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涼を、あじわう〜トマトと桃の冷製カッペリーニ、きらきらジュレとともに

冒頭から「きらきらジュレ」なんて、柄にもない単語を使ってしまった。
正直、ちょっと恥ずかしい。

振り返れば、おそらく一度も「きらきら」とか「キャピキャピ」とかそういう単語が当てはまらない感じの私の人生。

そういえば、新入社員のとき。
姉御的先輩に、「あんた、年ごまかしてるでしょう?32歳くらいに思える」なんて言われたものだ。

その調子で精神年齢を重ねたら、既に還暦くらいに到達していそうだけど。

そんなわけで、きらきらジュレは自分で命名しておきながら正直ちょっと居心地が悪い。飲めるダシに免じて、私よ、許してほしい。

昨日のトマトをアレンジしてみよう

さて、昨日の記事で書いたトマトのだし浸し。
日仏飲み助飲兵衛仲間の皆様から、予想通りの反響をいただいた。

朝昼晩とちょこちょこつまみ、だしをちびちびと頂いていて、それは至福のダシタイムなのだが、そのまま食べ続けるのもなんだかナンセンスなように思えてきた。

せっかくうまいこと浸かった色とりどりのトマトがあるのだから、何か他のものに応用してみたいという意欲が、就寝前からモクモクと湧いてきていたのだ。

ということで、翌朝。寝ぼけまなこで早速検討開始。

今日は30度をこえそうだし、鉄板の冷やし麺といきますか。
でも、トマトだけじゃなく、甘み役でなにか他にも合わせてみよう。

うちにあるめぼしいものといえば、今週マルシェで仕入れたネクタリンか桃(白桃)かメロン。

ネクタリンはちょっと酸味が強いから、桃かメロンかな。
まあ、どっちもいけそうだけど、メロンのねっとりとした甘さはちょっとしつこいかも。

ということで、桃に決定。
冷蔵庫INでクールダウン、スタンバイをお願いした。

フルーツを塩辛いものと合わせることについて

noteエア飲み仲間の@えりきゃっとさんもおっしゃっているけれど、私はフルーツをサラダなどのおかず系に振るのがだいすきだ。


メロンモッツァにつづき、スイカ。その底力に気づいてしまってからというもの、今年はよくスイカでサラダを作った。暑い日にもパクパクいけて、ちょうどいい。

りんご、アプリコット、パイナップルなどは、火を通してもよく使う。

パイナップルなんてサラダを通り越して、豚肉といつもコンビを組ませている。
酢豚のパイナップル大歓迎の私がなせる技だ。

Otto氏の好みは存じ上げないが、何も言わずにOishiと食べているのでおそらく問題ないのだろう。おそらく。

テーマはきらきら、さあ、つくってみよう

そして今日はせっかくなので、飲めるだしもちゃんと使おう。

最初はスープみたいにかけるのはどうかと思ったけれど、それでは芸なし、面白みにかけるというもの。

「おもしろき ことなき世を おもしろく」

書いていてふと頭をよぎった、私の好きな句のひとつの一部。

心持ち次第で、つまらなくも平凡ともおもしろくとも、なんとでもなる。

どうせつくるなら、ちょっとひねったり面白みを加えたほうが、食卓も人生も豊かになる・・・はず。

ということでここはちょっぴり気合を入れて、きらきらになれなかった私による、きらきらなジュレとともに、きらきらなカッペリーニを生み出してみようではないか。

トマトと桃の冷製カッペリーニ、きらきらジュレの材料と作り方

すべての材料をキンキンに冷やしておくのがポイント。

【材料】(1人分)
・カッペリーニ:お好みの量
・トマト:ダシ浸しトマトを約2個分。普通のトマトでももちろん。その場合は冷やしておく。
・桃:1/2個。冷蔵庫で冷やしておく。

・トマトのだし浸しで使ったダシ汁:120cc
・板ゼラチン:1枚(約2g弱)

・オリーブオイル;大さじ1
・塩、胡椒、レモン汁
・飾り用のミントの葉

1、朝ごはん後、ジュレの準備をする。

○板ゼラチン1枚をボウルいっぱいの冷水の中に5分ほど入れ、ふやかしておく。

○だし汁120ccを鍋にかける。
 ・私はここで少し塩味(ほんのちょっと醤油と塩)を加え、ジュレの味をしっかりさせておくことにした。
 ・なお、沸騰させてしまうと、固まりにくくなるらしいので、約60度くらいを目指して温める。

○ふにゃふにゃになった板ゼラチンを軽くしぼって水気をとり、だし汁の中に入れて、溶かす。

○ボウルなどに入れ、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やす。

1時間半後の様子がこちら。すっかりかたまった。

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くずしてみた。ジュリー!!じゃなかった。ジェリー!!!

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ちなみにゼラチンの使い方については、下記サイトがためになるので、ご参考まで。

2、トマトと桃を一口大に切って、ボウルへ。オリーブオイルとレモン汁少々、塩、黒胡椒を加えて、軽く和え、冷蔵庫で冷やす。

ジュレの味を濃いめにしたので、塩はひかえめに。
黒胡椒はマストで、きもち多めに。

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3、カッペリーニを茹でて、氷水でしめる。

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4、さあ、役者はそろったので、盛り付けに入ろう。

したから支えるか、もしくはうえから散らすか。ジュレの役割に迷ったけれど、きらきら感を重視して後者を選択。

お皿の真ん中に、カッペリーニをくるくると立体的にのせて、周りに2の具をちらす。

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ジュレを上からかけて、全体にまんべんなく行き渡らせる。
ミントの葉をバランスよくちりばめたら、完成。

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ジュレのきらきら感、上がるしかないテンション


さて、ロゼをおともに、ボナペティ

見た目からなんだか涼しげ、いただきます。

おおお・・・いい。とくに桃。

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通常、甘味を加えるのにはちみつをちょこっと入れているけれど、桃のチャーミングな甘味とだし&トマトの旨味がえもいわれぬハーモニー。
そして、多めに仕込んだ黒胡椒の辛みが余韻を残す、と。

狙い通りのきらきら効果で、見ても涼しく食べても涼しい、存分に「涼」をあじわえる一皿に仕上がった。

まだまだ続きそうな暑い日々。
きらきらジュレで見た目から涼、感じてみてはいかが?


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桃といえば、3年前、日本の桃ネットであそぶものの、
白いからよくわからなくなってしまった画

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ユイじょり
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