑)
さてさて、美味しそうな写真と旅の思い出に若干酔いしれたところで、ようやく調理パートに。今月のイカの日は、自作ピッツァ・ペスカトーレといこう!
魚介系のピザはOtto氏が口にしないことが目に見えているので(いつも自分が作るピザにはアンチョビのせてるくせに!)、今日は夫婦別食にて。氏には普通のサラミピザを作りますよ。
まずは、ピザ生地から
もっちり系より薄生地&パリっとサクッとが好きなので、今日はこのページを参考に作ってみる。よくよくみると手順が抜けてたりするんだけど、そこは適当に。なんといってもイーストなしの薄力粉のみで簡単そう。
【材料】2枚分
・薄力粉:300g
・砂糖:小さじ1
・塩:小さじ1/2
・ぬるま湯:140 ml
・オリーブオイル:大さじ2
薄力粉に砂糖と塩を加えたら、オリーブオイルとぬるま湯を入れて10分くらいこねる。久しぶりの粉活だぜ。
1時間寝かせたら(レシピによるとラップして15分でいいらしい)、2等分にしてまるめて成形するそのときまでお待ちいただく。
次、トマトソース
ピザ生地を寝かせている間に、トマトソースを作ってしまおう。お手軽に市販のトマトソースのみでもいいのだけど、以前、自作トマトソース×市販のピザ生地をやったら普段のピザが100倍美味しくなったので。
【トマトソースの材料】ピザ3枚分
・完熟トマト:3つ
・玉ねぎ:1つ
・にんにく:大きめ1かけ
・トマトピューレ:1パック
・バジル(生がないので乾燥で)
まずはトマトの皮を剥く。
Otto氏用ピザの具のゆでたまごを作っている鍋にトマト・ドボン!からの、冷水・ちゃぷんからの皮剥き〜の。
つるっと綺麗にむけたねぇ〜、むけたよぉ〜🍅
毎度お馴染み、日頃の諸々なストレスなどは、トマトで解の消!
鍋にたっぷりのオリーブオイルをひき、にんにくと玉ねぎのみじん切りをじっくりいためる。
透明になってきたら、握り潰しトマトとトマトピューレを入れてバジルを振り、しばし煮込んだら出来上がり。酸味が強ければ砂糖をちょい振りして、塩と胡椒で味を整える。
2種のピッツァ、具の準備
軟体動物大好き人間としては、タコもほしいタコも!!でも今回はあきらめる。
【本日のユイじょり的ピッツァ・ペスカトーレの具】
イカ、ムール、エビ、ケイパー、モツァレラ、トマトソース
ようやく登場、こちらが本日主役のイカです。ちっちゃい冷凍イカ様。
ムールは殻付きが絵になるけれど、食べにくいのと下処理が面倒なので、同じく冷凍にて済ませてしまうことに。
にんにくをみじん切りにしたらオリーブオイルで炒めて、解凍したイカとムールを合わせて炒める。
エビも投入して白ワインをまわしかけたら、パセリもふりつつ蓋をする。
水分がなくなったら準備完了。
なんか・・・このまま食べたい・・・・・・。
【Otto氏用ピッツァの具】
Saucisson(フランス的サラミ)、ゆでたまご、オリーブ、モツァレラ、シュレッドチーズ、トマトソース
氏のピッツァは下にモツァレラ、上からもシュレッドチーズをガン乗せするチーズラヴァー仕様に。アンチョビも用意したけど、サラミとオリーブだけで塩分すごそうなので、控えた。
それでは成形タイム
ふたつに分けておいたピザ生地を伸ばして、トマトソースを満遍なく塗りたくる。生地、全然やぶれないしとても扱いやすい!
モツァレラをのせまして。
具を並べる。こちらはOtto氏用。
チーズを上からのせちゃうと具がみえなくなっちゃうんだよなー(当たり前だ)。上からブラックペッパーもゴリゴリしておこう。
こちらは私用の。チーズはのせるか迷ったけど、モツァレラならあってないようなものだし、よかろう(え?)。
上段・下段を入れ替えながら高温で焼き上げる。
焼き上がり!
イカどこいった!?!?
予想はしていたものの、ぱっと見、姿形が・・・ない・・・・・・。いいんだ、きっとそのうち出てくるはず。。
レモンとケイパーをのせたらば、完成である。レモンはエビ同様、躍動感を出してみた。
Otto氏のサラミピッツァも焼けて、食卓へGo!
週の始まり火曜日だけども、ピッツァ×2はなかなかパーティっぽいな。
ピッツァ・ペスカトーレ、美味しい〜!!魚介はそれだけでも美味しかったからまあ予想通りだけど、やっぱりトマトソースは手作りがよいな。
そして右下に注目。おなじみのタバスコですよ。これ、わざわざ夕方買ってきたんですよ。パリのレストランで置いてたっけ・・・最近外食してないから定かではない。
わさび以外の辛いものが一切合切食べられなかった2年前の私からしたら、自らタバスコをあえて買い、ピザにパシャパシャかける姿なんて想像だにできないだろう。今ではあらゆる食べ物に何らかの辛味がないと、なんだか物足りなくなってしまった。アラフォーにしてようやく大人の階段をのぼっているのか?
そしてついに、
・・・イカあった!あったよおお!!
イカ連会長の極小サイズいかめしのイカより、更に小さい!
まるで小さな白い宝石。
見方を変えれば大きなパール。
小さくても美しく力持ち、こんなイカのようにわたしはなりたい。みつを。
🦑
おまけ 最近の俺
月曜日はOtto氏に付き合って、モンパルナスの大きなFnac(電化店)へ。PCを買い替えたいらしい。なんとなんと、15年も使っていてさすがにヤバってなったらしい。OSは弟氏推薦のUbuntuってOSで常に最新バージョンだから大丈夫なんだそうだけど、ハードがね、さすがにね・・・。
Fnacの書籍売り場にて。俺も普通に徒歩でいけるのがよき。
そうそう、ここは家電に加えて書籍も売っている。有楽町ビックカメラからドラッグストア部分とか最上階の色々(スーツケースとか時計とか)を抜いてキュッとコンパクトにした感じ。ビルの地下にはユニクロが入っているから、ここにMUJIまであったら完璧。
日本のアート本も、ハルキムラカミも、カズオイシグロも人気である。
Otto氏は下調べしていたようで、サクッと🍎以外のPCをお買い上げ。
私は🍎オンリーだけど、氏はアンチ🍎なのでね・・・。