こんな夜更けにパセリかよ
日差しが降りそそぐ大西洋の海辺で過ごした数日後。
パリジェンヌのようにこんがり日焼け・・・とまではいかず、日に当たると肌が赤くなって黒い斑点ができて終了ちーーーん。
私は先天的にも後天的にもほくろがとても多いので、ほくろの黒い斑点が増えすぎて肌が斑点に覆われるという夢をしょっちゅう見る。これがなかなかに恐怖。
そのせいか、日を浴びたあとはインナーから肌の新陳代謝にいいものを取り入れなくては・・・という強迫観念にかられる。結果、無性にパセリを欲し、さらにパセリに取り憑かれる狂女、それが私ユイじょりである。なんかパセリって、ビタミンC豊富そうじゃん?
パセリに、狂う
それにそもそも、私はパセリという葉っぱおよび茎が大好物なのである。
若かりし頃、飲み会という名の異業種交流会的なもので、唐揚げに添えられたパセリをむしゃむしゃしていたのはもちろんのこと、手持ち無沙汰になるとさらにレモンをかじったりもしていた。酸っぱいもの好きにもほどがあるだろうが。というか改めて文字におこしてみると、手持ち無沙汰が耐えられないただのヤバい女。形のみ反省。。
花束よりもパセリ束
ということで先週はずっとパセリを食べていた。ランチもしくは仕事後帰宅からの22時過ぎから。そう、花束よりもパセリ束とでもいおうか。どこまでも花より団子である。
以下、簡単にマイ・パセリクッキング(生および加熱)を紹介しよう。安定の全部まるっとまとめてひとりごはんなのでそこんとこよろしく。
ソースとサラダを兼ねたパセリ
マストは細かく刻んだパセリ、トマト、水にさらした赤玉ねぎ、アンチョビ。オリーブが余っていたのでこれも刻んで入れて、オリーブオイル、塩、胡椒、適当なスパイスであえるだけ。スパイスはセロリ塩とかカレー粉とかクミンとかそのへんにあるのを適当に入れた。
豚肉のソテーとともに
まずは豚のソテーと合わせたワンプレートでいただく。ダイイングメッセージ的な赤いシュッはパプリカパウダーによるもの。
豚肉と一緒に食べてもよいし、そのままでもよし。無限系。味変はさらにレモンをどうぞ!
ちなみに左上の黄色いブドウみたいなのは、左上は今しか食べられない旬の果物、ミラベル。
上記はミラベルで作ったタルトのおはなし。2年前に書いたとは信じられない・・・時間が経つのが早すぎて震える。
十八番、カッペリーニ合わせ
翌日のランチ。この時期の得意技、冷製カッペリーニと合わせよう。
パスタをただ茹でてその上に昨晩のパセリソース?サラダ?をのせたら、ニンニクとともに炒めてカリカリにしたラードン(ベーコンみたいなやつ)を上からパラパラして、オイルが足りなかったら足して、大量に黒胡椒ファサーして完了。
混ぜ混ぜしていただこう。
これは実にカリカリラードンがいいアクセント!想像どおーーりな、ただウマパスタができた。
まー何より夏はカッペリーニ最強。これまたそこんとこよろしく。
ステーク・アシェ(牛)とともに
盛り付けで遊んでみたくなったので、薄切り大根とセルクルを使ってこんな感じにしてみた。額縁大根。縁取りラヴァーのなせる技である。
メインはステークアシェ(冷凍牛のハンバーグみたいなもの)に和風玉ねぎソース。
また出たパプ粉・・・余白が出来すぎると粉を散らしたくなる病に罹患しているなこれは。
憧れのパセリカレー
生パセリライフを3日ほど過ごしたけれどもまだ物足りない。C不足。
よし、次は加熱してみるかと思ったのも束の間、かなり昔に買ったdancyuの特集で、パセリカレーなるものが掲載されていたのを記憶の片隅に残していた我、グッジョブ。
kindleをひっくり返してみたところ、レシピを発見したので、作ってみることにした。平松洋子さんという方のレシピだ。ワクワク。
雑誌のレシピでも普通にネットにあがっているので、気になる方はこちらからどうぞ。
時はPM21時。
こちら、普通のスーパーで買ってきたこちらパセリ束。これで1.5ユーロくらいか。
茎と葉っぱに分けて細かく刻む。
この上で過ごしたい欲。。。
「ドラえもん🐱 のび太と雲の王国」ならぬ、
「ミルえもん🐶 ユイじょりとパセリの王国」。映画化希望(どんな)。
材料はいたってシンプル。パセリ、肉、トマトピュレ、スパイス、香味野菜、以上!
まずは鍋に合いびき肉(今回は牛のみ)を入れ、カレー粉、カイエンヌペッパー、こしょうを加える。
木ベラで肉をほぐしながらスパイスが肉と一体化するように、でろろーんとよくなじませる。
私のように呪文を唱えてもOK。エロイムエッサイム
ここに大群パセリをどどーーーん!と加える。いやー爽快愉快!テンション上がる。
パセリと肉がなじんだら、トマトピュレを加えて煮込む。
こちら、蓋をあけて覗き見した写真。かなりいい感じである。
出来上がりましたらば、一度パセリカレー入りのストウブには退場いただきまして、米を炊きますね。我が家は一口しかコンロがありません故。
(20分経過)
盛り付けに入る。得意のセルクル仕様といきまっしょい。
皿にいい感じの余白ができるサイズのセルクルに炊き立て米を敷き詰め、その上にパセリカレーをON。
デコレーションは、パセリカレーらしく生パセリを刻んだものと、料理はゲージツじゃーでお馴染みのパプリカパウダーシュッ。
セルクル型を外して、完成。箸休めは最近ハマっているズッキーニの薄切りサラダとトマト。
日本人の舌をもつものとしては、こういう系の煮込み料理ってもれなくコンソメとか出汁系のものを入れたくなるサガなのだが、今回はこういった系統のものを一切加えていなくてもここまで美味しくなるのがよい。
あと、今回確信したこと。
ドライカレー的なものは、セルクル型で米とルーの割合を大体揃えると、普通のカレー(および丼もの)にありがちな「米もしくはルーが余る問題」を解消できる
実際、いつもどちらかが必ず余る私だけれども、今回は全部まるっときれいに平らげた。
これ特許とれないかな?教えて賢いおにいさん。
ちなみに翌日の夜も、ほぼまったく同じ献立ひとりごはんPM22時すぎ。
最初の日からいくつか変わっているので、良い子のみんなはここで間違い探しをしてみよう!ヒントはダイイングメッセージダヨ。
パセリは油とともに熱を加えると栄養素の吸収もよくなる的なことをさっき仕事帰りにネットサーフィンして読んだ気がする。おいしくて栄養もあったら一石二鳥プラスアルファ無限大である。
なにがともあれ、これで少しは黒い斑点が産生されないことを願おう。。
苦い女の叫びを聴け
まとめ。
私はパセリに限らずパクチー・ミント・クレソンなど苦味がある独特の味がする葉っぱが大好きだ。良薬口に苦し的なイメージ?
さもなくば、想像するに、おそらく私自身がそんな感じなんだろうな。自分でも痛感するほどヒト的に面倒だし、時折ぶっとんでるとこあるし。
・・・などと諸々の考えを巡らせる、2022年8月最終日のシンデレラタイム5秒前。
最後にパリの隅っこからパセリ愛を叫ぼう…